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ぽふむん
2025-04-27 14:26:29
1704文字
Public
ワンドロ
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由良さんこちら
#童しの版深夜の真剣物書き60分一本勝負
「長風呂」「めまい」「着信」
今回の女攻めオンリー作品の設定を使って
しのぶちゃん不在。本人の脳には全然残っていない、細胞の記憶を旧上陸兄妹が着信した出演で前世のしのぶちゃんがいます。
男にちょんの間の金で体を売っているという意味なので、していないけどセンシティブです
童磨が無惨様に血をもらった時、もしかしてもう死んだも同じ状態だったのでは?という趣旨の考察を見てのネタです
童磨の記憶についての言及もあり。記憶……というよりそう言う感じだよなぁ……と。
あと「全部」というのも嘘だと思っています……いくら頭良くても全部は誰でも無理で、余計なことは覚えてるけど、最も大事な何かを忘れたんでは無いかと思う時があり……
水面に月影が揺らめく。
ちゃぷん
夜陰に水音も響き渡る。
岩風呂に二人の男女が浸かっている。
正確には〝三人〟だ。
女の中に居る男が、女の中で密かに悪態をついた。
『男のくせによぉ
……
長風呂だなぁ
……
おい』
長風呂だと揶揄された男はのんびりと肩まで湯につかり、時折平泳ぎや、後世クロールと呼ばれる泳法で泳いだりしている。
「ごめんねぇ、長風呂で。いいよぉ。のぼせそうなら先におあがり」
心の中であくたいをついただけなのに、聞こえたかのように返事がある。
その、白橡の豊かな髪を頭頂部で高く結い上げた男───童磨は、さほど気にした様子もなく、岩風呂の水面に映る月影を両の腕で囲む。
「つーかまえた
……
あはぁ♡」
どうせ心の声など聞こえている。
女───堕姫は声に出して悪態をついた。
「どうせ鬼なんだ。のぼせやしない。それにしてもあんた。変わったね。いくら柱とはいえ、少しだけとはいえ、そんなぶさいくを食うからだよ」
以前会った時と別人だという意味で言った。
「そうかい?でも俺は、あの女。あんまり好きじゃなかったんだろうな。ちょうどいいかな」
童磨は事も無げに答えた。
毎回毎回、童磨の風呂は長い。
救済の後だから。
後ろから男を受けいれた後だから。
性を鬻ぐのは女ばかりでは無い。男もいる。
この時代、女より男を抱く方が上という考え、思想があることも上陸兄妹は知っている。
今目の前にいるのは
陰間の
……
鬼
男に性を捧げ、性的陶酔をした振りで託宣もどきを言ってのけ信じ込ませる
打ち伏しの神子
女は物理切り刻んで食う
上の口から
この男ののたまう救済とはこういうものだ。
一部の、女に対してするにははばかられる男の変態的性欲を受け止める
それにしても、二十歳と言えばもう陰間の盛りはすぎている。
容貌の衰えだけでは無い。本来そういう場所では無い場所で男を受けいれる
体にかかる負担が大きすぎる事もあるのだろう。
裕福な年増女の囲いものになるものも多いというのに
───居るよなぁ
……
魔羅の味が忘れられなくなるってやつか───
堕姫の中で妓夫太郎は直接的表現で思う。
性被害と言うやつは、そこから逃れてもまた繰り返すという。
それを、外に向けるか内に向けるかの違いはあるが
───この鬼は
……
テメェに向かったか───
幼い頃から受け続けたことを、今も続けている。
記憶が記録になっているから出来ることだろうか。
その時だ
兄妹揃って目眩を覚える。
湯を通して、電気信号のように何かが伝わってくる。
🦋🦋🦋🦋🦋🦋🦋🦋🦋🦋🦋
女がいる。
年嵩
……
二十五くらいだろうか
手拍子を打っている
「鬼さんこちら、手の鳴る方へ」
笑いながら手拍子を打つ
大きな体が覆い被さる
「捕まえた🔲🔲様」
この声は、あの鬼だ。
少し若い
あははと男女の笑い声
「🔲🔲ここはもう使うな。お前なら、そんなことをせずに日銭を稼げるだろう?」
「俺これしか教えられてきていないもん」
🦋🦋🦋🦋🦋🦋🦋🦋🦋🦋🦋🦋
───なんだぁ?この女───
「どうしたんだい?二人とも?」
童磨が首を傾げている。
「女がどうしたんだい?」
本当に不思議そうだ。
この鬼の記憶では無いのか?
いや、違う
全部覚えていると言うが、童磨はもしかしたら、 全部は覚えていないのかもしれない。
この鬼の記憶とやらは、全部記録だ。
その記録の中でも 最も大事な、忘れ去ってしまった物。
細胞レベルに刻み込まれた、脳からは失われた記憶が流れ込んできたのかもしれないと妓夫太郎は悟る。
童磨は、堕姫と同じだったのかもしれない。
半死半生で鬼の血を受け入れた堕姫が、人間の時の記憶を失ったように。
もう救命措置が間に合わない状態で、鬼舞辻の血を受け入れた
これは、童磨の脳から消え去った記憶だろう。
なにか一つだけ失った記憶があった。
そういうことだろう。
───あんた
……
見た目に反していろいろ薄いアンタが遊郭で何してたか、わかった気がするなぁあ。鬼さんこちら
……
由良さんこちら
……
かぁああ?───
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