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らぎ
2025-03-30 12:37:56
501文字
Public
モノノ怪
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離坤ドロライ番外編「みたらし団子」
某様の描いてらした自分のぬいをちんちくりん呼ばわりする坤ちゃんが可愛くて…
「離の方
……
何です、そのちんちくりんは」
畳に置かれた黒漆の皿には、みたらし団子が二串。その横には、坤の薬売りの姿を模したと思しき手のひら大の布人形が鎮座していた。化粧の模様から市松の帯、足の護り紐までなかなか詳細に再現されている。
「いや、ね。こいつが居れば、飲み食いの時間も楽しめるかと思いまして
…
近頃持ち歩いているんです」
薬売りは基本的に飲食による栄養を必要としない。しかし現世では、全くものを食べないのもそれはそれで訝しまれるものだし、モノノ怪の三様を人々から引き出すのに飲食店に入る場面もそれなりにある。その時間を少しでも有意義に過ごそうという離の薬売りなりの工夫らしかった。
「なるほど
……
。」
理解はしたがなんとも釈然としないといった様子の坤の薬売りに、離の薬売りは少しばかり首を傾げた。
「どうしたんです」
離の薬売りが促してやると、モゴモゴ口ごもりつつも坤の薬売りは口を開いた。
「今は、あっしが居るではありませんか」
自分の似姿に妬くなどなんとも狭量なことだと情けなく思いつつ離の薬売りを見遣ると、離の薬売りは何やら顔を顰めていた。
「離の方?」
「愛い」
「離の方??」
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