AIのべりすと(
https://ai-novel.com/index.php)をご存じだろうか。
「「AIのべりすと」はGoogle TRCの協力のもと、日本語最大級の68.7億パラメータ&約500GBのコーパスからフルスクラッチで訓練した小説AIです(現在、テスト中です)。
初めての方はお試しプロンプトから始めるか、最初から好きな文章を入力して始めることもできます。」
(当ホームページ説明文より引用)
一口に言うと、出だしの数文打ち込むと自動で続きを書いてくれる、そんなAIサービスだ。
ここに私が打ち込んでみたのが、一部で有名となっているプロセカ神山高校校庭でのエリア会話「やあ司くん」、中でも刺激が足りてるか聞いてくるやつだ。正直大喜利的なものを期待していたので「~君には
……これだ!」までを入力し、〆のかっこは含めない形でどれを出すのか待ち構えた。つまり本ページでいうと台詞開始~五行目までが既存の台詞、六行目以降がAIのべりすとによって生み出された台詞群となる。なお、AIのべりすと自体にはアシスト機能として「詳細オプション」「ストーリー設定」「キャラクターブック」などのオプションが設けられているが、今回それらは一切手を付けていない。私が行ったのは「冒頭五行の入力」「途中改行がおかしくなった箇所の整え」「AIに続きを書くよう促す」のみである。
類「やあ、司くん! 最近、刺激は足りているかな?」
司「は? 唐突にお前は何を
――」
類「そうかいそうかい! まったく刺激が足りていないと! そう言うんだね!」
司「おい! オレはまだ何も言ってない
――」
類「そんな、毎日に物足りなさを感じている君には
……これだ!
『ワンダーランズ×ショウタイム』の新作公演をプレゼントしようじゃないか!!」
寧々「ちょっ!? 何勝手なことしてんのよ、アンタ!!」
えむ「わーい!! 早速見に行ってみよう~☆」
司「おいっ! 待て! オレの話も聞けぇえええええ!!!」
*
【えむの場合】
えむ「あたしの将来の夢ですかぁ~? うふふ。それはですね…………」
類「おっと、それ以上は言わなくていいよ。君のことだから、『みんなの笑顔を守る人になりたい!』とか言い出すんだろう?」
えむ「わ、わかっちゃいましたか~。さすがるいさんですぅ!」
類「フッ。僕にとっては造作もないよ。なんたって僕は天才だからね。では、その夢の続きを教えてもらおうか」
えむ「はい! あのですね! あたしの夢はですね…………」
えむ「――ずっとずっと、みんなで一緒にショーをするんです!」
類「なるほど。確かに素晴らしい夢だね」
えむ「ですよねぇ~! それでそれで、いつか、世界中どこへでも行けちゃうような、大きなステージを作るんですよぉ!」
類「ほう、世界中どこでもとはまた大きく出たものだねえ」
えむ「はい! それがあたしの夢なんです! それで、えっと、それからそれから…………」
類「…………フフフ。まだあるようだね」
えむ「はい! まだまだありますよぉ! まずはですね…………」
えむ「世界中の人を笑顔にする人になるんです! そして、その後は…………」
えむ「いっぱいいっぱい、いろんな人と仲良くなって、友達になって、恋人になって、結婚して、子供を作って、家族ぐるみのお付き合いをして、最後は…………」
えむ「いつまでもいつまでも、楽しく笑い合って過ごすんです!」
類「……………………」
えむ「どうですか!? 素敵だと思いませんか!?」
類「そうだね。とても素敵な夢だと思うよ」
えむ「はい! ありがとうございます!」
類「…………じゃあ、そんな素敵な夢を持つえむくんに一つだけ忠告しておくよ」
えむ「はい?」
類「君は、この先もずっとずっと、ずうっと、誰よりも幸せにならないといけないんだよ。いいね?」
えむ「? はい! わかりましたぁ!」
類(これは…………思ったより重症かもしれないな)
*
【寧々の場合】
寧々「わたしの将来? そんなの決まってるじゃない」
類「ほう、それは?」
寧々「
…………」
類「ん? どうかしたかい?」
寧々「
…………別に。ただ、あんたに教える義理はないと思っただけ」
類「ふむ。まあいいだろう。では、代わりに僕が教えてあげようじゃないか」
