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三毛田
2025-04-29 18:11:25
1087文字
Public
1000字3
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77 17. 花柄アンブレラ
77日目
お揃いの傘で出かけよう
77 17. 花柄アンブレラ
「ふんふんふふふ〜ん」
楽しそうに鼻歌を歌いながら、俺たちの一歩前を進むなの。
彼女が差しているのは、晴れの日にも見かけたことのある花柄の傘。
「なの、それって日傘じゃなかったっけ?」
「晴雨兼用だよ! こういう時に便利なんだ〜」
気になったので問いかけるとそんな返事。
「へ〜。俺も買おうかな」
「いいと思うよ。ウチが買ったサイトのアドレス送るね」
「ありがとう」
スマホを操作するため立ち止まる。と、自転車が通り過ぎて。
「丹恒。濡れるぞ」
「制服が濡れたり汚れたりするよりはマシだろう」
自転車が跳ね飛ばした雫で濡れないようにと、丹恒は傘を傾けていた。
「でも、丹恒が濡れたら俺が困る」
「何でお前が困るんだ」
「丹恒の男前度が上がり、それにつられて俺となのの美少女度が爆上がりしてしまうから」
タオルで丹恒の濡れた部分を拭きながら告げると、彼となのの二人からまたこいつ、変なこと言ってるな。という視線を向けられる。
事実なんだけどなぁ。
と、言ったところで二人は納得しないだろう。
呆れたように俺を見るだけで、それ以上は何も言わないはず。
「丹恒、帰ったらまずはお風呂だからな」
「
……
」
「面倒くさいって顔するなよ。今日は雨だから、冷えてるんだ。お風呂で温まらないと」
「シャワーで十分だ」
「いいから、一緒に入るぞ」
ちょっと強めに告げると、渋々頷いて。
「スープを作る? それとも、麺類?」
「パムが何か作ってるだろう。姫子さんが手を加える前に、早く帰るぞ」
「星もそろそろ起きられるようになったかな?」
「熱が下がっていれば、起きて何か食べているだろう。三月が顔を見せに行けば、意地でも元気だと言い張るだろうが」
「だよねー」
雨が少しだけ弱まった道を、三人で歩いていく。
「丹恒」
「どうした」
「今度、日傘を差してデートしようね」
「ああ。何処へ行こうか」
「そうだな
……
」
自分で提案したはいいが、具体的な場所は決めていない。でも。
「デートの場所を考えるのも、醍醐味だな」
「だよな!」
今まさに俺が言おうとしたことを、丹恒が言ってくれて。
次のデートが俄然楽しみになってきた。
「あんたたち、イチャイチャしてないでさっさと帰ろう」
「ごめんごめん!」
なのを挟むように、だけど他の人の邪魔にならないよう歩く。
彼女に何かあったら、星に殴られるだけじゃ済まない。
まあ、もし丹恒が。だったら俺も同じことをするだろうから。
「丹恒」
「どうした」
「大好き」
「そうか。俺も好きだ」
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