kurotera
2025-04-08 20:20:57
14650文字
Public
 

5/4 スパコミIB本新刊サンプル To what do you offer your hand Ⅰ

東京ビックサイト
5/4 SUPER COMIC CITY 32 -day2
超マジカル☆プロデュース 2025
スペースNo.東4 こ55b
サークル名:カノコソウ

【To what do you offer your hand Ⅰ】
イノセントブレス IB中心オムニバス本 CPなし
2022年に発行したイノブレ本と話が続いていますが読んで無くても大丈夫です。
メイン:IB メタトロン ミカエル
ちょっと出る: アブディエル ラグエル
小説 全年齢
文庫本 250頁
800円 (下巻セットの場合合わせて1500円)/通販の場合プラス送料

要素/注意
九割捏造。好き勝手書いています。
流血描写とある程度のグロテスク描写。
カニバリズム描写あり。
展開の都合上、名前があるモブが出てきます。
時代考証がガバい。
今回はカップリングは想定していませんが、書き手はBL勢(ライ麦、ラビさん関連)。

なんでも許せる方向け。
合い言葉は「ぼくのかんがえたさいきょうのイノセントブレス」
コンセプトは「IBちゃんを曇らせたい」
書き手の趣味が爆発しました。
5/4 SUPER COMIC CITY 32 -day2 超マジカル☆プロデュース 2025にて頒布予定。
通販も予定しています。よろしくおねがいします。

※「浄火」はまるごと掲載しています。

浄火


 彼らはまったくもって、神の御遣いである。
 聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな。

 いつからこの村は変わってしまったのだろうか、と男は憂いを帯びたため息とともに考えた。いや、考えるまでもない。あの行商人だ。諸国を巡ってきたと大言を吐く彼は、自分たちが見たことのない品々を次々と取り出し、俄には信じがたいような話を語った。
 日々の変化が少ない村である。彼の言葉に最初に耳を傾けたのは、好奇心旺盛な若者たちのみだったが、長く続きすぎた戦禍と疫病の爪痕に悩む小さな村にもたらされた奇跡をもたらす品々に村人たちが目を輝かせるのは必然であったのかもしれない。
 
 ――東の果てにある国はここよりも技術が進んでいて、飢える心配も疫病の怯えもそうそう無い。平民ですら柔らかな衣服に身を包み、貴族は鉄の馬車に乗る。

 ――この国は些か閉鎖的だ。『教会』という組織がわざと貴方がたの進歩を留まらせているのだろう。
 
 行商人が村人たちに熱心に語るたび、その言葉は彼らの思想を毒のようにじわじわと蝕んだ。当然、神に仕える身分である神父は、行商人の言葉は偽りに満ちていると強く非難したがそれでも行商人は怯まず、堂々と反論した。激しい論争の末、ついに神父は返す言葉を失って、彼の醜態を目の当たりにした村人たちは、『教会』への疑念をいよいよ膨らませたのだった。
『教会』の教えを頑なに守るよりも、東の果てにあるという異国の技術を受け入れたほうが、我々は今よりずっと幸せになるのでは、と。
 実際のところ、行商人が彼らにもたらした品物や技術は村を豊かにした。あの永い冬の余波も過去のものとし、食べるものに困ることもなくなり、余暇というものも出来た。それでいっそう、今まで考えもしなかったことを考える余地が彼らに出来た。
 ……今や、村にある聖堂へ祈りに通う者もめっきり減った。それはまだ良いほうで、ある家はたき火に聖書を焼べていたのを見た。
 
 それでも僅か、信仰の篤い者は依然として慎ましやかに日々を過ごし、神に祈りを捧げる暮らしを守っていた。先進的を自称する村の者たちは、そんな彼らを嘲笑した。
 なんの益もない〝神〟に縋る愚か者、と。

 その村が神の怒りによって滅ぼされたのは、秋の暮れの事である。
 太陽の沈みも早くなった夕刻、迫りゆく夜の帳に追い立てられるように聖堂へと向かう信徒の男は、見慣れない三人の男たちに声をかけられた。
 彼らは白い儀仗服を身に纏い、平民である信徒では声をかけることも許されないであろう威厳をもっていた。はて、どこぞの貴族様がいらしたのだろうかと訝しがりつつも頭を深々と下げれば、褐色の肌を持つ男が口を開いた。
「貴方はどちらへ向かわれるのですか」
「聖堂に参ります。毎朝、毎晩、お祈りに行くのが日課ですんで……
「ああ……罪溢れるこの地に貴方のような敬虔の徒が残っていたとは」
 男は金色の瞳に憂いを孕み、小さな息を吐いた。そして暫くのあいだ目を伏せ、何事かを考えていたがやがて、緊張で動けないでいる信徒に告げた。
「お逃げなさい。ここにいてはいけない」
「な、何故です。失礼ながら貴方がたはいったいどういった方であらせられますか」
 男の言葉に狼狽えながらも、信徒は訪ねた。目の前にいる男はどうして己に逃げろと言うのか。もしかすると、このあたりで再び戦が始まるのだろうか。そんな恐れを抱いたのだ。
 信徒の様子に、その戸惑いは当然のことであると男は微かに微笑み、続けた。
「我らは『教会』、神の御遣いです。教皇ミカエルの命により、この地の悪徳を取り除きにやってまいりました。貴方もご存じでしょう、悪魔の囁きによってこの村は怠惰と欺瞞に浸かりきってしまった。あの商いの男、彼がもたらした堕落の知恵を彼らが受け入れてしまったのは罪であると言うしか、ないのです」
 艶やかな黒髪、金色の眼差し、褐色の肌を持つ神の御遣いは哀れみを込めて語る。その後ろにはもう二人、黄金の髪を持つ男と、幼い少年が表情を動かさぬまま佇んでいる。三人とも大聖堂の天使像のように見目の麗しい容姿であったが、人間というものからどこか、離れたような雰囲気を纏っている。
 そんな彼らを信徒はいよいよ畏れ、震える声で更に訪ねた。