寧々「は? なんでアンタにそんなことされなくちゃいけないわけ?」
類「だって、気にならないのかい? 僕の未来予想図を」
寧々「興味ない。勝手にすれば?」
類「そう言わずに聞いてくれよ。ほら、耳を貸してくれたまえ」
寧々「ちょっ
…………顔近すぎ
…………もう、わかったから離れて」
類「フフ。では、改めて聞かせてもらおうかな」
寧々「うん。わたしは、歌姫になる。世界でいちばんの歌姫にね」
類「ほう。それはまたどうしてだい?」
寧々「どうしてって、それは
…………」
類「それは?」
寧々「そ、それは
…………」
類「フフ。言えない理由でもあるのかな?」
寧々「うるさい。黙れバカ。変態。ロリコン」
類「酷い言われようだ。まったく、君にはデリカシーというものがないのか」
寧々「ふん。悪かったわね。わたしは、アンタと違ってデリケートなの」
類「やれやれ。これだから、ガサツな女は困るんだ。もっとこう、繊細さを身につけたまえ」
寧々「余計なお世話。てゆうか、いつまでくっついてるつもりよ」
類「おや、バレてしまったか。実は僕も、君の声をよく聞くために、こうして顔を近づけていたんだ」
寧々「はあ?」
類「フフ。それじゃあ、僕はこれで失礼するよ。またね、寧々」
寧々「二度と来るな、バカ」
*
【司の場合】
司「オレの将来の夢だと?」
類「ああ。ぜひ聞かせて欲しいと思ってね」
司「うーむ。そうだなぁ…………」
類「なんだい? 思いつかないのかい?」
司「いや、そういうわけではないのだが…………」
類「じゃあ、言えるよね? さあ、言ってみたまえ!」
司「わ、わかった! 言う! 言うから!」
類「それでいいんだ。さあ、早く言いたまえ!」
司「その前に…………お前はなぜこんなことを訊いたんだ?」
類「え? それは…………」
司「『ワンダーランズ×ショウタイム』は、お前にとって大事な居場所なんだろう? なのに、それを手放すような真似をしてまで、お前は何をしたいというのだ?」
類「…………」
司「お前は、仲間想いの良い奴だ。だが、自分の気持ちを犠牲にしてまで、誰かのために尽くす必要はないと思うぞ」
類「…………」
司「どうした、類。答えられないのか?」
類「…………」
司「おい、類! なんとか言え!」
類「…………きだよ」
司「は? 今なんて言った? よく聞こえなかったんだが」
類「僕は、君のことが好きだと言ったんだよ」
司「は!?︎ なな、何を言い出すんだお前は!?︎」
類「そのままの意味さ。僕は、君のことが好きなんだ」
司「いやいやいやいや! おかしいだろうそれは! そんなはずがあるか!」
類「おかしくなんかないよ。僕は本気で言っているんだ」
司「ダメだ! 絶対ダメだ! オレは男だし、お前も男じゃないか!」
類「そんなことは関係ないよ。僕にとっては些細な問題にすぎない」
司「些細じゃない! 大問題だ!」
類「そうかい? でも、この気持ちに嘘偽りはないよ。僕は、本当に…………」
司「あーっ! うるさい! それ以上何も言うな!」
類「…………」
司「とにかく、この話は終わりだ! もう、二度とするな!」
類「…………」
司「類?」
類「…………」
司「おい、どうした? 何かあったのか?」
類「…………」
司「類?」
類
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//ここから2021/11/08更新分です
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類「いや長いよ!!!!!」
司「うおっ!? びっくりしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァッ!!!??????」
*
【寧々の場合】
寧々「わたしの将来の夢?」
類「ああ。ぜひ聞かせて欲しいと思ってね」
寧々「なんでまた急に」
類「フフフ。まあまあ、いいじゃないか。聞かせてくれたまえよ」
寧々「まあ、別にいいけど」
類(おや? 意外と素直に話してくれるみたいだ)
寧々「わたしは
……」
類「うん」
寧々「
……」
類「
……」
寧々「えっと、その、あの」
類「どうしたんだい? 言いづらいことなのかい?」
寧々「い、言いづらくはないんだけど、その、恥ずかしくて」
