たくとろ
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ワンライ 初対面

これはお題に沿って書けているのか…?まあええか

じーーー。

リコは隣に立つロイのことをまじまじと見つめていた。当然その視線はロイも察知する。

「リコ?」
「あ、ごめん。ロイ、ほんとうに背伸びたなって思って。そのカッコいいよ」
「へへ。ありがとう」

照れもせず強気に笑ってみせるロイ。ロイは心も少し大人っぽくなったと感じる。でも、明るいところは変わってなくて安心する。そんなことを思いながらリコは話を続ける。

「でもロイ、まだまだ伸びそうだね」
「そうだといいな。僕、フリードとかマードックくらい大きくなりたい」
「ロイならきっとなれるよ。でも、そうしたら私ロイのことずっと見上げることになっちゃうなあ」

首が痛くなっちゃうかも。リコは未来のロイに少し想いを馳せる。大きくてカッコいいロイ。でも、顔が遠くなるのは少し寂しいかもしれない。ロイなら私に合わせてくれるかな。色んなことが頭に浮かんでくる。その中で、リコはロイと出会った時のことを思い出した。あの森での出会い。

「ロイ、初めて会った日のこと覚えてる?」
「もちろん。リコが森のポケモンたちに襲われてて、その後結局一緒に捕まっちゃってフリードに助けてもらって大変だったけど木の実集めるのはけっこう楽しかったな」
「うん。色々あったけど楽しい日だったよね。でも、私が話したかったのはそこじゃなくて

ロイが首を傾げると、風に吹かれてリコの髪が揺らいだ。彼女は風を浴びながら笑顔を向ける。

「あの時、ロイが助けてくれた時ロイ、木の上にいたから小さいとか全然思わなかったなって」
「そういえば木の幹を跳び回って逃げたんだっけ。あの時は身長とか気にしてなかったな」
「うん。それでね、この間ロイが迎えに来てくれた時も空から来て、ロイっていつも高いところから来るなあって思ったんだ」

そして、私を助けてくれる。そこまでは口に出さず心にしまった。別の言葉をまた口に出す。

「だから、ロイのこと見上げるのはもう慣れっこかも。いつ大きくなっても大丈夫」
「なにそれ。でもそっか、じゃあ明日にでも大きくなっちゃおうかな!」
「急には伸びないよ」

なんてことのない会話をして、二人は笑い合う。
思い返せば、ロイとは初めから息が合っていた気がする。旅立ちのときも一緒に笑い合った。あの頃の背丈は私の方が上でも、きっと私たちは同じところで並んでいたんだ。そして今も、ロイの方が少し先に進んでいたけど、一緒に並んで冒険ができる。初めて会った日から、変わったけど変わってないんだ。

「リコ」

思い出と気づきに浸っていたリコをロイが呼んだ。その優しい笑みがリコの心臓を弾いた。

「話してて気づいたこと、言ってもいい?」
「うん、どうぞ」
「僕ね、旅に出たときホゲータが嵐の後に来た宝物なんだって思った。それは間違ってないって今でも思ってる。でも、それだけじゃないんだ。リコとの出会いも、それから一緒に過ごしてきた時間も、今だって僕にとってはかけがえのない宝物で、大事な大事な思い出だ!」

ロイの言葉がリコの脳を焼いた。全身を巡る血液が頬に溜まる。ロイはやっぱり少しも照れていない。なのに、私の頬はリコは真っ直ぐなロイの視線から目を逸らせなかった。きっと赤くなっている顔を隠したくても逃げ道が見つからない。そんな感覚だった。

えと私もああと
「?どうしたのリコ?顔赤いけど大丈夫?」
「だ、大丈夫!!だけど大丈夫じゃないかも
「病院行く?」
「行ったら笑われちゃうよ

リコの様子が変わった意味が分からず首を傾げるロイ。こういうところも初めて会った時から相変わらずだ。ロイの中でも、きっと私の存在が少し変わっている。でも、そこはまだ並んでいない。リコは落胆とも安心とも取れる息を吐いた。そして、ロイの方に笑顔を向ける。

「ありがとう、ロイ。改めて、これからもよろしくね」
「ああ、よろしくもう大丈夫?リコ」
「うん。大丈夫」

また不思議に思いつつも、ロイはまあいいかと笑った。その落ち着きはやっぱり出会った頃とは違う部分だ。変わったこと、変わらないものを噛み締めながら、リコはロイと共にまた冒険の歩を進めた。