 
「『教会』、天上の主たる方のしもべ、御遣い様。どうか無知な私にお教えください。悪徳を、取り除くとは?」
「堕落したこの地を聖なる炎で浄化し、その悪徳を取り除くのです」
「村をですか? 家も、人も、家畜もですか!?」
 御遣いの言葉に信徒は慄き、叫んだ。彼らの言葉は受け入れがたく、その目を見開かせている信徒の顔を御遣いはじっと見つめ、一つ、頷いた。
「全てです。家も、人も、家畜もです」
「慈悲を、どうか、どうか我々に慈悲を」
 ずっと生きてきた村だ。この地を離れるなど考えたことも無かった。それが今宵、神の怒りによって焼かれるという。あの行商人の甘言によって、怠惰と欺瞞の罪を犯した咎で滅ぼされるという。受け入れるにはあまりに唐突で、惨すぎる。信徒は精一杯の誠意をもって三人にひれ伏し、どうか許されよと縋った。その姿に神の御遣いはまたひとつ、小さく頷いたのである。
……貴方はここを訪れた私たちがはじめて出会った、善き信徒だ。神のお導きでしょう。故に、逃げなさい。遠くへ逃れ、『教会』の門を叩きなさい」
 御遣いの言葉に信徒は滂沱(ぼうだ)した。
 祈りの形をとる手に、ぼたぼたと涙が落ちた。額を土で汚し、泣き叫んだ。家族がいます。私だけが逃げることなど、出来るはずもありません。
 すると、今まで黙して仲間と信徒のやり取りを見守っていた男――夜の闇にも燦然と輝く黄金の髪を持つ凜々しい若者が口を開いた。
「太陽が昇り始めるまで」
「メタトロン」
「それまで、待つ。逃げろ、家族とともに。……それ以上の慈悲は無い。神の怒りが届かぬ場所まで、逃げるがいい」
 青い瞳を厳しく輝かせて、若い御遣いは信徒に告げた。信徒は顔を濡らしながら、三人の御遣いと、慈悲深き者を遣わせた神に祈った。主よ、主の御遣いよ、貴方がたの慈悲のとおりに。
 信徒はその足で急ぎ家に戻り、一族を集めた。今しがた受けた天啓を語れば、ある者は頷き、またある者はそれを嘲笑った。ああそうか、そのぺてん師の言葉を信じて、何処なりとも行くがいい。


 唾と共に吐き捨てられた心無い言葉にもはや信徒は揺らがず、己の言葉を受け入れた者たちを引き連れ、少ない荷を背負い、夜闇のうちに村を出た。
 瞬く星々に見守られながら、歩みを止めず。遙か遠く、地平線が細く白みはじめるのが見えた頃、敬虔な信徒たちは小高い丘に辿り着いた。
 女が悲鳴をあげた。指さす方角には暮らしていた村がある。男がそちらを見て、ああ、と嘆きを零した。赤く染まっている。天まで届かんばかりの火が村を焼いている様がはっきりと分かった。あの御遣いたちが定めた罰の時がやってきたのだ。彼らは主の望みどおりに、蔓延した悪徳を焼き払っているのだ。
 人々は歩みを止め、怒りをあらわす主への祈りを捧げた。
 
 主よ、聖なる業火によって悪徳を浄めたまえ。
 罪を犯した彼らと、彼らの罪をそそぐことの出来なかった我らを赦したまえ。
 主よ、これからも我ら罪深きものを守りたまえ。
 いとも容(た)易(やす)く悪の道へと踏み入る我らの魂を守りたまえ。

喪失


(略)