類「大丈夫だよ、安心して」
寧々「そ、そう?じゃあ、言うね」
類「ああ」
寧々「
……わたしは
……歌姫になる」
類「ほう。それはどうしてだい?」
寧々「どうしてって、それは
……」
類「それは?」
寧々「そ、それは
……」
類「それは?」
寧々「
……」
類「
……」
寧々「
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類「長っ!!!!! 長くない!?!?」
寧々「仕方ないじゃん! 恥ずかしかったんだから!」
類「にしても、これは酷すぎるよ! 一体どれだけ溜めれば気が済むんだ!」
寧々「うっさいなぁ。ほっときなさいよ」
類「まったく。これだからガサツな女は困るんだよなー。この前だって──」
寧々「なんですってぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?」
*
【えむの場合】
えむ「あたしの将来の夢?」
類「ああ。ぜひ聞かせて欲しいと思ってね」
えむ「んー、そうだねぇー。やっぱり、みんなを笑顔にする人になりたいかな!」
類「素晴らしいね。実にえむくんらしいと思うよ」
えむ「えへへ、ありがとう! それでそれで、どんな人がいいの?」
類「そうだね。えむくんみたいな子が良いと思うよ」
えむ「え? それってどういう意味?」
類「さて。どういう意味でしょう?」
えむ「……よくわからなかったから、もう1回言ってくれる?」
類「フフ。それはできない相談だな」
えむ「ええ〜!なんでなんで? 教えてくれないと、もう一緒にショーができないよ〜」
類「それは嫌だな。なら、ヒントをあげようか」
えむ「本当!?」
類「僕は、君が大好きだ」
えむ「ほわ!?」
類「君のことが大好きすぎて、どうにかなりそうなぐらいには、好きなんだ」
えむ「ど、どうにかなりたいってこと!?」
類「さぁ、どうだろうね」
えむ「……」
類「……」
えむ「……」
類「……」
えむ「……」
類「……」
えむ「……」
類「……」
えむ「……」
類「……」
えむ「……」
類「……」
えむ「……なんで黙っちゃうの?」
類「ふと思ったんだけれど、僕たち付き合ってたかい?」
えむ「そんなわけないよね!!」
*
【司の場合】
(SE:扉を開ける音)
類「やあ司くん。こんにちは」
司「おい、いつまでそこに突っ立っているつもりだ。早く入れ」
類「フフ。相変わらずつれないねえ」
司「うるさい。お前に構っている暇などないのだ」
類「そんな冷たいことを言わないでくれたまえよ。せっかく来たんだから、少しくらい僕の相手もしてくれてもいいじゃないか」
司「断る」
類「全く、司くんは本当に意地悪な男だな」
司「お前に言われたくないわ!」
類「まあまあ、落ち着いてくれよ司くん。今日は何をするつもりだったのか聞いても良いかな?」
司「何と聞かれても、いつも通り演出を考えていただけだぞ」
類「そうかい。しかし、その割には難しい顔をしているようだね」
司「ああ、実は今悩んでいることがあるのだが、なかなかいい案が思い浮かんでこなくてな」
類「
//ここから2021/11/09更新分です
ほう。ちなみにどんな内容なのかな?」
司「オレと類の出会いについて考えているんだ」
類「ほう」
司「ただの演出だったはずなのに、何故か今ではこうやって2人でショーをしている。一体どうしてこんなことになったんだろうな」
類「さぁ。どうしてだろうね」
司「
……」
類「
……」
司「
……………………………………」
類「
……………………………………」
司「
……………………………………」
類「
……………………………………」
司「
……なんで何も言ってくれなかったんだ?」
類「いや、面白かったから」
司「ふざけるなぁああ!!!」
類「おぉ。怖い怖い」
司「ぐぬぅ」
類「でも、そこまで深く考えなくても良いんじゃないかな」
司「なに?」
類「だって、僕たちは出会った時からずっとショーをしていた訳じゃない。最初は敵同士として出会っていたはずだ」
司「ああ、そうだな」
類「そこから紆余曲折を経て、今はこうして一緒にショーができる仲にまでなった。これは、紛れもない事実だよ」
司「
……確かに、そうだな」
