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Adaps_A
2025-04-04 19:41:08
945文字
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ダングリのはなし
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ダングリ×光のはなし
ウルダハの酒場で聞いた話によると、ヴィエラ族には美男美女しか存在しないらしい。
確かに、自分の上で舌なめずりをする彼も、たいへん顔がよろしい。
一旦整理しよう。
1つ目。クルーザー級への挑戦は、ひとまず王者を倒すことで決着した。
諸々あったし、心配なことも多数あるのだが、今は特にできることはない。
これはいい。
2つ目。夕飯を食べようと夜のソリューション・ナインを歩いていたら、ダンシング・グリーンと会った。
せっかくだからということでおすすめの店を紹介してもらい、一緒に食事することになった。
これもまあ、いい。
3つ目。和気藹々と食事を済ませ、店を出た。
その際にダンシング・グリーンから「クルーザー級には伝統があってな?」と、肩を組まれる。
「新しい王者には闘士からお祝いをする、っつーヤツでよ」
彼はこちらの顔を覗き込んで続ける。
「ま、オレに贈れるお祝いなんて、忘れられねェ一夜くらいしかねーんだけど!」
ニッと笑っておどけるダンシング・グリーンに、少し笑って了承したことは覚えている。
今思うと、たぶん、これが間違いだったような気がする。
そうして、今。ダンシング・グリーン行きつけのバーでしこたま酒を飲まされ、前後不覚のうちに部屋に連れ込まれている。
ベッドの上でふわふわと過去を振り返っているうちに、彼の顔が近付く。
唇から入り込んだ熱い舌が口内を暴れまわり、サングラス越しに目が細められる。
息苦しくて胸元を押しのけようとするが、うまく力が入らない。
ようやく彼が離れた頃には、すっかり息も上がりきっていた。
「こういうの、はじめてか?」
余裕そうな声が、頭上から降ってくる。
その言葉の意味を理解する前に、もう一度唇を重ねられた。
ぢゅる、と、音を立てて唾液を吸われる。
舌を味わうように絡められ、息継ぎができない。
彼もそれをわかっているのか、ある程度のところで離れては、また吸い付かれる。
何度も角度を変え、口づけが降ってくる。
すっかりと溺れる前に抜け出そうともがくが、思ったよりも大きな手が身体を縫い留める。
ダンシング・グリーンはサングラスを外し、サイドテーブルに置く。
そうして彼は、耳元でささやくのだ。
「忘れられねェ一夜を、やるよ」
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