uiui1027
2025-05-02 17:36:37
3053文字
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6月アベンシオ本の各話タイトル

各話タイトルにした万葉集の読み方と私の意訳です。
大体こんなニュアンスなのかな~くらいに捉えていただければ幸いです。

∇立春
『梅が咲いたな~!たくさんの鳥の声も聞こえるもう春かぁ』

烏梅能波奈 伊麻佐加利奈利 毛々等利能 己恵能古保志枳 波流岐多流良斯
≫うめのはな いまさかりなり ももとりの こえのこほしき はるきたるらし
万葉集第5巻 作者:小令史田氏肥人
※ 梅の歌三十二首の一つです

∇雨水
『春になったって霞を抱いた遠くの山も言ってるよ』

時者今者 春尓成跡 三雪零 遠山邊尓 霞多奈婢久
≫ときはいまは はるになりぬと みゆきふるとほやまのへに かすみたなびく
万葉集第8巻 作者:中臣武良自

∇啓蟄
『浅緑のカーテンみたいに柳が芽吹いているね!』

淺緑 染懸有跡 見左右二 春楊者 目生来鴨
≫あさみどり そめかけたりと みるまでに はるのやなぎは もえにけるかも
万葉集第10巻 作者不明
※ 柳ってあるんですが、これがネコヤナギなのかヤナギなのかは不明なんだそうです。意訳では、ヤナギの方にしています。

∇春分
『桜をまだ見てないから、ちょっと雨はやんで欲しいんだよねぇ』

春雨者 甚勿零 櫻花 未見尓 散巻惜裳
≫はるさめは いたくなふりそ さくらばな いまだみなくに ちらまくをしも
万葉集第10巻 作者不明

∇清明
燕が来る季節になったって雁が隠れて鳴いてるねぇ』

燕来 時尓成奴等 鴈之鳴者 本郷思都追 雲隠喧
≫つばめくる ときになりぬと かりがねは くにしのひつつ くもがくりなく
万葉集第19巻 作者:大伴家持
※ 万葉集の中で唯一詠まれている燕の歌です。ちなみに、万葉集第20巻のオオトリをつとめているのも大伴家持。

∇穀雨
『葦の根みたいに結ばれてるものを割こうなんて人、いないと思うよ』

葦根之 懃念而 結義之 玉緒云者 人将解八方
≫あしのねの ねもころおもひて むすびてし たまのをといはば ひととかめやも
万葉集第7巻 作者不明

∇立夏
『夏が!!!来たぞー!!!!!』

春過而 夏来良之 白妙能 衣乾有 天之香来山
≫はるすぎて なつきたるらし しろたへの ころもほしたり あめのかぐやま
万葉集第1巻 作者:持統天皇
※ 百人一首か古文の授業で習うと思うんですが超有名な歌ですよね

∇小満
『だいぶ慣れてきたけど、たまにデレの不意打ちを食らうんだよね』

呉藍之 八塩乃衣 朝旦 穢者雖為 益希将見裳
≫くれなゐの やしほのころも あさなさな なれはすれども いやめづらしも
万葉集第11巻 作者不明

∇芒種
『もうちょっと雨宿りしていかない?』

雷神 小動 刺雲 雨零耶 君将留
≫なるかみの すこしとよみて さしくもり あめもふらぬか きみをとどめむ
万葉集第11巻 作者:柿本人麻呂歌集より
※ この歌の返歌の意訳『雨宿りじゃなくてもそばにいるよ』

∇夏至
『春が来たら鮎が待ちきれなくて出てきたみたい』

波流佐礼婆 和伎覇能佐刀能 加波度尓波 阿由故佐婆斯留 吉美麻知我弖尓
≫はるされば わぎへのさとの かはとには あゆこさばしる きみまちがてに
万葉集第5巻 作者:大伴旅人
※ 万葉集にある鮎の歌は、大伴旅人と大伴家持親子が出しているものばっかだそうです。