 報告が終わり、いつもの聖堂に立ち寄り祈りを捧げる。五人が無事に帰還出来たことを神に感謝し、世界の安寧への祈りを聖歌にのせる。
 学び舎の傍らに立つ小さな聖堂が、少年の信仰の拠り所だった。
「御身の加護が、皆に等しく吹き渡りますように」
 かくあれかし。祈りの言葉を捧げると同時、遠慮がちに背後の扉が開く気配がした。振り向けばそこには自分たちに与えられた部隊『無垢な神の息吹』に従する修道女、シスター・ゴーが扉の前で佇んでいた。
 その身は華奢ながら男のそれではあるが、振る舞いは女性のそれである。他の人々の目に彼女は奇異に映ったが、IBの五人はシスターを女性として扱っている。
「お邪魔しちゃったかしら」
「ううん、ちょうど祈り終わったところさ。どうしたんだ、シスター」
 申し訳なさそうに歩み寄ってきたシスターに微笑みつつ、サンダルフォンが首を傾げる。こつ、こつ、と控えめにヒールを鳴らしながら、シスターはサンダルフォンに告げた。
「ミカエルちゃんが貴方をお呼びになっているの。話があるって」
「教皇様が?」
 教皇ミカエル――『教会』における最高指導者。創造主たる神の代理人。使徒は皆、彼に秘匿名を与えられ、彼の命をもって悪魔を屠る。
 歴代で最も神に近しい聖人と人々は彼を敬い、畏敬の念を抱くがシスターは彼をミカエルちゃん、と親しげに呼んでいた。
「何だろう……心当たりが無いな」 
「私もよ。悪い話ではないと思うけど……行ってくれるかしら、サンダルフォン」
「勿論だよ、すぐに」
 聖堂を後にし、教皇の間へと向かう。聖都の中心たる大聖堂から繋がる白亜の廊下、敷かれた赤い絨毯の柔らかさを靴の裏で感じながら、サンダルフォンは少しばかり緊張している己の心を宥めた。教皇の間の重厚な扉、その前に侍る門番に用件を告げる。ゆっくりと門は開かれ、教皇の間に足を踏み入れれば、磨き上げられた大理石の床に、同じく汚れ一つない白き壁が目に入る。
 その最奥の玉座に、教皇ミカエルは座していた。
「やあ、サンダルフォン。帰還早々に呼び出してしまって、ごめんね」
「お気遣い痛み入ります、教皇ミカエル様」
 玉座を前に膝をつき、頭(こうべ)を垂れる。一瞬、玉座の傍らにメタトロンの姿が目に入ったが、サンダルフォンは何も言わず、瞼を伏せた。
「君が率いる『無垢な神の息吹』の働きは聞こえているよ。立派に神の教えを守り、悪魔を挫き、民を救済しているようだね」
「未熟な身ですが、我ら五人、主の御名の下に身命を賭しているつもりです」 
 教皇に跪き答えるサンダルフォンの声は固い。彼を目の前にすると、緊張からか身体が強ばってしまうのだ。蜂蜜色の眼差しで心を見透かされ、よく通る声色で心をくすぐられる。そんな心地に陥って、落ち着かない。それでも臣下の礼をとり、跪くサンダルフォンをミカエルは慈しみに満ちた表情で見つめ、更に言葉を続けた。
「君に参じてもらったのは他でもない。君に行ってもらいたい任務があるからだ」
「っ、はい。命じていただけるのであれば、すぐにでも皆と――
「今回は『無垢な神の息吹』としての任務ではないのさ」
「え……?」
 ミカエルの言葉に戸惑いを露わにするサンダルフォンに、教皇は笑みを深めた。そして己の傍らに侍る男――メタトロンをちらりと見やる。
 メタトロンは二人の会話に介入する意志を持つことはない、といった様子で表情を動かさぬまま、直立不動の姿勢をとっている。
「君と、俺の隣にいる使徒……メタトロンとの二人での任務を命じたい」

(中略)

