Ymi:no
2025-05-09 07:30:04
1619文字
Public ビマヨダツイまとめ
 

秘めたるは華の香(ツイまとめ版)

太ももの傷跡から花の蜜が溢れるヨとヨの花の香りにハマったビのビマヨダ

召喚されてひと月くらい経った頃、初めての鬼周回に連れ出されたヨ ぐったりして帰ってきたら、なぜか下衣が濡れていることに気づく 鯖は汗なんかかかないはずだが?と思いつつ確認すると、目眩がするほど甘ったるい香りが脳を揺らした 鼻を押えつつ、元凶の下衣を部屋の隅に置いて距離を取る そうしてようやくこの香りがイランイランという花のものであることに気づく
花に近寄った記憶さえないヨは首を捻りながら下衣の方へ戻りーーふと足の裏が濡れた気がして足元を見た
「な、なんだぁ?!」
肌の上をぼたぼたと零れていく透明な雫にぎゃっと悲鳴を上げる 慌てて手のひらで拭えば、やはりイランイランの香りが深く薫った
そのままドタバタと一人劇を繰り広げた結果、どうやら太ももに残る傷跡が温まると、傷口が開いて花の蜜が零れてくるらしいと分かる
なんでぇ??と思いつつ、次々に溢れてくる蜜は空の香水瓶に詰めていった

ちょこちょことこれを繰り返し、ある程度溜まったところで、香水瓶を机に並べて思案する この蜜はその日その日によって、花の種類が変わるようだった 中には薔薇や白檀といった、🇮🇳になくない?とか、そもそも花じゃなくない?みたいなものも混ざっていたが、大きく括れば花の香りと言って差支えない またこの瓶詰め作業をしている間に、優秀なヨは原因も調べていた 恐らくだが、下半身が花でできているという伝承が、召喚時に変に歪められてこうなったのだと思われる 身体が温まると傷口が開くので、最近は冷えピタを貼って冷やすことで対処している 最初の頃に比べれば幾分出が悪くなっている気がする たぶん
「対処法も分かったしな……とりあえず捨てるか」
いくら花の蜜と言っても、ヨの体内から滲み出てきたものだ 流石にこれを誰かに売りつけるのは気が引ける というより引く
「ぬぉあっ!」
さて、と立ち上がったところで、けたたましく警報が鳴る 鬼周回のお呼び出しである
「げぇ……ううむ、サボったらいかんか……?」
心の友の顔を思い浮かべ、首を捻りーーガックリと肩を落とす そも宝具の適性が違う 逃げられないと悟り、泣く泣く呼び出しに答えたのだった

❀❀❀

「ったく、あのトンチキ王子はいつになったら学習するんだ……?」
大量の料理が入った袋を抱え、ビはだだっ広い廊下を歩いていた 朝方にヨがあれこれと注文したっきり、料理を取りに来なかったのである そして先程の呼び出しで、ヨが当分戻らないことが確定した 今更この品々を消費するとも思えないが、勝手にビが(食べて)処分すると、あの男は揚げ足を取ったとばかりに騒ぐので、仕方なく部屋に届けることにしたのだった
相変わらずごちゃごちゃと物で溢れかえった部屋に入り、ででんと居座る大きな机の上へ適当に袋を置いていく
「? なんだこれ」
途中で、机の端に置かれたガラス瓶に気づき手を止めた 色とりどりの瓶に、それぞれ半端な量の液体が入っている あれでいてマメな男が、香水(と思われる)をこんな風に使うのは、ありていに言ってかなり珍しい しげしげと瓶を眺め、適当にひとつ開けてみる 途端にぶわっと香った華やかな香りに目を見張った
ーーすげぇいい匂いがする
花の蜜、だろうか 故郷の木々に似た香りに程よい甘さが絡まって、不思議とビを魅了する
………………
流石にバレると考える理性と、少しくらいいいだろと思う本能の狭間で揺れる そのままウンウンと唸り続け、後頭部を掻く
…………まあ、いいだろ。たぶん」
何か言われたら捻り潰せばいい どう考えても逆ギレとしか言いようのない思考に落ち着き、瓶を根こそぎ持ち帰ったのであった

このビヨはビが花の香りで興奮するようになって
ビがハッスルする→ヨがデロデロになる→体温が上がる→傷口から蜜がこぼれる→匂いで興奮する→ビがハッスルする
というマッチポンプ状態でヨが悲鳴を上げている