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三毛田
2025-04-04 20:44:35
1061文字
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1000字3
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52 12. いっそ泣いてしまえば
52日目
構ってもらえるか
泣けば同情してもらえたり、慰めてもらえる。それは経験上わかっている。
見た目は成人しているととられる年齢であるが、俺が〝俺〟として目覚めてからそこまで月日は経過していない。情緒に関しては、赤ん坊と大差ないかもしれない。
指し画にそれはない。と、否定されそう。というか、して欲しい。
でも、少し前に間違ってお酒を飲んでしまい、ふわふわとなんとなく心地よさを感じていたのに急に色々と不安になって泣きじゃくった。
あたふたしながらも、泣きじゃくる俺を慰めようとする丹恒の姿に好きが募ったのは。言うまでもない。
「あんた、ろくなこと考えてないでしょ」
「そうなのか」
「なの、シーッ」
「ウチが言わなくても、そのうちバレるって」
依頼もないので、ラウンジへ行くと、珍しく丹恒となのが揃っていた。
二人の間が空いていたので、そこへ体を潜り込ませると『『狭い』』って言われた。
でも、追い払われなかったのは、彼らなりの優しさだとわかっている。
なのに引っ付くのは何か色々駄目なので、丹恒の腕にしがみつい肩にコツンと側頭部をくっつけ。
「何がしたいんだ、お前は
……
」
呆れた声色だけど、押しのけられないのをいいことに頬ずりしてみる。
「なーんだ。ただ丹恒に甘えたかっただけじゃん」
「三月。引き剥がしてくれ」
「自分でやって。ウチ、関係ないもん」
「仲間だろう」
「こういう時だけ頼らないでよ。というか、ウチが言ったところで穹が動くとでも?」
腰に手を当て、呆れた顔で俺を見るなの。
「ん? もちろん動かないけど?」
「ほらね!」
「えばるところじゃないんだが」
はあ。と、俺たち二人への呆れを滲ませたため息。
「あんまり冷たくされると、泣いちゃうぞ」
「みっともないからやめろ」
「うん。すごくみっともない」
丹恒の腕をきゅっと握り、拗ねてますよ。を表に出しつつ口にすると、今度は憐れむような視線。
「二人揃ってみっともないってさ。ちょっとひどくない?」
今度は隠すことなく唇を曲げて、抗議。
「拗ねて泣くのは構わないが、ただの子供の癇癪だと捉えるぞ」
「むう
……
」
「はいはい。そういうの、部屋でやってよ。ウチはお腹いっぱい」
ぽんぽんと俺の頭を軽く叩き、なのはラウンジを後にする。
「おい、三月」
「気を遣って二人きりにしてくれたんだよ。なのは優しいから」
「そういう気遣いはいらないんだが
……
」
額に手を当て、疲れたように息を吐いて。
「丹恒の意地悪」
「穹、お前
……
」
「怒っちゃやーよ」
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