「〝恐れてはならない――〟」
 聖句を紡ぎかければ、何かがひび割れる音がした。それはサンダルフォンの耳にも届き、その瞬間、目の前の光の加護に大きなひびが走った。
「え……
 硝子が砕け散るような音とともに、加護が破られ、悪魔の勝ち誇った笑いが夜闇に響き渡った。不測の事態に呆然とする使徒への罰と、再び風の刃が放たれればその身体を切り裂こうと迫り来る。――避けられない。
「サンダルフォン!」
 鈍い衝撃と共に視界が暗闇に包まれれば、ザドギエルの呻き声がすぐ傍で聞こえた。サマエルの怒りに満ちた叫びが、遠い。背中を、ぐ、と抱き寄せてくる誰かの手が震えているのが伝わる。早鐘を打つ鼓動の音。頭が働かず、意識が揺らぐ。
 ――今、オレはどうなった? ――
「ザドギエルさん!」
 サンダルフォンを庇い風の刃を肩や腕に受けて倒れたザドギエルに、ハニエルが駆け寄る。仲間を傷つけまいとしているのか、サンダルフォンをその腕のなかにしっかりと抱き留めているのを確かめ、ハニエルはサマエルとラジエルに視線を向けた。彼を傷つけた悪魔はサマエルの赤い蛇によって容赦なく滅ぼされ、付き従っていた下級悪魔もラジエルによってほとんど倒されている。
「ザドギエルさんっ、もう安全です……! 大丈夫ですから……!」
 痛みに意識を失いかけながらも力を緩めないザドギエルの手をどかし、サンダルフォンを助け起こす。彼の怪我は無いようだが、サンダルフォンは身を震わせ、己の代わりに傷ついた仲間を凝視している。
 駆けつけたラジエルの呼びかけにも答えず、ひゅ、と息を乱した。
「どうして……
「っ、ぐ……サンダルフォン、無事か……?」
……オレの、せい……
 サンダルフォンをラジエルに任せ、ハニエルがザドギエルの傷を止血する。
 傷の浅さは不幸中の幸いだった。ラジエルはサンダルフォンが動けないと踏みその肩を持てばふと怪訝な顔をさせ、その手のひらをサンダルフォンの額にそっと当てた。
「なっ……サンダルフォン、すごい熱じゃんか……!」
……だい、じょうぶ、オレは……それよりも、ザドギエル、を……
 上手く息が出来ていない。震える手で縋るようにザドギエルの手を握るサンダルフォンの、肌の熱さにザドギエルがぴくりと身を強ばらせた。ぐらりとサンダルフォンの身体が倒れかけ、ラジエルが慌てて支える。
「早く帰るぞ。どちらも医者に診てもらうべきだ」
 サマエルの声に二人が頷く。ラジエルがサンダルフォンを背負い、サマエルがザドギエルの身体を支え、急いで帰路についた。

祝福


(略)

「ふざけるな! 俺は反対だ!」
 声を荒げて抗議するザドギエルを、キザキ神父は冷ややかに見つめた。
「この任務、お前たちが拒否する権利は無い。使徒ハニエルの単独任務は、決定事項だ。残るお前たち三人にも遠からず同じような単独任務が与えられるだろう」
「せめて二人だ。俺とハニエルに任務にあたる。それでいいだろ!」
「許可しない」
「シスター!」
……先ほどもお伝えしたとおり、私も反対です。危険すぎます」
 シスターの言葉にも首を横に振り頑なに態度を和らげないキザキ神父にザドギエルは苛立ちのまま悪態をつけば、シスターがたしなめた。一方、ハニエルは突如として言い渡された任務に狼狽しながらその琥珀色の瞳をキザキ神父へと向け、訊ねた。
「あの……任務って、どういう……
「ここから数日ほど離れた山間の村だ。我々『教会』が禁じている品を売る行商人が出入りしているという。君にはそれの調査をしてもらう。無論、その行商人が悪魔であるという可能性は否定しない。……悪魔であるならば、討伐しろ。それが任務だ」
「悪魔……
「君も使徒なら、悪魔の一匹や二匹、屠れるだろう?」
「どうして単独任務なんかをさせたがる。確かに、ハニエルの目は悪魔の弱点を見抜く。だが――
「教皇のご命令だ。使徒ザドギエル、これ以上言わせるな。さもなくば」
「ッ……分かりました!」
 今にも掴みかかりそうなザドギエルと、表情を動かさないままのキザキ神父の間に割って入るようにハニエルが声を上げる。
 これ以上ザドギエルが食ってかかって、罰則を受けることだけは避けねばならない。
「オレ、任務を受けます! もし悪魔がいて、村に害をなしていれば、討伐する。……それでいいんですね?」
「そうだ。それ以上は望まん。明日にでも出立しなさい。こうしている間にも、民に危機は迫っている」
 伝えることは伝えたとキザキ神父は詰め所を出て行く。その背中を睨み付けるザドギエルの青い瞳には、ありありと怒りが浮かんでいた。
「ごめんなさい、ハニエル」
「シスターは何も悪くない! あの石頭め、いつか……!」
「ザドギエル! ……駄目よ。あなたの為にも」
「オレは大丈夫です。……不安だけど、行ってきます。だからザドギエルさんも、もう怒らないでください」
 ハニエルが困ったように笑えば、ザドギエルは憮然とした顔で黙りこくった。キザキ神父が寄越したのだろう地図をシスターがハニエルに渡す。それを眺めたのち、丸めて懐に入れた。

(中略)

