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かなえ。
2025-03-30 15:16:02
1047文字
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妄想だらけの出会いの話(冒頭なのでまだ出会ってない)
タイトル通りです。先にぶん投げたこんな二人の出会いだったらいいなあああああの話(冒頭)
シチュエーション重視なので深く考えてはないんですけどね!!
朧気ながら覚えている最初の記憶。その時はわからなかったが、今はわかる。それは歓声だった。
__これぞ『神殺し』に相応しい
__XYでなければ
……
、いや、それは高望みしすぎか
__『ゼロ』に比肩する能力が開花すれば
……
白衣を着た大人達に囲まれた俺はただぼんやりとその様子を見ていた。
__お前は今日から『最高品質』だ
スリー・スターズ、そう名付けられた瞬間、誇らしい気分になったのは否定出来ない。
自らが作られた存在であることは認識している。目的があって作られた以上はその目的を達成することだけを期待されている。俺の存在意義そのものだと理解した。
だが、その白衣の大人達の期待に満ちた眼差しはすぐに厳しいものになった。
__この程度では『ゼロ』どころか他にも劣る
__また『出来損ない』か
__目覚めたばかり、とはいえ我々にはもう時間が
__コレは『破棄』して新たに
……
『破棄』という響きにわき上がったのは恐怖だった。俺では彼らの望む『最高品質』になれない。
そして、怒り。
勝手に生み出しておいて、『破棄』するのか、と。
いつもならば一分の隙もなく監視された実験室で、どういう理由かその時だけは監視者がいなかった。
俺はその隙をついて逃げ出した。
当然監視は目視だけでなくカメラやセンサーもある施設内。すぐに警報が鳴り出す。
それでも俺は走った。幸運なことに追っ手を全て振り切り、施設の外へ出ることには成功した。
しかし俺はそこで途方に暮れた。
目覚めてから今まで実験と訓練の日々。監視はされていたが、生きるための管理がされていた。
あのまま『破棄』されるのと、外の世界で『野垂れ死ぬ』のと、なにが違うというのだろうか。
「
……
結局、俺は
……
」
逃げ出せたことに幸運を感じはしたが、今はあのまま捕まって『破棄』された方が幸運だったのではないかとも思う。
そして外は生憎の雨。薄着の俺の体温を無慈悲に奪っていく。
それでも俺は歩き続けた。どこか雨を凌げる場所を探す。
だが土地勘もなければ外の世界の知識のない俺は闇雲に彷徨い続けるしかなかった。
どれほどの時間が経ったのか、その時はわからなかったが、動けなくなった俺はそのまま地面に倒れた。
「俺は
……
認めて
……
」
水溜まりと降り続ける雨に打たれながら、徐々に意識が遠のく。
「こんなところにいたのか」
その言葉を最後に、俺は意識を手放した。
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