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倉木
2025-04-21 00:39:20
1596文字
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新亀
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03レオドン
眠れない夜のほぼ一発書き、誤字とかあったらすまぬ
乱暴に閉められた扉はつい最近とりつけたばかりのものだった。
夜間に作業音がうるさいと文句を言われ、取り急ぎ防音の目的で作られたものだ(もっとも、それを言った意図は早く寝ろというものであった筈なのだがそんなことドナテロが知る由もない)。
せっかく作ったのに元々簡易的だった分強度はいまいちだったようで、綺麗に締まらず傾いている。
しかしそうした本人はそんなこと気にも留めずずかずかとやってきて、ドナテロはあっという間に追い込まれた。
「わ、わ、レオちょっと待って!」
作業机を掴んだ手を上から握り込まれると逃げ場はなく、半腰のドナテロは完全に目の据わったレオナルドに見下ろされる体勢になった。
「ドナテロ」
呼ぶ声は喉の奥から唸るように低い。
「えっと、もうちょっとしたら寝ようと思ってたんだよ」
取り繕う言葉は随分と軽いな、とドナテロでも思った程。
勿論そんな言葉にレオナルドが反応するわけもなく体重のかかる重なった掌は人間であれば潰れてしまうだろうなと思うような力強さだ。
状況を把握せんと思考するドナテロはひとつの違和感に気付いた。
レオナルドは苛立つと案外わかりやすく怒気を発する、今のレオナルドはそれとはちょっと違う気がする。
そう思ったドナテロが何か行動する前に、首筋にかかる息に身を強張らせた。
「
………
あ、えっ?」
反射的に逃げるように身を捩るが、甲羅が机の端を削りまともにバランスも保てない。
結局足が崩れるままに地面に落ちたドナテロは、直前に脇に差し込まれた腕のお陰で衝撃もなく着地した。
先程の攻防で遠くに弾かれた椅子の代わり、机の下に半分入り込んだドナテロの視界には薄暗い中逆光を浴びているレオナルドが見える。
倒れこんだドナテロの胸元には手が置かれ起き上がることは適わない。
「えっと、レオ
…
?」
暗がりに見えるレオナルドの顔はやはり怒りとは違った。
それよりもどこか切実さを内包しているが、自己へ向けた苛立ちが何より強いように見える。
引き絞った唇が開き、低い声色を保ったままレオナルドは言った。
「あまり虐めてくれるなよ」
身を乗り出したレオナルドが机を潜ると、狭い天井に頭を打ち付ける音がしていた。
しかしそんなことを気にも留めず落ちてきた唇を受けながら、なんだか秘密基地みたいだなんて場違いなことを思う。
「
…………
ふふ、」
知らず漏れた笑い声。
降れていた目尻の感触でも笑っていることが伝わったのか、憮然とした顔のレオナルドが目と鼻の先だ。
その奥に確かに情欲が見えて、ドナテロは笑いを止めずに背中に手を回して引き寄せた。
頬に落とした口づけだけで真っ赤になるレオナルドは初心な反応だというのに、太腿を探る手はもう待てがきかないらしい。
まあでも、そう仕向けたのはほかならぬドナテロだった。
「あーあ、あと一日だったのに」
ちょっとした指先の触れ合い、思わせぶりな口ぶり。
レオナルドが座っている時にわざわざ後ろから抱き着いて話かけたりしたこともあった。
「いつ気付くのかなって思ってたよ」
いつその気になるかなんて下世話な賭けに乗ったのはあのレオナルドだし1週間くらいならその忍耐力でどうにかできるだろうと思っていたからだ。
敗因を上げるとすれば途中から楽しくなってきてしまって、ついやりすぎてしまったこと。
状況理解を燻った熱の中行うには、色事にまだ慣れないレオナルドには難しいだろう。
誤魔化すように口づけると、困惑したまま絡まった舌が深く絡まるまでそう時間はかからなかった。
今更だけど、この賭けを勝敗はドナテロが申告しなければいけないのではないだろうか。
それって結構恥ずかしいことじゃない?
そんなことを思っていたが、翌朝ドナテロを見るなり勝ち誇った顔をしたラファエロには言わなくてもわかるらしかった。
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