一閃は僅かに届ききらず、悪魔を両断するには至らないようだった。傷を負わされた悪魔が憤怒に吼え、もう一度火を放つ。魔力で不規則に襲いかかってきたそれが、ハニエルのマリアヴェールを焦がした。
 ――まずい! ――
 火がうつったヴェールを咄嗟に外す。これ以上はさせないと一歩踏み込み、全力で剣を振り下ろした。今度こそ渾身の一撃は悪魔を捉え、その身に灯った黒い火ごと両断し、悪しき者を地面の染みへと変えた。
「はあっ……
「あ、ああ……
 地面の染みを見つめ、ハニエルは肩で息をしていたが男の怯えた声を耳にし、我に返ってそちらに振り向いた。そしてすぐに、己の軽率さを悔やんだのである。
「貴方が私を救ってくださったのですか!? なんと……貴方は神の御遣いに違いありません!」
 自分を救った者の顔を見た男は叫び、少年に縋り頭を垂れる。平伏し祈りを捧げる彼の勢いに、ハニエルの顔がひくりと引きつる。
「いえ、あの……オレは……
「私は近くの村に住んでいる者です。どうかお礼をさせてください! さあ、こちらです。どうか貴方の可愛らしい馬の手綱を引かせてください!」
「お気遣い無く、です! あなたの村に用事があってやってきたので……
「なんということだ! 私は主より貴方を村へと導く使命を仰せつかったのか! さあ、さあ、行きましょう! 皆に知らせなければ……
 興奮した様子で先導する男から目をそらし、地面を見やる。そこには黒く焼け焦げたマリアヴェールが、土に塗れてくしゃくしゃになっていた。拾うことを諦めて、ハニエルはゆっくりと息を吐き、愛馬の手綱を握りしめた。

 村にはすぐについた。入り口では大勢の大人たちが松明を持ってたむろしている。男がおうい、と声をかければこちらに気がついたのか、皆が振り向いたのでハニエルは思わず軽く顔を背けた。
「遅かったじゃないか、トビー。道に迷ったんじゃないかって、皆で探しにいこうとしていたんだぞ」
 男――トビーに声をかけたのは老人であった。村の中心人物たる振る舞いで、落ち着かない様子のトビーを宥め、そのわけを訊ねた。トビーは顔を明るくさせ、入り口で待つハニエルを指さした。
「御遣いさまが来たんだよ! 化け物に襲われていたところを、助けてくだすったんでさぁ! ささ、御遣いさま! そんなところで立っていないで、こちらへ!」
 ――……ヴェールのないまま、人と目を合わせるなんて。
 ひゅ、と喉が引きつる。村人たちはトビーの声に躊躇いを見せるハニエルの様子を怪訝そうに見つめている。ただ、最初にハニエルと目を合わせた男、トビーだけがハニエルを御遣いだと崇めたてている。
……誰だ? ここいらの者じゃなさそうだが、もしかして盗賊……
「いや、それにしては身ぎれいだ。追い剥ぎにあった貴族かもしれん」
「どちらにせよ余所者じゃあないか。どうする?」
「お前たち、なんてことを言うんだ! 御遣いさま、とんだご無礼をいたしまして……大丈夫です、手をひいてさしあげましょう! ああ、なんという光栄!」
 トビーがハニエルの手を強くひけば、されるがままに村人たちの前へと立たされた。
 身を強ばらせ、俯くハニエルの姿を見て、疑念の眼差しを向ける村人を恐れていると思ったのかトビーは大丈夫です、顔を上げてくださいとしきりに促す。
「あ、あの、オレ……
「御遣いさま、どうか顔をおあげください。あなた様のお顔を見れば、きっと彼らの疑念も晴れましょう! さあ、ささ!」
 いよいよ進退窮まり、ハニエルは恐る恐る顔をあげた。強く瞑っていた目をゆっくりと開けば、何人もの人間と、目が合った。その皆がすべて、ハニエルの琥珀色の瞳と目が合った瞬間、ぼうっと呆けた顔をさせる。そしてすぐさま、笑顔を綻ばせた。
 ――主よ、お赦しください!
 ハニエルは胸の内で主に許しを乞うた。己がこの地を離れるまで、彼らはこの魔眼のとりことなる事を悟ったのだ。己の瞳が行使した力が恐ろしく、かたかたと身が震える。この魔眼は、こんなにも強い力を持っていたか。
 呆然と立ち尽くすハニエルを見た村人達はさっと顔を青ざめさせ、華奢な少年に膝をついたのだった。
「おお……、御遣い様……!」
「御遣い様がいらっしゃった! とんだご無礼を!」
「疑念を向けし我らをお赦しください!」
 お赦しください、お赦しください。村の人々が口々にハニエルに赦しを求めている。どうすればいいのか分からず、あの、と震える声しか出せない。もう遅いので、皆さん家に帰っては、と提案しようとハニエルは口を開き。
「何が御遣いだよ。うさんくせえな」
 異様な熱気で少年を歓待する人々に冷や水を浴びせかける声に、我に返ったハニエルがそちらを見る。胡乱なものを見るような眼差しを向ける黒髪の若い男が一人、立っている。

愛執


(略)

