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けがわ。
2025-04-25 08:46:43
986文字
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コンビニくんを帰したくない社長さんの話
シャチョコン
書きたい場面だけ書いたので、めっちゃ短いです。
「ん、んん~~~!」
伸びをすると、凝り固まった背中がポキポキと音を立てる。
バイト帰りに一緒に遊ぶ約束をしていて、どうせだからってユキさんが自宅に招いてくれたんだけど、すっかり夢中になって長時間ゲームをしてしまったみたいだ。
ユキさんの自宅は、オレの家が犬小屋に見えるほど広大で、二人でソファーに並んでスクリーンを見ていても、窮屈さを感じないから余計に居心地がいいんだよね。
「ぁ、もうこんな時間
……
」
ユキさんがポツリと呟いたのを聞いてガラス張りの窓の外を眺めると、いくつもの星々が煌めいているかのような光景が広がっていた。
「きれい
……
」
「ふふ、夜景気に入ってくれたんだ」
「ぁ、ごめんなさい! 長居してしまって」
ポケットに入れっぱなしだったスマホを取り出すと、もうすぐで日付を跨ごうという時間だ。
さすがに長居しすぎた。
ユキさんも仕事終わりで疲れているというのに、いつまでもオレがお邪魔していたら休まらないだろう。
「すぐ帰りますね!」
「は?」
ユキさんも驚いたように目を丸くしているし、時間の感覚がお互い狂っていたみたいだ。
これ以上迷惑をかける前に帰らないと。
慌ててバッグを掴んで玄関に向かうと、ユキさんも慌てて後をついてくる。
見送りなんていいのに、ユキさんは律儀な人だな。
靴を履いて挨拶をしようと振り向いた瞬間、ドンっと大きな音を立てて玄関の扉が叩かれた。
「っ!?」
靴も履かずに玄関の扉に手をついて、ドアノブにかけているオレの手にもユキさんのそれが重なっている。
なんだっけ、これ? そうだ、昔姉ちゃんに借りた少女漫画に壁ドンとかいうのが載っていた気がする。
これって、それなのかな!?
「ユ
——
」
「どこ行くの
……
」
少しだけ浮ついた気持ちが、ユキさんの声によってすぐに沈んでいく。
どこか寂しそうに響く声音は、焦りと、ほんの少しだけ怒っているようにも聞こえて。
「かえり、ます
……
」
慌てて追いかけてきたからか、いつもサラサラで爽やかなユキさんの髪は乱れていて、整えてあげようと手を伸ばすと、包み込まれるようにギュっと握られた。
「
……
だめ」
「へ?」
「かえっちゃ
……
だめ」
「っ!」
不安そうに寄せられた眉と、揺れる真っ直ぐな眼差し。
そんな風に言われたら、とても帰るなんて言えないよ。
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