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傘道
2025-04-07 22:34:23
1539文字
Public
ビリイト
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黄昏のピエロ
znzrの🔫🔦小説です。🔦が仮装して🤡🔦になる話です。
ベッターのバックアップです。
「パイセン?」
郊外の建物の隙間に座り自分を見上げているのは、ビリーの後輩であり恋人でもあるライトだ。
ただ至近距離まで近づき、翡翠色の瞳を見てようやくライトであると確信が持てた。
それほどまでに今の彼は装いが変化していた。
黒のストライプ模様が印象的なゆったりとしたアシンメトリーの衣装。
小さな赤いシルクハットに赤いブーツ。
極め付けは整った顔に彩られた赤い鼻と道化師の化粧。
手に持っているのはジャグリングに使うおもちゃのナイフだろうか。
何処からどう見てもピエロであった。
「本当にピエロになってる
…
」
深緑色の髪、翡翠色の瞳、赤いマフラー。
これらが無ければライトと気づかなかったであろう。
事前にアネゴから話を聞いていてよかったと心の中で呟く。
もう何回開催されたかわからないニトロフューエル飲み放題の会で、突然バーニスが『第1回ニトロフューエル飲み放題〜仮装パーティーバージョン〜』の開催を宣言したのだ。
却下されてもおかしくない提案は酔いがまわった覇者代理によって承認された。
ニトロフューエルによって思考がうまく回らなかったカリュドーンの子のメンバーは適当に返事して、翌日には綺麗さっぱり忘れて日常に戻る予定だった。
後日、バーニスが大量の仮装衣装を持ってくるのを見るまでは。
あれ本気だったの?とニコニコで衣装を見せるバーニスを呆然と見ていた。
こうなったバーニスが折れないことは全員が知っていた。
だからカリュドーンの子のメンバーは仮装をして『第1回ニトロフューエル飲み放題〜仮装パーティーバージョン〜』に参加することになった。
現在、ブレイズウッドでは愉快な光景が見れる。
オオカミの格好をしたルーシーが、黄色のドレスを纏ったシーザーに歩き方のレッスンをしている様子。
アイアンタスクの運転席でうたた寝をする眠り姫のパイパー。
赤ずきんを被ったマッチ売りの少女、バーニスが新入りのプルクラに着せ替え人形かとツッコミを入れるほど様々なドレスを合わせている光景。
そしてビリーの目の前には暇そうにおもちゃのナイフを手で転がすピエロのライト。
「パイセンも参加します?衣装残ってますよ。」
「
…
もしかして俺嵌められた?」
いいもの見れるから郊外にこいよ。
シーザーから受け取ったノックノックを見て素直に来た機械人は、単純に自分を仮装パーティーに巻き込みたかっただけじゃないかと思い始めた。
「やだなぁ、可愛い後輩が仮装してるんですよ。嬉しくないんですか?」
自分のことを可愛いと言ってニヤリと笑うピエロ。
「いやそりゃ
…
嬉しいけどよ。」
珍しい姿が見れて嬉しいが、どこか納得いかない。
そんな先輩を見て、ライトは手で遊んでいたおもちゃのナイフを放り投げビリーに近づいた。
独特な化粧で飾られた端正な顔立ちが目の前にある。
「パイセン参加しましょうよ。もし参加してくれたら
…
」
「参加したら?」
夕日を浴びながらピエロの口が三日月のような形をとる。
「ピエロお持ち帰りできますよ。」
ビリーの首に腕を回して蠱惑的な笑みを浮かべるピエロ。
本当に自分が知っている後輩だろうか。
眼前に広がる光景は黄昏の魔法がかかったのかどこか現実味がない。
ゆっくりと首を傾げたピエロの瞳が妖艶に輝く。
「本当にお持ち帰りしていいんだな?」
「いいっすよ。パイセンだけのピエロになるんで。」
アンタが見たい芸、やりますよ。
そう囁かれて、誘惑されてはもう返事は一つしかない。
「あぁ、参加してやるぜ。どの衣装でも着てやるからな。」
だから覚悟しろよ。
それを聞いたピエロは笑みを深めた。
黄昏のピエロ。
今宵、貴方だけのショーを開催します。
心ゆくまでお楽しみください。
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