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浦山野あずま
503文字
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お遊び
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永遠に繰り返す服毒
某所にて、『同シチュ書いてみた』企画に提出した「白雪姫が毒林檎を食べて倒れるまで」
ああ、またこの毒なのだな、と彼女は思った。
何千回、何万回、何億回と読者の数だけ繰り返した。妬まれ、憎まれ、殺される。これを飽くほど繰り返して、なにが幸せな結末だ。果てに手にするのが悪趣味な王子など、なんの慰めにもならない。
紅く艶やかな林檎は、見つめるほどに毒を感じさせない美しさだ。丸齧りなどせずに、城の料理人に渡してタルトタタンにでもしてもらった方が、さぞかし見映えもするだろう。しかし、残念ながらここは、そのまま丸齧りするところなのだ。ああ、惜しい。
それにしても、眠るように死ねる毒とは、これは義母なりの温情なのだろうか。苦しみのたうち回り顔が爛れ髪は抜ける、そのようなものの方が彼女の目的としては正しかろうて。
詰めの甘い人なのだ。外に出さずに手元で管理した方が、他国からの刺客だとかなんとか、色々と工作もできたろうに。
ここで林檎を見つめていても、コンポートに化けるわけではない。見ろ、継母だって、暇が過ぎて籠の目を数えている。
一息ついて、そっと歯を立てる。
願わくば、何千億の繰り返しの向こうに、一人で自由に旅立てる終わりが来ればいい。
そう願いながら、白雪姫は甘い蜜を飲み下した。
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