gam_0_0
2025-04-10 20:39:27
3534文字
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だっこされて寝たい願望のあるisg41

書きかけも書きかけ

進まないので置いておく

自分の性癖にしか配慮してない
ここにでてくるのはbcrとng

***


五感が人一倍鋭い俺は、昔は相当ビビりで泣き虫だった。赤ん坊の頃なんて、ガラガラにさえビビってあやすどころじゃなかったらしい。本当に母さん達は大変だっただろうなあと今なら思う。
じゃあどうやって泣き止ませてたかっていうと、専ら抱っこだ。
泣いたら抱っこ。泣きそうになったら抱っこ。泣いてなくても抱っこ。
流石に乳児期の記憶はないが、物心がついてからも母親の足にまとわりついて、ことあるごとに抱っこしてもらっていた気がする。

……さすがにこの歳になって親に抱っこしてもらいたいなんて願望は、全くないんだけど。

例えば試合でストライカーとして、ゴールを決めた時。チームメイトと抱き合って喜びを噛み締める。お互い気持ちが高ぶって、抱き上げられる。その時はアドレナリンがドバドバでゴールの事しか考えられないけれど、ふと試合外で冷静になった時、あの感覚ってなんかいいなと思ってしまう。

おかしいのだろうか。可愛くて華奢な女性を抱きしめたいと思うよりも、体格のいい男性に抱きしめられたい、みたいな願望。
別に、恋愛対象が男ってわけじゃない。
ただ大きな毛布にぎゅっと包まれて眠りたい、みたいなそんな感覚が自分の中にあることに気づいた時はそれは戸惑った。
だっておかしいだろ……そんなの。
それにそんなの頼める友達も、頼みたいと思う相手だって居ない。
この気持ちは封印しよう。そう誓って、エゴも押し殺して。どこかはりぼてのような、どこか物足りない平凡な毎日を送っていた。


ーーーーーーーーーーー


青い監獄に招集され、入寮テストを始めとして様々な試練を乗り越えて来た。
ここにはエゴイスト達が集まっていて、日々互いに驚かされ影響され、成長していく。
監獄の中はこんなにも閉鎖空間なのに、なんだか息がしやすい。
抑制していた自分の中のエゴがどんどん解放されていくのを感じる。自分が成長していく度に、満たされて逆に課題を見つけて行き詰まって。刺激的な日々の中でサッカー以外のことなんて考える暇はなくなっていた。


「潔、いつもそれ持って寝てるのかわいいよね」
「え?あー……これか」
就寝前、同じチームZの蜂楽が俺が持って寝ているタオルを指さす。遠出先ではいつも自分の匂いのするタオルを持ち歩いている。知らない匂いがいっぱいで落ち着かない時、これを顔の近くに寄せるとよく眠れる。
子どもみたいだが嗅覚が鋭い俺には必需品だった。
初めは雷市やいがぐりにガキかよ、と笑われたがもう慣れたもので誰も突っ込んでこない。

電気が消された部屋でおやすみー、と誰かしらの声が響く。練習で疲れてすぐにでも眠れそうだ。目を閉じようとすると、もぞもぞと隣の布団に横になったはずだった蜂楽が俺の布団に潜り込んでくる。
「ばちら?んむっ」
「しー……潔、一緒に寝よ」
驚いた声を上げる俺の口を手で塞いで、蜂楽は勝手に俺を抱き込んでしまう。
蜂楽の胸元に顔を押し付けられそのまま頭を撫でられ瞼が重くなっていく。知らないけど、知ってる匂い。蜂楽の匂いと、心臓の音。

「いさぎ、ねんねできていい子だねぇ」
ばかにしてる?」
「ちがーう、可愛がってるの。廻くんは優秀なベビーシッターなのであーる」
「子ども扱いじゃん……
髪をするすると撫でながら時々耳までくすぐられるのが心地いい。蜂楽の両手が頭と背中をとん、とん、と一定のリズムで叩くと目が開かなくなっていく。心地いい温もりを感じながら、俺の意識は深くに落ちていった。




恥ずかしかったのは翌日だ。寝坊助な蜂楽より後に目覚めた俺は、たくさんの視線に晒されていることに気づいた。
にやにやと俺の顔を覗き込む蜂楽。お前ら付き合ってんの?と囃し立てる奴ら。


……というか、子供みたいに寝かしつけされてしまった。未だに指しゃぶりしてる子供みたいなやつに。

癖になったらどうしてくれんだ、バカ蜂楽。



ーーーーーーーーー


「ごめん めんどくさくなってきたまた明日考えよ……
そう言ってそのままミイラのように眠ってしまった凪に布団をかけてやり、自分も布団に入る。今日の試合のこと、これからのことがぐるぐると頭を巡るがとりあえず切り替えて体を休めることにする。
いつものタオルを口元に当てて、眠りについた。




