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三毛田
2025-04-13 14:16:48
1063文字
Public
1000字3
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61 01. 嘘つき天気予報
61日目
でも、いいことも少しだけ
「今日は一日晴れの予報だったじゃん?!」
「この時期の天気は、変わりやすい。梅雨や夏よりはマシだがな」
と、傘を広げながら告げる丹恒を見る。
「入るだろう?」
「入る。でも、傘は俺が持つから」
彼がそんなことしなくていいと口を開く前に、そっと白い手から傘の持ち手を奪い取って。それから、彼の方へ傘が広くあるように傾け。
そうして、二人で家に着くまでゆっくり歩く。
「夜は止むようだな」
スマホの画面をすっとスライドさせ、天気予報を確認して口に。
「夜じゃなくて、今腫れてるか曇りの方がよかったよ」
俺がふてくされたように唇を曲げると、それを見た丹恒はフッと優しく笑って。
「星と三月が買い出し担当だから、心配なんだろう?」
「別にそういうわけじゃないし」
雨だと傘を持たないといけないし、そうすると持てる荷物も少なくなる。傘を差すと、視界が悪くなるから、何かあった時の反応が悪くなる。
「心配なら、近くまでいこう」
「
……
」
「今日は雨だから、肉屋のメンチカツが出るはずだ。売り切れる前に買いに行こう」
「雨だと販売されるって、いつもよくわかんないなって思う」
「店主の気分なのだろう。揚げたては美味いから、俺も久しぶりに食べたい」
そう言われてしまえば、スーパーの近くまで行くしかない。
「メンチカツを十個。大丈夫だろうか」
「はいよ。今から足りないのを揚げるから、ちょっと待ってもらうけどいいかな?」
「大丈夫!」
たまに学校帰りに寄ることがあるから、顔見知りになっているおばちゃんは二人でかさに入っている俺たちを見てニコニコと笑ってお金を受け取る。
夕飯のおかずの追加として、メンチを買っていくのだろう。
「あ! 穹に丹恒!」
揚げあがりを待っていると、なのの声が背後から。
「何してるの」
俺たちみたいに相合傘をしながら、感情の読めない表情を浮かべた星。
「買い物は終わったのか」
「終わったよ! コロッケ?」
「メンチカツ」
「美味しそう」
「穹」
「こっちは夕飯の追加分。足りない分はもう少しだから」
「じゃあ、揚げたてを食べながら帰ろうよ星」
「うん。ゴチになります」
と、二人は当たり前のように俺と丹恒が買ったものを食べようとしている。
文句を言ってやろうかと思ったが、家に帰ったらボコボコにされるから黙っておく。
「はい、揚がったよ」
「ありがとうございます」
俺たちの会話を聞いていたのだろう。一つ一つ包んでくれた。
「美味し~!」
四人で、メンチカツを食べながら帰る。
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