_2nw
2025-04-26 04:19:05
1723文字
Public あんスタ
 

手伝ってあげるの♪

♡ゆめえす♡
・未成年が大人の動画を見てる描写
・冬芽寝てるからほぼセリフない

 落ち着け冴霧笑主!!!!!
 健やかな寝息が聞こえる中、おれはどうにも寝つけないでいた。それは一体なぜなのか。年頃の男ならばなんら不思議でないことだ。はっきり言ってしまえば、ムラムラして仕方がなかった。
 べつにこの部屋におれしかいなければちょっと適当に動画を見ながら抜いて眠ればいいだけ。けれどそれはできなかった。なぜか? それは、幼なじみが同じ部屋で眠っているから。本来であれば自室なのだから心置きなく処理できたはずが、冬芽が(勝手に)おれの部屋に布団を敷いて眠るせいで処理へのハードルがかなり上がっていた。そもそもあいつじゃなくても友だちにシコッてるとこバレたら死ぬほど気まずいのにあの変態にバレたらどうなるか……。あぁダメだ、想像しただけで変な汗出てきた。
 というかここまでずっと目閉じてるのに全然眠くならないしおれのは落ち着く気配ないしもう泣きそうなんですけどおおおぉ!? …………はぁ。うん、なんかもう逆に一回目開けてみる? あいつ見たら萎えるかもだし。てかなんか急に冷静になってきた。そもそもおれ誰にしゃべってんですかねこれ。
 とりあえず試しに閉じていた目をこっそり開けてみる。ずっと閉じていたからか少しの間目が慣れなくて視界がぼやけた。月明かりすら眩しく感じる部屋の中、冬芽のふわふわとした後頭部が照らされている。そして、それは変わらずすうすうと健やかな寝息と共に揺れ動いていた。あーもおおおおおお!!!!!! おれだって寝たいんですけっ!!??
 ……ムラムラが落ち着くどころかイライラまで加わってしまった。冬芽でも見て鎮めよう作戦、失敗。
 思えばここ最近四六時中あいつに引っ付かれていたから処理をする暇なんて無かったのだ。それごときで収まる段階をとうに超えてしまっている。
「はぁ……
 理解した途端に、思わずため息が漏れてしまった。もう腹を括るしかないのか。ちらりと幼なじみを見やる。向こうを向いていて顔は見えないけれど相変わらず気持ち良さそうな寝息が聞こえてくる。
 気は進まない。けどもう正直限界だ。
 枕元に置いたスマホに慎重に手を伸ばす。気をつけていても、布団とパジャマが擦れる音が僅かに響いた。たぶんそんなに大きい音ではないのにおれにはそれがやけに耳についてしまう。みるみるうちに顔が熱くなっていく。いやいやいや! まだ何もしてないのにさすがに緊張しすぎ!? 落ち着け冴霧笑主! 男だろ冴霧笑主!! 心の中で言い聞かせるも焦りは消えてくれない。
 耐えられなくて、すっぽり頭まで布団を被った。何も考えずにぱっと被ってしまったから冬芽のことにまで意識が回らない。あとから気づいて布団の外へ耳を澄ませる。しんと静まり返った部屋の中に、先程までと変わらない規則正しい呼吸音。
 せ、セーフ!!!!!!
 思わず胸を撫で下ろした。布団の中の真っ暗な世界に液晶の光を灯して、しばらく息を潜める。そうすれば、ばくばくとうるさかった心臓も次第に落ち着きを取り戻していく。まぁ反対におれのは落ち着かないままなんですけど! アハハ!
 …………うん、おかず探そ。やっぱりお姉さん系だよなぁ。気を取り直して、言葉にするには少し恥ずかしいことを思い浮かべてみる。検索ワードを変えたり間違えたりしながら良さそうなものを探してスクロールしていくと、ある動画が目を引いた。茶髪ロング、スーツ姿の女の人が見せつけるようにM字開脚をしているサムネイルだ。うわ、これいいかも。タップすると前振りもなくいきなり行為中の場面が再生され始める。……ん? てか待てよ。おれ——
——……はぁっ……
 ぎゃぁああああ!? おれのばかああああぁ!!!! いやいやさすがにありえないレベルの凡ミス!!
 急いで音量を下げるボタンを押し込むがもう遅い。
「んん……?」
 衣擦れの音から少しして、こちらへ向かってくるおぼつかない足音。一瞬にしてとんでもない量の汗が吹き出す。
「笑主?」
 近づいてきた幼なじみが、容赦なくおれが包まっていた布団を引っペがした。
……あれ? 笑主、もしかして、」
 あぁ、終わった……
——溜まってる?」