ortensia
2025-05-05 02:30:11
655文字
Public 傭リ
 

付き合うのか付き合わないのかなんなのか傭→←リ(?)


 リッパーに好きだと言ったら、わたしもです、と返された。
 で?
 え?
「これからどうなるって言うんだ……
「どうなるって……
 そちらから言って来たのでしょう、と朗らかに笑う仮面。これが好きなのだから、自分はちゃんちゃらおかしい。どうかしている。けれど向こうもそう言ったのだから、おかしさは二倍、いや二乗、夢なのかもしれない。
「わたしとどうにか成りたかったのでは?」
 首を傾げられても。
「どう成りたいの?」
……分からない」
「おやまあ。」
 それでも仮面が機嫌を損ねる様子は無かった。そのことに一先ず安堵を覚えた。
「でも、どうにかは成っちゃいますよ?」
……どう成るんだ?」
 今度はこちらが首を傾げる番だ。
 どうすれば良いか分からず、自然と俯けていた顔も上がり、仮面を見詰める。
「おまえは今後、ご自分がわたしのことを好きだと思うだけでなく、わたしもおまえを好いていると、考えてしまうように成るんですよ?」
 そんなの。
「どうにか成ってしまうに決まっているではありませんか。」
 余計に機嫌を上向ける仮面に、唖然とする。
 そんなの、今でもどうかしていると思うのに、今以上に。
 思わず自分の口を押さえて、また俯いた。仮面が見れない。けれど尚も上がり続ける相手の機嫌は、仮面を見なくても分かるようだった。この男、こう成ることが分かってて、わたしもです、なんて言いやがったのか。
 でも最初に言ったのは確かにこちらだ。
 おれは、とんでもないことを告げてしまったのかもしれない。


—————————————————————
いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。