ゆに
2025-04-10 19:22:39
1668文字
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やることはやってるけどな十二虎

やることはやってるけど全然恋人的な関係だとは思っておらず、自分も他所で女を抱いてるし十二も当然そうだと思ってる虎兄貴

というか知りたくなかったケツの才能から目を逸らそうとしている虎兄貴。
ある夜、十二がいつものように「虎兄貴〜!」てジャレついてきたので、明日大事な用はないしまぁいいか、て押し倒されてやると、ニッコニコしながらシャツを脱がせてくるわけです。
そしたらね、ちょっと直近のお姉さんがよくないタイプで虎兄貴跡つけられちゃってんですね。

……え〜〜なんすかこれ虎兄貴、」
ってその瞬間まではいつも自分の前で見せる生意気可愛い顔してたんだけど
「浮気?」
の瞬間、「あぁ、こいつって俺に背中を向けてる時相手にこんな顔向けてんだ」ってな感じのそりゃあもうキマった顔をしていまして。
実際普段は誰かを殴り飛ばしてる時でもここまでの顔はしてないんだけど、この虎兄貴は十二が自分を抱いてるのに他に女を抱いてるだろうと思えるくらい子虎の劣情に疎めなのでそう思ってしまいました。違いますよ。
「浮気ってお前、」と軌道修正を図ろうとしますが、「じゃなきゃ何?誰かに無理やりやられるわけないと思うけど、そうなら俺今から殺しに行くから名前教えて」とか言われてしまうわけですよ
さすがにこれはちょっと自分の受け止め方が甘かったなと反省する虎兄貴。

「ちょっと一回話し合おう」
「浮気?」
「十二、十二少。一旦話を聞け」
「そうじゃないなら俺今から殺しにいくから、」
「いいから聞け」
兄貴の拳が脳天に直撃します。
「いいか、十二。これは無理やりやられたわけじゃない。が、浮気でもない」
……じゃあ何?虫刺されとか言われたらさすがに怒りますよ」
「浮気じゃない理由はな、お前が俺にちゃんと告白していないからだ」

さすがに無理筋過ぎるだろと思いながらもマジでそれが理由ですよの顔で哀愁を漂わせる虎兄貴。
俺あんなに大好きです愛してますって言ったのに?!と嘆いてますが「ベッドの上でだけそういうことを抜かす男は信用ならん」と返す虎兄貴。
いや〜無理無理ジジイの生娘モードやめてくださいと内心頭を抱えていますが、憂いを貫きます。
すると十二は「兄貴……!」と何故か申し訳なさそうな顔になりました。
あまりにも将来が心配なので、なるべく長く手元に置いておこうと虎兄貴は思います。

ベッドから素早く飛び降りると、いつのまにか外していたベルトを付け直して大きな声で宣言します
「虎兄貴ごめん!確かに俺、ちゃんと告白してなかった。愛してます!!俺を恋人にして!」
「よし(よし?!)」
「やったぁー!!!!!これでちゃんと恋人だね」

やぶさかではなさすぎて勝手に返事をした己に驚きつつも、こんなに嬉しそうにしているのは初めてみるなと思ったのでまぁいいかとなりましたが、
「ベッド以外でもちゃんと好きとか愛してるって言うね兄貴」と超恐ろしいことを言っているので、虎兄貴は根性を見せて「そうしてくれ。二人きりの時にな。照れちまうから」と渾身の「(絶対に他に人がいる時に言うな)」をぶつけます。
信じられない位効いたようで感極まったような顔をしている十二。
ついでに下半身も極まってるので、ほら来い。ベッドの上で恋人を待たせるのはよくないぞ、と先ほどの自分への鳥肌をごまかしつつ呼び寄せる虎兄貴。

飛びついてくる子虎を撫で回しながら撫で回されていると、問題の跡の上で十二の手がぴたりと止まる。
「ねぇ兄貴俺と最初にヤッてから、何回別のやつとした?」
「デリカシーがなさすぎる」
「兄貴〜〜」
かわいこぶりつつも、なかなか引かない十二。
回数なんて覚えちゃいないが、今その回答は絶対によくない気がする、と確信する虎兄貴。
「よく聞け」
うん」
「お前が俺の最初で最後の男だ。それ以外に大事なことはあるか?」
「〜〜ない!ないよ虎兄貴!」
あ〜誤魔化せてよかった、と思いつつも最初で最後の男って……いやまぁそうではあるけどと、ジワジワ恥ずかしくなってきてほんのり赤くなった虎兄貴の耳を獣の瞳を嬉しそうに細めた十二が柔く噛むのでした。

めでたしめでたし。