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夜月祢音
2025-05-08 03:41:07
2079文字
Public
日記
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夜月祢音シナリオの改変について
私のシナリオ利用規約にある、改変に関する記述に関して少し詳しく書きました。
なお、この考えについては文章を書いた時期のものであり、今後の信条の変化などあれば規約が変更されることもあります。
私はシナリオ投稿の度、冒頭に必ず利用規約を記載しています。
その中には改変に関する項目もあり、「改変は許可するが、改変事項については説明すること」といった内容が書かれていたと思います。
まず最初に話しておきたいのは、私個人としては、私の書いたシナリオがどんな改変をされても構わないと考えているということです。
TRPGのシナリオにおいて、どこまでがアドリブでどこからが改変にあたるのか、といった議論は度々行われているようですが、私のシナリオはアドリブも改変も自由なので、気にしなくても問題はありません。
(ではなぜ改変事項の共有を規約としているのか、については後述します。)
そもそもTRPGという遊びはプレイヤーやキャラクターの考えと行動、ダイスロールの結果次第で展開が決まる以上、話がどう転がっていくのか誰も正確な予想はできません。
例えどんなに構造的に優れたシナリオであっても、一切のアドリブ改変を禁止してしまうと、それは事実上"TRPGの"シナリオとして運用することは不可能であると言わざるを得ません。
(尤も、TRPGは人の数だけ遊び方があるので、参加者全員が"このシナリオはそういうもの"として遊んでいるのであれば問題は発生しないでしょうが
……
。)
そして、数あるTRPGシステムに共通の勝利条件があるとすれば、それは"全員が楽しいと思えた"ということでしょう。しかし、何が"楽しい"のかは、人によって違います。
"自分たちのプレイグループでは、シナリオそのままよりも変更を加えた方がウケるだろう"となるのであれば、むしろ積極的に改変を行って欲しいというのが私の思いです。
ではなぜ、改変事項の共有をわざわざ規約にしているのでしょうか。
理由は大きく分けて二つあります。
①認識のズレによる事故を防ぎたい
②悪意ある改変による被害を防ぎたい
①認識のズレによる事故を防ぎたい
同じシナリオを、別のプレイグループで遊んだ人と話す場面を想像してください。
その話をしている人の片方が遊んでいたのが、実は改変されたシナリオだったら?
「昨日〇〇ってシナリオで遊んできたんだ」
「それなら私も前に遊んだよ」
「そうなんだ。まさか犯人が、あんな可哀想な動機で事件を起こしたなんて。ビックリしちゃった」
「え、そう? かなり身勝手な犯行動機じゃなかった?」
起こります。こういう事故が。アンジャッシュが発生することが有り得ます。
他にも、シナリオに含まれる要素Aが他の知り合いの好みに合致したからその人に勧めたのに、実は肝心の要素Aはゲームマスターの改変によって描かれたもので
……
のようなことも起こり得ます。
このようなうっかり事故を防ぎたい、というのが一つ目の理由ですね。
②悪意ある改変による被害を防ぎたい
これはどちらかといえば、作者である私を守るための規約です。
悲しいことに、プレイヤーを傷つけることを目的とするゲームマスターをごく稀に見かけます。
私がシナリオの改変を是としているのは利用者に楽しんで欲しいからであり、悲しんだり傷ついたりして欲しい訳ではありません。不本意です。
そのような人に悪意ある改変をされた時、それによって傷ついてしまう人がいるのは私の本意ではありません。悲しいです。
そして、それの改変シナリオを元に、私が書いていない内容を私が書いた内容と誤解され、「あの作者はこんな酷いことを書く人だ」と吹聴されるのも困ります。
私が実際に書いた内容が口に合わなかったのであれば、まあそういうこともあるよね、で済みます。人には人の乳酸菌です。
しかし、やっていないことをやったかのように扱われ、叩かれるのは嫌です。困ります。
こういった理由から、「改変は許可するが、改変事項については説明すること」という利用規約を設定しているわけですね。
TRPGには、基本的にゲームマスターという進行役が存在します。それは何故か。
理由はいくつか考えられるでしょうが、そのうちの一つは「人の手による柔軟な対応が求められるから」でしょう。
決められたルートをなぞるだけならゲームブックで事足りますし、単純な選択肢を用意するだけならコンピューターのプログラムで事足ります。
シナリオを書いた人が想定すらしていなかった隠しルートを開拓するのも、TRPGの醍醐味の一つです。
他にも、依頼が持ち込まれる形式のシナリオであれば、PCの職種や性格によって細かく演出を変えられます。
こういった改変も、TRPGならではですね。
TRPGのシナリオは、単体では物語になり得ません。材料の一つです。
ゲームマスターがいて、プレイヤーがいて、彼らが操るキャラクターがいて、初めて世界が生まれます。
私の書いたシナリオを手に取ってくださったTRPGプレイヤーたちには、是非とも自分たちだけの世界を遊んでほしいものです。
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