 馬車の窓から吹き込む風に独特の匂いを感じ取り、サマエルは目を開いた。それが潮風の香りであることに気づくのはすぐだった。
「すみませんねえ、いつもの道が崩れて回り道をするはめになって」
……かまわない」
 御者が申し訳なさそうに言えば、サマエルは首を振った。
 任務帰りだからよかったのだ。
 ――サンダルフォンが心配しなければいいが。
 むしろ、心配事といえばそれぐらいで、サマエルは見えてきた海辺の景色をぼんやりと眺め、物思いに耽る時間を楽しんでいた。
「あんた、『教会』の人かい?」
 不意に乗り合わせていた男に声をかけられ、そちらを見やる。にやにやと笑みを浮かべながら男はこちらを見つめていた。どこか品定めをしているかのような目つきは、サマエルを不快にさせたが、それを悟られぬように、頷いた。
「そうだが」
「そうかい。はん、金回りは良くなさそうだな。おまけに、回り道なんざ運が悪い」
……
「まあ、逆に考えればいいのさ。この馬車が向かう港町は、中々良いところだそうだぜ。数年前までは寂れた土地だったてえのに、最近じゃ魚がわんさか獲れるとか。そうして今じゃ一番の港町ってワケよ……不思議だろ? 何か秘密があるに違いねえ……金の匂いがする。商人としてはいてもたってもいられねえよ……おっと、神に仕えるお方は商人が嫌いだったか!」
「別に何も思うところはない」
「へへっ、お慈悲をどうも」
「お客さんがた、もうすぐ着きますよ!」
 御者の声に、再び窓の外を見る。ゆるやかな坂の先に、町と海が見えた。初夏の陽光が白い壁と、穏やかな海を照らしてきらきらと輝いている。
 確かに、活気のある町だ。建物の壁は白で塗られていて、それがこの町の陽気さを醸し出すのに一役買っているように見えた。

(中略)

数年間も放置された聖堂の居住室を軽く片付けた。次の都市へ向かう馬車がやってくるまでの数日を過ごすぐらいならば問題はなさそうだ。シーツは明日の朝のうちに洗って干せば、すぐに乾くだろう。
 干し肉と果物で腹を満たす。静かな夕食を済ませ、一日中馬車に揺られた疲れを感じながらサマエルは窓辺の椅子に腰掛けた。夜のやわらかな海風を頬に感じ、波の音に耳を傾ける。窓の下はすぐに海で、打ち寄せる音と引いていく音がサマエルの眠気を誘った。
 ――ふと、波の音に混じって、すすり泣きの音が聞こえてくる。
……?」
 閉じていた目を開き、サマエルは柘榴色の瞳を彷徨わせた。たしかに、女の泣き声が聞こえるのだ。この建物の中ではなく、窓の外から。
「誰だ?」
「きゃっ……
 椅子から立ち上がり、窓の下を覗き込もうとすれば微かな悲鳴が聞こえ、サマエルは慌てて椅子に座りなおした。暫くの沈黙ののち、口火を切ったのは窓の下にいるらしい女だった。
……どちらさまですか?」
「神に仕えている者だ」
「まあ、新しい神父さま?」
「違う。ここは数年前からずっと無人らしい。俺は宿を借りている巡礼者なだけだ」
 サマエルの返答に、女は小さく息を飲んだようだった。何を言うべきか、迷っているらしい。しかし意を決したのか、女は言葉を続けた。
「ではどうかそのまま……姿を見せられぬままお話をする無礼をお許しください。そしてどうか、貴方の主、慈悲ある神の名の下に、私のお話を聞いていただけませんでしょうか?」
 女の懇願に、サマエルは目を伏せて思案した。彼女は返答を待っているのか、黙している。
「お前の声がよく聞こえるように、窓を開けておく。俺はそばに椅子を置いて、そこに座ろう。お前が立ち去るまで俺は立ち上がらないし、窓から顔を出さない。……安心しろ」
 サマエルの言葉に女は嘆息し、喜びと感謝をそのままサマエルに告げた。
 そして、女は語り出したのだった。

欺瞞


(略)

