春野ツバサ
2025-04-12 22:51:49
1134文字
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ゲ謎虹初回投稿分チラ見せ!

4月26日に支部にて公開予定の
ゲ謎虹小説です。
初書きしたものの1部抜粋したものをチラ見せとして公開致します。
とあるジャンルとのクロスオーバーとなっております。苦手な方はブラウザバックをお願いします。
無断転載及びAI学習は禁止とさせていただきます。

 閉じていた両の瞳をゆっくりと開ける。夢でも視ていたのか頭がふわふわとした感じがして落ち着かない。でもまさか次元移動中に眠りこけるとか白昼夢じゃあるまいしと。勘違いだと結論づける。
……あれ?」
 夢心地から意識を集中させ、気が付けば森の中に佇んでいた。
 ぱちくり。
 慌てず騒がず瞬き大きく1つ。それ以外は特に表情を変えずきょろりと辺りを見回す。
 飛び込んでくるのは複雑に絡み合った枝と青々と茂る葉。それ以外何も見当たらない。
「んーっと。森だなぁ」
 人工的な建造物はもちろんのこと、人っ子一人見当たらない。どうやら移動の着地点を誤ってしまったようだ。
「毎度毎度思うけど降りる場所もーちょいなんとかならないものですかねぇ」
 ため息がこぼれるが仕方ない。
 街から街へ。
 世界から世界へ。
 旅から旅への日常は随分と慣れてはきたものの、到着する度にこれでは面倒というものである。
 まぁ、街の往来ど真ん中に突然人が現れたらパニックだろうけども。
「ともあれ先ずは状況確認を――
 どの世界に辿り着いたのかを確認しなければ動きようがない。一先ず人のいる所まででなければと思い、行動を起こそうかなと思っていた矢先――
「なんじゃこれぇっ!?」

――中略――

 ――くすくす――

 なんか聞こえた。
 子どものような。老年のような。男のようにも。女のようにも聞こえる。アンバランスなその声に思わず視線が上がる。
 トランクのフタをパタムと閉めて辺りをキョロキョロと見回す。映るのはあいも変わらず鬱蒼と生茂る木々だけだ。さっきと変わりない。人がいるのであれば人影があってもいいはずなのだが。何もない。けど――
……なんだろ。なーんか見られてるような気が」
 視線を感じる。あちこちから。
 こちらを誂うようにまたもくすくすと笑い声が耳をくすぐった。


 ――ニンゲン?――

 ――ニンゲンダ――

 また。
 声は聞こえど姿は見えず。

 ――ニンゲン。ヒサシブリニミタ――

 ――ナンデココニイルンダロ?――

 そんなんこっちが聞きたいくらいだ。

「そもそもどこなのよここ」

 こんな声がいる存在のいる世界には心当たりがない。似たようなモノがいる世界には心当たりがあるけど、そういう存在は既に私の手元にあるし。一体なんの世界だ?

「どなたかいらっしゃるんですか?」

 ――ミエテル?――

 ――ミエテルノ?――

 なんだ見えてるって。そんな不可思議な現象なのかこれ。

「御用がおありでしたら姿を見せてはどうですか?」

 ――カン――

 近付いてくる音。

 ――カン――

「お主。何者じゃ」
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