∇小暑
『雨の後のさ、蓮の葉にたまった水の玉を見たいんだよね』

久堅之 雨毛落奴可 蓮荷尓 渟在水乃 玉似有将見
≫ひさかたの あめもふらぬか はちすばに たまれるみづの たまににたるみむ
万葉集第16巻 作者不明

∇大暑
『君に会える日はとっても楽しいんだよね(毎日会ってるんだけどさ)』

成棗 寸三二粟嗣 延田葛乃 後毛将相跡 葵花咲
≫なしなつめ きみにあはつぎ はふくずの のちもあはむと あふひはなさく
万葉集第16巻 作者不明

∇立秋
『ヒグラシの声が秋を連れてきたかも!』

芽子花 咲有野邊 日晩之乃 鳴奈流共 秋風吹
≫はぎのはな さきたるのへに ひぐらしの なくなるなへに あきのかぜふく
万葉集第10巻

∇処暑
『夜明けの風はちょっとちょっとだけ寒いかな?』

秋立而 幾日毛不有者 此宿流 朝開之風者 手本寒母
≫あきたちて いくかもあらねば このねぬる あさけのかぜは たもとさむしも
万葉集第8巻 作者:安貴王

∇白露
『月って見ていても飽きないものだよねぇ!特に明け方の月って最高!』

白露乎 玉作有 九月 在明之月夜 雖見不飽可聞
≫しらつゆを たまになしたる ながつきの ありあけのつくよ みれどあかぬかも
万葉集第10巻 作者不明

∇秋分
『秋の七草のご紹介です!!』

芽之花 乎花葛花 瞿麦之花 姫部志 又藤袴 朝皃之花
≫はぎのはな をばなくずはな なでしこのはな をみなへし またふぢはかま あさがほのはな
万葉集第8巻 作者:山上憶良
※ ひたすら花の名前しか歌ってない歌。ここでの朝顔は桔梗のことだそうです。
それにしても他にも言うことなかったんかって突っ込みたくなったりしました。

∇寒露
『魚が食べたい汁ものじゃなくて魚!』

醤酢尓 蒜都伎合而 鯛願 吾尓勿所見 水ク乃煮物
≫ひしほすに ひるつきかてて たひねがふ われになみえそ なぎのあつもの
万葉集第16巻 作者:長意吉麻呂
※ ニュアンスとしては「刺身を醤油につけて食いてぇ!!!味のない汁ものはうんざりだ!!!」って感じでした。

∇霜降
『山が秋の色になっているよ~』

春者毛要 夏者緑丹 紅之 綵色尓所見 秋山可聞
≫はるはもえ なつはみどりに くれなゐの まだらにみゆる あきのやまかも
万葉集第10巻 作者不明

∇立冬
『振り返ったらでっかい山に雪が降ってる!』

田兒之浦従 打出而見者 真白衣 不盡能高嶺尓 雪波零家留
≫たごのうらゆ うちいでてみれば ましろにぞ ふじのたかねに ゆきはふりける
万葉集第3巻 作者:山上憶良
※ これも超有名な歌なので、万葉仮名だけで分かった方もいるかもしれないですね
サイレントヒル民なので入れたかった歌でもあります

∇小雪
『山橘をお土産に摘んでいこうかな』

氣能己里能 由伎尓安倍弖流 安之比奇乃 夜麻多知波奈乎 都刀尓通弥許奈
≫けのこりの ゆきにあへてる あしひきの やまたちばなを つとにつみこな
万葉集第20巻 作者:大伴家持

∇大雪
『めちゃくちゃ寒い君にくっついても良い?』

佐左賀波乃 佐也久志毛用尓 奈々弁加流 去呂毛尓麻世流 古侶賀波太波毛
≫ささがはの さやぐしもよに ななへかる ころもにませる ころがはだはも
万葉集第20巻 作者不明(防人歌)

∇冬至
『溶けちゃうのが惜しいからちょっと雪遊びしよう』

夜干玉乃 今夜之雪尓 率所沾名 将開朝尓 消者惜家牟
≫ぬばたまの こよひのゆきに いざぬれな あけむあしたに けなばをしけむ
万葉集第8巻 作者:小治田東麻呂

∇小寒
『たくさんの良いことが降り積もりますように!』

新 年乃始乃 波都波流能 家布敷流由伎能 伊夜之家餘其騰
≫あらたしき としのはじめの はつはるの けふふるゆきの いやしけよごと
万葉集第20巻 作者:大伴家持

∇大寒
『橘は何が凄いって、寒くてもずっと緑ってところだよね』

橘者 實左倍花左倍 其葉左倍 枝尓霜雖降 益常葉之樹
≫たちばなは みさへはなさへ そのはさへ えにしもふれど いやとこはのき
万葉集第6巻 作者:聖武天皇