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三毛田
2025-04-30 22:30:55
1060文字
Public
1000字3
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78 18. 泥だらけの靴
78日目
君と一緒に洗うと楽しい
「う〜
……
」
「急に唸りだしてどうした」
「改めて見ると、靴もだいぶ汚れてきたなって」
「それなら洗えばいい。靴用の洗剤なら、共用スペースかランドリールームにある筈だ。探すのが面倒であれば、パムに聞くといいだろう」
「うん。丹恒は、どうしてるんだ?」
「
……
パムにすべて任せたから、覚えていない」
なんだそれ~! と、叫ばなかった俺は偉い。
まあ、丹恒って自分のことに対してはどんなことでもずぼらなところが多いから仕方ないんだけどさ。
「だが、穴が開いたら捨てて新しい物を買う必要はある」
「同じもの、あるかな?」
「気になるなら、今のうちに買って保管しておくのもいいだろう。収納が増えたんだから、邪魔にならないはずだ」
「
……
」
「どうした」
「いや。実用的なものの方がいいのはわかってるんだけどさ」
「開拓を進めていく上ではその方がいいな。履き慣れた靴の方が、効率がいいだろう」
「うん。それはわかってるんだけどさ」
言葉が上手くまとまらなくて、指先をくるくる回していると、ゆっくりでいいというようにこちらを見ていて。
「丹恒とお揃いのもの、身につけたいなあって思って」
「なるほど。アクセサリーとかではだめなのか」
「それでもいいんだけどさ、どうせなら、お揃いの靴にしたいなぁって。外に出る時じゃなくて、列車にいる間だけでもどうかなって」
視線は、せわしなくあっちこっちに勝手に動く。
「丹恒が、好きなんで」
顔が熱くなっていく。好きなのは本当。
ずっと伝えていたけれど、伝わっていないだろう思い。
「ああ。俺もお前が好きだ」
一瞬目を見開いて、驚いた表情を浮かべ。でも、すぐにふわっと笑って好きだと返してくれる。
「お揃いの靴を買ったら、お前の部屋に置いておいてくれ」
「い、いいの?」
「ああ。お前の部屋の中でなら、誰にも見られないだろう」
「恥ずかしいって?」
「そう、だな。少々恥ずかしい」
そっと視線をそらし、頷いて。
「とりあえず、今はパムにこの泥だらけの靴を洗うための洗剤があるかを聞きに行ってくるね!」
「行って来い」
「まだ部屋に戻るなよ!」
「わかったから、行って来い」
念押ししてから、ラウンジへ。
パムに聞いてみたら、ランドリーにあると言うので、探してから部屋に戻り。
「丹恒、靴の洗い方教えて」
「風呂場に移動しよう」
と、甘やかしてくれる。
そしてお風呂場で、靴を洗っていく。
「丹恒と一緒だと楽しい」
「そうか。それはよかった」
「ついでに一緒にお風呂」
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