類「それに、僕たちが出会えたのは偶然なんかじゃなく必然だと思わないかい?」
司「
……なんだか恥ずかしくなるようなセリフをさらっと言うな。気色悪い」
類「酷いな。傷ついちゃったよ」
司「ふん。嘘つけ」
類「フフ。バレてしまったか」
司「だが、ありがとう。おかげで気が楽になった」
類「それは良かった。いつでも相談に乗るから、また来るといい」
司「
……お前に相談するのは最後だ」
類「それは残念だ」
司「では、そろそろ帰るとする。邪魔したな」
類「構わないよ。君と話せて嬉しかったしね」
司「そうか」
類「うん」
司「
……」
類「
……」
司「
……」
類「
……」
司「
……」
類「
……」
司「
……」
類「
……」
司「
……」
類「
……」
司「
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類「
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司「
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司「
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類「
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司「
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類「
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司「
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……」
司「
……」
類「
……」
司「
……」
類「
……」
司「
……」
類「
……。
……あれ? 僕たちっていつの間にこんなに仲良くなってたんだっけ?」
司「知るか! お前が勝手に喋っていただけだろう!」
*
【寧々の場合】
(SE:扉を開ける音)
えむ「こんにちはー!」
寧々「うわ。うるさ」
えむ「あっ! 寧々ちゃんだ! 久しぶり!」
寧々「……あんたがここにいるの珍しいね」
えむ「今日は練習休みだからね!」
寧々「ふぅん」
えむ「ところで、寧々ちゃんは何を見ていたの?」
寧々「別になんでもないけど」
えむ「そうなんだ〜。あ、もしかして、あたしのポスター?」
寧々「違うわよ」
えむ「じゃあ、司くん?」
寧々「なんで、そこであいつの名前が出てくるわけ」
えむ「だって、いつも一緒に居るじゃん」
寧々「そんなことないし」
えむ「そうかなぁ?」
寧々「それより、何か用があったんじゃないの?」
えむ「そうだ! 新しいショーについて考えてるんだけど、全然アイデアが出なくて困っているの。寧々ちゃん、どうすればいいと思う?」
寧々「……わたしに聞かれても知らないよ」
えむ「大丈夫だよ。寧々ちゃんなら、きっと良い意見を出してくれるから」
寧々「なんで、わたしに聞くのよ」
えむ「だって、ワンダーランズ×ショウタイムの中で一番頭が良いもん」
寧々「まぁ、否定はできないかも」
えむ「それで、どんなショーをしたいのか決まった?」
寧々「まだ決まってない」
えむ「そっか〜」
寧々「……ねぇ、一つ聞いてもいい?」
えむ「なになに!?」
寧々「……どうして、そこまでしてあのバカと一緒にやりたいの?」
えむ「それは、みんなを笑顔にする為だよ」
寧々「……それって、本当に出来ると思ってる?」
えむ「できるよ! 絶対!」
寧々「その自信はどこから出て来るのやら」
えむ「司くんを見てたらわかるんだよ」
寧々「どういう意味?」
えむ「司くんは絶対に諦めない人なんだ。誰よりも夢に向かって真っ直ぐで、みんなの事をしっかり見ている。いつか必ずスターになるって信じてる。だから、司くんと一緒だと楽しくなるんだよ」
寧々「……よくわからない」
えむ「今はわかってくれなくてもいいよ。でも、司くんと出会ってなかった頃のあたしには戻れない」
寧々「……」
えむ「それに、司くんが居ないと寂しい」
寧々「……」
えむ「寧々ちゃんは司くんの事嫌い?」
寧々「好きじゃない」
えむ「ほんとうに?」
