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A4
2025-04-18 20:03:26
524文字
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ピクニック/ニキマヨ
書き散らし。付き合ってる二人です。
「お花ですね」
弁当箱の蓋を開けたマヨイは顔をほころばせた。筍の炊き込みご飯に山椒の葉があしらわれ、小さなスミレの花がおかずの間にちょこんと彩りとして添えられている。
「マヨちゃんの色っす」
隣に座るニキはにこっと笑った。
すでに桜の花は散ってしまったが、二人はピクニックにやってきていた。下見ともいう。お泊まりレジャー隊の次の活動場所を探している最中なのだ。
ブルーシートを敷いてニキの作った弁当を広げる。これだけマヨイは贅沢な気分になった。
昨晩雨が降ったせいで桜の木は葉桜となったが、青空は澄み渡り実に清々しい。
暗がりの狭い世界で育ったマヨイにはまぶしすぎる光景で、今もちょっとばかり怖気付いているが、隣にニキがいてもりもりご飯を食べているのを見ると、自分の心配や不安はどうでもよくなってくる。
「椎名さんはスポットライトみたいなものなんですかねえ
…
」
「ん? なに?」
「いえいえ、なんでもないです。美味しいです」
「よかった」
「あ、花を」
「食べられるやつだから」
濃い紫のスミレをぱくりと食べられて、どきりとする。落ち着かない気持ちになり、マヨイはお茶を飲んで一息ついた。
この恐れにも似た気持ちが恋なら、なんとも心臓に悪い。
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