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あおべこ
2022-04-30 00:09:52
621文字
Public
祭nine.関連
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散り際の花火はド派手に
何事にも必ず終わりがある、とはいったい誰が言い始めたのだろう。
あの日、七色の輝きと共に幕を開けた祭が、今日終わりを告げようとしている。
夢という名の神輿を、七色の輝きを秘めた僕たちが担くことで始まった祭の日々は、とにかく色鮮やかだった。
皆がヒーローとして戦った。
迷宮の主人として君臨した。
愛らしい猫として冒険を繰り広げた。
カードで戦う世界と繋がった。
先生と生徒として授業に励んだ。
頂を目指して大海原に漕ぎ出した。
魂の限り太鼓を鳴らした。
自らの根源と向き合った。
そんな祭の日々は、出会いもあれば別れもあった。
ひとり、またひとり神輿から手を離した者がいた。
夢を追い求めた者、手を離さざるを得なかった者。
担ぎ手が減る為に、神輿が重くのしかかってきたのは、決して担ぎ手が減ったからだけではなかったと思う。
そんな別れを経ても尚、僕たちは神輿を担ぎ続けた。
けれどそんな日々も、今日で最後。
気づけば神輿には、祭が始まった時には無かった傷や垢が沢山あった。
共に祭を盛り上げてくれた、仲間たちの想いが刻まれていた。
そんな神輿を担いだ僕たちがたどり着いたのは、最後の祭の地。
本当はもっと担ぎ続けたかった。けれども。
もう振り返らない。後には戻らない。
黄色の、緑の、桃色の輝きをひとつずつ見つめる。
この最高の輝きを、"祭興"のまま終わらせるために。
「
…
行こう!!」
最後の祭が、幕を開けた。
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