「僕だって分かっている。しかし……僕はどうしても認められなくてはならんのだ。この都市の治安の悪化は嘆かわしいものだ。君も見ただろう? 泥棒と衛兵が親しく話している。どうせ、今日捕まえた彼も一日経てば釈放される。……罪が罪として裁かれないのならば、我々の価値はいったいどこにあるというのだ?」
「そういや、お前の以外の衛兵、やる気がなさそうだったな。理由があるのか?」
……不正だ。もっと言えば、賄賂だ。捕まった罪人が銀貨の一握りを牢屋番に渡せば、あっという間に自由の身だ。僕が牢屋番の時はそんなことをさせない。でも、翌日にはもぬけの殻になっている。僕がこの西地区に赴任してきた時からこうだった。金で罪を消せると、皆が思っているのさ」
「それで、そういった状況を無くせば……お前の親父さんや兄ちゃんに認めてもらえるって?」
…………そういうことになる」
「なるほどね」
 ラジエルは椅子の背もたれに身を預けた。柔らかなベルベットのそれが、ふかりと沈む。暫く沈黙が続き、ティーカップに残った紅茶の色も濃くなっていく。向かい側に据わるジェファソンは物思いに耽っているようだった。――そして、再び口火を切った。
「折り入って、頼みがある」
……頼み?」
「ああ。僕が見たところ君は……とても優秀だ。泥棒の逃げ道を予測する頭脳、衛兵の僕についていけるだけの体力。……そして君は、この都市の人間ではない。完璧だ。僕の求める……完璧な助手だ。つまり……
「あんたの衛兵稼業を助けろって?」
「正義の為だ! 金さえ稼げればこの地区の治安などどうでもいいと思っている奴らと一緒にしないでくれたまえ! ……頼む、いっとき、君がこの都市を去るまででいいんだ。ワトー家の名にかけて、君の滞在時には不自由をさせないと約束しよう。このとおりだ、都市のために、人々のために、神のために、正しきを執り行う手助けをしてくれ!」
 ジェファソンが勢いよく立ち上がり、頭を深々と下げるのを、ラジエルは冴えた青い眼でじっと見つめていた。この眼は物を見通すが、人の心までは透かせない。しかし、目の前に立つ青年の心意気というものは、本物であるということは分かった。――それに、都合がいい。
「いいよ」
 ラジエルの承諾はジェファソンの心に光をもたらしたようだった。
 ぱっと顔を明るくさせ、本当かい!? と確かめてくるので、ラジエルはもう一度頷き、手を差し出した。
「ま、寝る場所と飯の心配はしなくて済むしな。よろしく」
「ああ……僕は今、神より力を得た気分だよ!」
 ラジエルの手をとればぐっと握りしめ、すぐさまジェファソンは立ち上がり階下へと叫んだ。
「夫人、今日は豪勢な夕食を!」

(中略)

非番の衛兵を呼び出すためのものらしく、ジェファソンは慌ただしく制服に着替えていた。眠たい目を擦り、時計を見やる。夜中の一時。すっかり夜は更けていた。
 衛兵たちが呼び集められた路地には、既に隊員たちが集まっていた。上官の姿を見つけたジェファソンが足早にそこへと向かう。
「ただいま到着しました! いったいどうしたと――ヒッ……
 上官の足下には、人が倒れていた。既に事切れているらしく、首から真っ赤な血を垂れ流しながら虚空を見つめている男の姿を見た瞬間、ジェファソンは言葉を失い、身を竦ませた。
「なんだ、来たのか。見ての通り、殺人だよ……
 口ひげを弄りながら哀れな犠牲者を見下ろす上官に、ジェファソンは我に返って勢いを取り戻した。
「では、早速犯人を捕まえにいかなくては! 目星はあるのですか?」
……発見された時にはこいつだけだった。凶器も見当たらん……こんな時間だ、住人も眠っている。今のところ、目星はつかんよ……たまたま仕事が遅くなった役人が見つけなければ、朝までこのままだったろうな」
 明日の朝から聞き込みをするが、とどこか諦めたような口ぶりの上官に、ジェファソンはカッと頬を赤らめた。
「そんな悠長なことを! 今にも犯人は凶器を持って、この都市を恐怖に陥れようとしているのに、あなたは何故そんなにものんびりとしているのですか!? 貴方たちは今からでもこの一帯の家々を回って、市民に聞き込みをすべきだ! 僕はここに残り、犯人を突き止めます!」
 ジェファソンの言葉に上官は苦り切った顔を向けた。その目には侮蔑の影が落ちている。しかしすぐに首を振り、好きにしろと吐き捨て踵を返したのだった。
「さて、ここからだ……犯人は何で彼を殺した? 首に二つ、穴があいている。どこに、逃げた? ……何か、手がかりは?」
 ジェファソンがぶつぶつと呟きながら犬のようにうろつき回る。それを眺めながらラジエルは、重たい頭でこの殺人事件のことを考えていた。
 これは、悪魔の仕業なのだろうか。
「どう思う!?」
「うーん、どうって……
「君は僕の助手だろう、もっと真剣に考えてくれたまえ! 絶対に何か、手がかりがあるはずだ……這いつくばってでもそれを探さなければ……いや、しかし、服が汚れてしまうな……。アーサー君、君は失せ物探しが得意だろう。つまり、失せ物となった犯人を探せるはずだ」

貪婪


(略)

「お願いだから無茶だけはやめてちょうだい、ザドギエル。今回はあなたを止める子、いないのよ」
「皆を守るためなら、怪我の一つや二つくらい……ハニエルに怒られてからはこれでも自重しているんだけどな? どうも信用がないな」
「そうは見えないからよ」
 ため息交じりのシスターの言葉は、先日のサンダルフォンを庇って傷を負ったことを指しているようだった。ザドギエルは肩を揺らし、深く青い目をきゅっと細めて、言葉を返した。
「あのな、シスター。これは俺の償いなんだ。俺は犯した罪を償わなければいけない。あいつらを守ること、悪魔を一匹でも多く殺すこと。それが、大罪人である俺が生かされている理由だ。あんたは――俺の罪を知っているだろ?」
 ザドギエルの言葉にシスターは表情を固くさせた。何かを言いたげに、しかし黙したままの彼女をザドギエルも表情を動かさないままじっと、眼差しを向けている。
 少しの間、沈黙が二人を支配したが、それを破ったのはシスターだった。
「それでも、約束してちょうだい」
……うん?」
「何も失わず、帰ってくると」
 