寧々「本当」
えむ「本当は好きなんでしょ?」
寧々「……別に」
えむ「嘘つきだね」
寧々「うっさい」
えむ「素直になった方がいいよ」
寧々「余計なお世話」
えむ「寧々ちゃんが素直にならないなら、司くんのこと奪っちゃおうかな〜」
寧々「ちょっ!……冗談よね?」
えむ「さぁ? どうかな?」
寧々「……」
えむ「……」
寧々「……」
えむ「……」
寧々「……わかった。降参する」
えむ「やっぱり、寧々ちゃんは可愛いね」
寧々「うっさい」
えむ「そういう所も好きだよ」
寧々「……ばか」
えむ「寧々ちゃんはこれからどうするつもり?」
寧々「……類に相談してみる。あいつは変だけど、頼りになるし」
えむ「うん。それがいいと思う!」
*
【類の場合】
(SE:扉を開ける音)
寧々「入るよー」
類「おや? 珍しいね。寧々の方から僕の部屋に来てくれるなんて」
寧々「別にそんなんじゃないし」
類「ところで、今日は何の用だい?」
寧々「ちょっと相談があって」
類「ふふふ。僕を頼ってくれるとは嬉しい限りだ。なんでも言ってくれたまえ」
寧々「ありがとう。
……実はね。次のショーの事で悩んでいるの」
類「ほう?」
寧々「
……今まで、わたし一人だったから、あんまりショーの内容とか考えた事無かったけど、今回は司がいるから、少し難しいなって思って」
類「つまり、座長としてのプレッシャーを感じているんだね」
寧々「そうなのかも」
類「安心したまえ。君は十分素晴らしいショーをしているよ」
寧々「
……それなら、なんで?」
類「おそらく、君が思っている以上に、彼は君の事を信頼しているんだろう」
寧々「なんで?」
類「寧々は、彼の期待を裏切れないと思っているんじゃないかい?」
寧々「
……まぁ、そうかも」
類「だから、どんな内容だろうと、一生懸命ショーを成功させようと頑張ってきた」
寧々「
……」
類「だが、今回のショーに関しては、彼一人では完成しないだろう」
寧々「どうして?」
類「だって、観客を笑顔にするのは、司くんだけじゃなくて、寧々だって同じじゃないか」
寧々「
……それって、どういう意味?」
類「寧々は、自分の演技で、司くんに負けないぐらいの笑顔を作ることができるかい?」
寧々「それは
……」
類「出来ないだろう。だから、司くんの笑顔の為に頑張るのではなくて、司くんと一緒に最高のショーを作り上げる事を目標にしたらどうかな?」
寧々「
……うん。なんか、スッキリした。
……ありがと」
類「いえいえ。これぐらい大したことではないですよ」
寧々「あと、もう一つ聞きたい事があるんだけど」
類「ん? 何だい?」
寧々「類の方は最近上手く行ってるの?」
類「
……もちろんだよ」
寧々「そっか。良かった」
類「
……寧々」
寧々「なに?」
類「僕はね、寧々と初めて会った時からずっと思っていたことがあるんだよ」
寧々「
……何を?」
類「この子は、とても優しい子なんだなって」
寧々「
……は?」
類「寧々は、誰よりも他人の幸せを願っている。だからこそ、自分が傷つく事も恐れずに、誰かを助けようとする事ができる」
寧々「
……別に、ただのお節介だし」
類「それをお節介と言う人は居ても、嫌う人はいないよ」
寧々「
……うっさい」
類「寧々。君は、もっと自分に自信を持ってもいいと思うよ」
寧々「
……わかった。
……もう、帰る」
類「気をつけて帰ってください」
寧々「
……うん。また明日」
類「あぁ、そうだ。一つ言い忘れていたことがあったよ」
寧々「まだ何かあるの?」
類「うん。
……寧々は、その優しさを絶対に手放さないでくれ」
寧々「
……別に、捨てようと思っても捨てられないし」類「そういう事じゃないよ。これは、僕からのお願いだ」
寧々「
……わかった。覚えとく」
類「ありがとう。では、おやすみなさい」
寧々「うん。おやすみ」
(SE:扉の閉まる音)
類「寧々。君には、きっと僕と同じ未来が見えているはずだ。でも、今はまだその時じゃない。もう少し待っていて欲しい。必ず、迎えに行くから」
***
【えむの場合】
(SE:扉を開ける音)
えむ「類くーん! 遊びに来たよー!」
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