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ortensia
2025-04-03 23:48:34
623文字
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傭リ
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とぅるりっぽい時空よーりとえま。
宿無し傭兵は「遺せるもんが金しか無い」とか言うし、家が有ったら有ったで…。
いつだったかに言ったのだ。
「良い事務所ですね。」
決して片付けが得意では無いらしい探偵殿が塒にする、この紙とインク、それからパイプ煙の匂いの染み付いた古びた場所が。
「それは良かった。」
だから勿論、素気無くそう返した男その人がそこに居ることが、当然の前提条件だった。そのつもりだったのに。
「これ。」
「なんです?」
寄越された紐付き茶封筒を解くと、事務所の見取図やら権利書やらが。
「なんです!?」
きょとんとした、この推理なんかさっぱり、みたいな顔を上げる小男を見遣る。
言うこと欠いて。
「おまえ、ここを気に入ったんだろう?」
なんだそれは。
「おれが
……
そうだな、いなくなっても、おまえがこの事務所を好きに出来るようにした。」
つまりそれが、わたしがここに足繁く通うことへの、この男の答えらしかった。
「どう思います!?」
「どうって。」
その場を飛び出して、その足でおやつを買いに行って居た、男の相棒探偵のもとへ走った。彼女はおやつをつまみ食いして。
「こう成るだろうと、推理
……
いえ、推測してたの。」
「どうして止め無かったんですかっ?」
「それに相談も一応されたし。こっちだって事務所の探偵だものね。」
「どうして止めなかったんですかっ!?」
「どうって。」
彼女はこちらを見て。
「そっちもそっちで、褒めるべきは事務所じゃ無いでしょ、っての。」
そう言ってまた別のお菓子屋さんへ向かったようだった。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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