もぞ、と布団がめくれて意識が浮上する。
暗闇で目を凝らすと、2段ベッドの上段で眠っていたはずの凪が俺の布団に入り込もうとしているところだった。

「凪?どうしたんだ」
「トイレ行ってきたら上登るのめんどくさくなっちゃった。ごめん潔、ここで寝かせて」
「ええー……
上に登るのなんてすぐなのに、この面倒くさがりは俺を追いやって寝る気満々だ。しかもこの狭いベッドで190cmの大男と175cmの男子が眠るのは結構……無理がある。
承諾なんてしていないのに、またミイラみたいに真っ直ぐ体を伸ばして寝ようとしている。全く、仕方がない。収まりの良い場所を探して、再び眠ろうとする。

しばらく目を閉じてみるがなかなか眠れずに、凪の顔を見つめる。凪って本当に整った顔してるな。鼻筋が通ってまつ毛も長い。じっと眺めていると視線に気づいたのか、まだ眠っていなかった凪の目がぱちりと開く。

「なあに、潔」
「んー
「? どしたの」
煮え切らない返事をする俺の方を凪が横向きになって顔を覗き込んでくる。

「あのさ、なぎ
「うん、なあに潔」

もじもじと何か言いかけては口を噤む俺を急かさずに、凪は待っていてくれる。
絶対こんなこと言ったら、普通引かれるけど。こんな非日常の中で、欲を抑え込むのが馬鹿馬鹿しいとも思ってしまったのがいけない。貪欲で、いてもいいのかな。誰かがそれを許してくれるかな。

凪は俺を受け入れてくれる?


「なぎ、」
「うん」
………だっこ、して」
しんと2人しかいない部屋が静まり返る。
しくった。こんなこと口走って、恥ずかしいし死んだ方がマシだ。絵心さんに頼んで青い監獄の周り外周でもしてやろうかな。

「まじすか潔
今すぐ部屋を飛び出そうと考えていた俺の思考を凪のひとことがかき消す。
羞恥で死にそうになって俯いていた顔を上げるといつもの無表情とは違って焦ったような凪と目が合う。それでもやっぱり表情が乏しくて感情は上手く読めない。
そうだよな、こんなこと言われて困らない方がおかしい。
「ごめん変なこと言って、俺が」
上で寝るよ。と言おうとした言葉は続かなかった。
 凪が急にむくりと起き上がったかと思うと、俺をずるずると布団から抱き上げ、胡座をかいた膝の上に乗せた。

「抱っこってこういうことでいいの?」
「え、ぁ、ぅん、そうなんだけど
自分から言い出しといて、本当にやってくれるんだ。と戸惑ってドギマギする。

「可愛いこと言われたからびっくりしちった。それで?この後どうするの」
凪が俺の髪を耳に掛けながら、聞いた事もないような甘い声を耳に吹き込む。女の子がこんな事されたら一瞬で惚れてしまいそうだ。
「ゃ、俺も変なこと言ってごめん、してくれるって思わなかった」
「潔のお願いなら聞くよ?抱っこして、なんて断るわけないじゃん」

2段ベッドの下段で凪が座ると上に頭が着いてしまいそうでひやひやする。
耳に近いところに顔があって、凪が話す度にこそばゆい。触れている面が温かくて、だんだんと眠くなってくる。
「なぎ、このままねたい」
…………なるほどね」
「?だめなら、いい」
「いいよ、寝かせてあげる」

凪は俺を抱えたまま壁際に移動して もたれかかると、俺を包むように布団を掛けてくれる。
俺は凪の首あたりに頭を預け、凪の呼吸音とそれに合わせて頭を緩くとんとんされるのが心地よくて、とろりと意識が溶けていく。

意識が完全に落ちる直前、額に何かを感じたが眠気に負けて確認できなかった。


翌朝、凪はあの後俺を布団に降ろしてくれたみたいで凪の腕の中で目覚めた。すやすやと眠る凪を起こして食堂に向かう。
「凪、昨日はごめんな」
「いいよ、いいものもらったしね」
「?次からはもう迷惑かけないようにするから、」
「嫌だ」
「え?」
「抱っこしてほしくなったらいつでも俺に言って?好きなだけしてあげるから」
「ぇ、ぁ……あり、がとう?」





この後の小話メモ
・ねむくなったら誰彼構わず近くにいた人の服引っ張ってぴとってしてくる
・凪に貰ったタオルケット抱いてトイレ行った凪探しに来る
・たまにちょっと性的なイタズラされるけど全く気づいてない