 シスターの声ははっきりとしていたが、微かに震えているようにも聞こえた。彼女はその願いを先の三人にも向けたのだろう。否、任務に赴く五人へと、いつも向けている。神に祈り、自分たちが帰還するたびに、感謝を捧げていることを、ザドギエルは知っていた。だからこそ、少年は微笑した。立ち上がり、微かに震える彼女の手を恭しくとり、深く青い双眸を真っ直ぐに、彼女へと向けた。
「お望みとあれば、俺たちのシスター」

(中略)

「なんだ、あれは」
「〝神の愛し子〟でございます、ドナシアン様」
 興奮気味に語るニスロクに、その主は片眉を上げた。檻の中の青年の所属を察して、いよいよ不機嫌になったようだ。
「ワシは『教会』の肉は好かん! 乳香の匂いもひどいものだ、あれは。なにより、不味い!」 
「仰るとおりです。神父の肉はさほど……美味ではありません。豚の方がいいでしょう。しかし、彼は違うのです。まことに神に愛されている……ゆえに、私たち悪魔にはその肉ひとかけも口に出来ない。あの身体に流れている血潮が、私たちを殺すのですから! そう、人間である貴方さまならば……〝神の愛し子〟を食せるのです!」
 己の料理長がふるう熱弁に、ドナシアンはいくらか興味をひいたようだった。じろりとザドギエルを睨み、その姿を品定めしている。
 その席の前では、失態を犯した兵士たちが、あの冒涜的な貴賓席に馳走として並ぶのが自分たちではなく、自分たちが連れてきた哀れな青年であるということを悟り、あからさまな安堵をその顔に浮かばせていた。
「ッ……
 奥歯を噛みしめ、ザドギエルは領主を睨み付け、ひゅ、と息が乱れるのを抑え、抵抗の意思を見せる。その鋭い眼差しを受けながらニスロクは愉悦に満ちた表情でいる。
「凍りついた湖のように輝く青い瞳は、ソースをかけて前菜にしましょう! 若く生気に満ちた肉はもちろん、パイ包みに、腸詰めもご用意いたします! それと、そう! 〝神の愛し子〟の心臓! これこそ、この世の至高に位置する美味! 塩水で洗い、血抜きをしてから新鮮なうちに生で食するのがよろしい!」
 ニスロクの朗々とした口ぶりに、ドナシアンはゆっくりと舌なめずりをさせた。もはや、檻の中のザドギエルは彼らの言葉――己の身体を使って振る舞われる料理の仔細は聞こえていなかった。怒りと恐怖が己の内でせめぎ合う中、鉄格子を握る手にありったけの力を込める。
「その者を、すぐに食わせろ!」
 領主の命令を合図に、広場に集まった者たちが護送車に群がりだした。捕らわれた〝食材〟を彼に捧げるのは自分だと我先に争い、檻を揺らしている。悪魔の一匹が扉の鍵を無理矢理に壊したと同時、鉄格子がザドギエルの手によってひしゃげ、折れた。

(中略)

「君はそこへ至ることができる。俺は、そう信じているよ。サンダルフォン、これは主が君に与えた試練だ。――……あの子に、真に認めて欲しくはないかい」

新刊概要

東京ビックサイト
5/4 SUPER COMIC CITY 32 -day2
超マジカル☆プロデュース 2025
スペースNo.東4 こ55b
サークル名:カノコソウ

【To what do you offer your hand Ⅰ】
イノセントブレス IB中心オムニバス本 CPなし
2022年に発行したイノブレ本と話が続いていますが読んで無くても大丈夫です。
メイン:IB メタトロン ミカエル
ちょっと出る: アブディエル ラグエル
小説 全年齢
文庫本 250頁
800円 (下巻セットの場合合わせて1500円)/通販の場合プラス送料

要素/注意
九割捏造。好き勝手書いています。
流血描写とある程度のグロテスク描写。
カニバリズム描写あり。
展開の都合上、名前があるモブが出てきます。
時代考証がガバい。
今回はカップリングは想定していませんが、書き手はBL勢(ライ麦、ラビさん関連)。

なんでも許せる方向け。
合い言葉は「ぼくのかんがえたさいきょうのイノセントブレス」
コンセプトは「IBちゃんを曇らせたい」
書き手の趣味が爆発しました。
5/4 SUPER COMIC CITY 32 -day2 超マジカル☆プロデュース 2025にて頒布予定。
通販も予定しています。よろしくおねがいします。