わらびもち
2025-04-20 22:21:17
722文字
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花を育てて

花冷えに亡く季節  げんみ✕
全部妄想
自探索者の話

シナリオ終了後、2−3ヶ月ぐらいした後のイメージ

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ふと、目にとまった写真にページを捲っていた手が止まる。

紙の擦れる音が止まると、図書室にはパラパラと雨音が奏でるリズムだけが響く。ジッと文字を追うのは苦手だが、写真のたくさん載った所謂図鑑を眺めるのは好きで、重い冊子を色々引っ張り出しては捲っていた。

隣に記されている文章を読んで、もう一度写真に目をやる。

間違いない。"ネモちゃん"の花だ!

わたしの"友達"の女の子。
何も覚えていないけれど、日記と花が教えてくれた。
綺麗な子。大切な子。花を見るだけで、日記に挟まれた花を見るだけで幸せな気持ちになった。

ふと、中庭に目をやる。
かつては綺麗な花が咲いていたのだろうと伺えるそこは、伸びた草が雨粒を受けて踊っている。

ちょっと前は、子どもの一人が手入れをしていたってリィちゃんに聞いた。花が好きって書いてあるから、"ニコちゃん"かな。

わたしもやってみようかな。出来るかな。花のお世話の仕方用に、もう一冊ノートを作って。うん、きっと出来る。
秋になったら"ネモちゃん"の花を植えよう。春にはたくさん花が咲いて、皆でピクニックとか。ペネロペちゃん達とサンドウィッチを作って。楽しそうだな。

ペンを持つ。未来のわたしが忘れてもまた思い出せるように。
インクが走る。大事なことはすぐ目につくように。

花を育てる。大事なあなたを何度でも思い出せるように。


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部屋の壁にデカデカと書いて貼ってるご飯のルールの横に「花の世話をすること!」ってルールが貼られる