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三毛田
2025-04-23 21:35:20
1060文字
Public
1000字3
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71 11. 濡れた葉の滴
71日目
観察してみたら面白かった件
雨に濡れ、その後晴れ間が出てきたことでその葉には滴が出来上がっている。
パムが観葉植物に霧吹きした時とは違うそれに、興味を惹かれ。
「ぴえっ」
近づいて観察してみたはいいものの、高いところにある葉から落ちた滴が肌に落ち。
「ふっ」
驚いて悲鳴を上げると、俺を観察していた丹恒が小さく笑う。
「丹恒
……
」
「すまない。まさかそんなに驚くとは思わなかった」
動くな。と、優しく濡れたところを拭かれ。
「朝露で濡れる葉が気になるのか?」
「というか、葉っぱの先に滴がついてるのが気になる」
「なるほど」
近くにある葉をそっと指先で持ち上げ、観察するように見つめて。
「お前にとっては、見るものすべてが新鮮で新たな発見ばかりなんだな」
「うん」
俺が頷くと、彼は微笑ましそうな視線をこちらへ向け。
「いいことだ。今の俺では、あまり味わえない」
「でも、丹恒だって新しい星に行くとそわそわしてるじゃん」
「それはそれ、これはこれ。だ」
「同じだと思うけどな」
まあ、それを突っ込んだところで彼が素直に認めるかどうかは別だ。
「それでも
……
お前といると、飽きないな」
少々嬉しそうに笑っている姿に、愛らしさを感じたけど。
口にしてしまえば、二度と笑ってくれないような気もして。
「丹恒。俺の知らない、こういう細々としたことを、もっと教えて欲しい」
「俺にできることであれば、教えよう」
ああ。とても嬉しそうだ。
俺が初めて見たものを訊ねると、丹恒は優しく教えてくれて。
そうして、少しずつ俺の中の辞書が埋まっていく。
それはとても楽しいことだし、面白いことで。
「でも、教えてくれるのが丹恒だからなんだよな」
「どうしたんだ、級に」
「他の人に色々教えてもらったとしても、身につかないというか、頭の中にそれがきちんと入ってこなかっただろうなって。好きな人に教えてもらったからこそ、他のものに関連付けて覚えたりできるんだろうなって」
「お前はまたそうやって
……
」
「事実だからさ。何で恥ずかしがるんだ?」
「そうやって言われたら、誰だって恥ずかしく思うだろう」
プイっとそっぽを向く。そういう反応されると、俺もちょっかいかけたくなっちゃうんだけど。
でも、そんなことしたら嫌われちゃうかもしれない。それは嫌だ。
「丹恒、これからも俺の知らないことを、もっともっと教えて」
「ああ。お前が望むのならば、いくらでも」
あの日と同じようなことを告げれば、やはり彼の口からも同じような言葉が返ってきた。
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