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_2nw
2025-05-06 01:55:15
1273文字
Public
ブレマイ
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何も起こらないゆづあい
急に終わるけどたぶん続かない
空気感お気に入りだから置いとくよ〜
『ゆづふ』
チャッタスに逢さんからの不自然なメッセージが入っているのに気付いたのはちょうど帰路に着こうとAporiaを出た時だった。
慌てて時間を確認する。連絡はまだ数分前。これはきっと、いや確実に、酔ってるんだろうな。
『どうしましたか?』
思いながら素早くメッセージを入力して送信する。返信は、おそらく無い。こういう時はいつもできるだけ早く逢さんの家へ向かう。不思議と嫌だな、とかは思わなくて、むしろ珍しい逢さんの姿が見られると思うとわくわくさえした。
……
っていやいや、逢さんが大変かもしれない時に俺はなんてことを。何かあったら困るし、とにかく早く向かおう。建前みたいなそれを誰に言うわけでもなく心の中で唱えて、一歩足を踏み出した。が、その時、ぐぅとお腹から情けない音が鳴る。
「お腹空いたな
……
」
少し迷ってその場で足踏みしてから、結局コンビニへ寄った。目についたものを適当に手に取って、さっと会計を済ませる。とりあえず、ご飯はこれで大丈夫。購入したおにぎりをレジ袋の隙間からちらりと見て、今度こそ逢さんの家へ向かった。
◾︎◾︎◾︎
「お邪魔します
……
。逢さん?」
インターホンを何回か押したけれど、反応がなかった。もしもの時はこれを使えと渡されていた合鍵を使わせてもらって部屋へ入る。
逢さんが眠っていたら起こしてしまうのは忍びないから、静かにリビングの扉を開けた。見慣れたシンプルながらも逢さんらしい気品が感じられる部屋。一見人の姿が見えないその部屋のどこかから、逢さんのうめき声がして驚く。
「えっ、逢さん?」
声のした方へ近づいていくと、ソファの足元に逢さんが落ちていた。普段の様子からは考えられない体勢だったから一瞬逢さんに見えなかったくらいだ。これはこれで新鮮だからもう少し見ておきたい気もするけど、このままの体勢じゃ体中を痛めてしまうだろう。
「逢さんすみません、失礼しますね?」
とりあえず仰向けに直してから抱きかかえて、体を起こしてやる。
……
なんか、あったかいな。普段の体温がわからないけど、きっとお酒のせいでかなりぽかぽかしている。
「
……
?」
そんなことを思っていたら、生ぬるい吐息が耳に触れた。考えるまでもなく逢さんだ。
「
……
ゆづる?」
続いて逢さんの掠れた声が耳元でして、思わず少しだけ肩が震えてしまった。さすがにちょっと疲れが溜まってるのかもなぁ
……
。心の中で自分の働き方を省みる。
「はい、由鶴です。逢さんちょっと、起きられそうですか?」
「ん、あぁ
……
」
いかにも起き抜けといった返事をして腕の中で身動ぎした逢さんにはっとする。
「あぁ、すみません。このままじゃ起きられませんよね。俺一旦ちょっと離れます」
さっきまでなんとも思っていなかったのに急に恥ずかしくなってきて逢さんから身を離した。心地良い温度が離れて幾分か体感温度が下がる。けれどそのおかげか思考が先程よりもまとまってきて、さっきは逢さんに釣られて俺もちょっとふわふわしちゃってたんだな、なんて思った。
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