ヨジ🔞
2025-03-28 16:02:13
9526文字
Public jjba
 

【DIO+プッチ】エジプト骨回収if解説

以前書いた「さらば友よ 遥かなる旅路」の元ネタ・自己解釈の解説。
カップリングの話はなし。全年齢OK。

🔗(リンク先R-18)▶【DIOプチ】さらば友よ 遥かなる旅路🔞 https://privatter.me/page/65803e46b537d

【タイトル】
 三部最終話「遥かなる旅路 さらば友よ」から。三部最終決戦をプッチ側から描いた話なので倒置してみた。
 DIOとの関係において、承太郎とプッチは裏表的な関係にあり、このときの話は承太郎にとっては旅の終わりと友との別れだが、プッチにとっては友との別れから天国への旅路が始まる。

【if設定】
 原作7巻「ウルトラセキュリティ懲罰房」では、ホワイトスネイクがDIOの骨はエジプトで回収したと語っているが、その後原作11巻「天国の時」ではDIOから直接骨を渡されたことになっている。骨は二つあると考えることもできるが、ホワイトスネイク曰く骨はこれしか残っていないそうなのでいずれにせよ矛盾。アニメではエジプトで回収した発言がなかったことになっており、おそらく多くの人があとから設定が変わった(エジプトでは回収していない)とみなしている。
 そこで、「天国の時」にあたるエピソードがなく、エジプトで(死体から)回収していたとしたら、どのような経緯でそれが可能だったのかが気になった。現実的なタイミングを考えて、プッチは三部最終決戦時エジプトにいたが戦闘には参加しなかったと考えられるため、その状況が生じうる理由を固めていく……という方針で書いていった記憶がある(うろ覚え)。

【第一章】
・時間設定は三部最終決戦の前夜。ジョースター一行がDIOの館に突入する前日なので、1月15日(ペットショップ戦頃)。
・ジョンガリ・Aとの出会い。この時点での年齢は、承太郎17歳、プッチ16歳、ジョンガリ12~3歳。OHの「ジョンガリはDIOがプッチにつけた護衛」という設定を採用。ンドゥールのような経緯でDIOの仲間になったイメージ(この二人は視力が悪いというつながりもある)。
・第一章は主に原作6巻「集中豪雨警報発令 その①」でDIOとプッチが話しているシーンを拡張したもの。原作の描写からは、舞台がエジプトかアメリカかは不明。ただ、部屋の窓がガラス張りでカーテンもなく、吸血鬼が生活するにはやや不便そうといった理由から、アメリカのプッチの家である可能性の方が高い(ちなみに電書カラー版だと、このシーンの窓の外は昼のように明るい。六部アニメだと夜になっている)。だが話の都合上DIOの別邸の一つということに。
(以下、読んでない本を持ち出したことへの懺悔シリーズ)
・『Knowing One's Own Mind』はトマス・ネーゲルの著作。魂とか記憶の話をさせたかったらしいが、あまり覚えていないし、話もあまり上手くない。スワンプマンは1987年、遠隔輸送問題は1984年に提唱された概念だったらしく、二人にとってホットな話題だったらいいなと思う。
・「肉体は魂の乗り物」は利己的遺伝子論のオマージュ。JOJO magazine 2022 WINTERでディオの身上調査書が公開され、性格欄に「パラサイト」があったため、遊びで出してみた。
・「あなたは私たちの心を愛の矢で射抜かれました」はアウグスティヌス『告白』第九巻二章からの引用。「あなたは私たちの心を愛の矢で射抜かれました。そこで私たちには、はらわたを突き通したあなたの御言葉が身に沁み渡っていきました」「私はあなたを、主よ、疑念なく確かな自覚をもって愛しています。あなたは私の心を御言葉をもって貫かれました。それで私はあなたを愛してしまいました」。ちなみに、原作15巻「ヘビー・ウェザー その③」でプッチが読んでいた伝記(おそらくジョルジョ・ヴァザーリの『芸術家列伝』)のフィリッポ・リッピが、上の有名な逸話「書斎の聖アウグスティヌス」を描いている。プッチは胸をスタンドの矢に貫かれている。
・「全能者の矢の毒を飲むごとき経験をしても?」はヨブ記6:4より。DIOが神の残酷な側面を示して、神の愛を説くエンリコ・プッチを試しており、プッチはそれに対し「神を信じるように、ぼくは君のことを信じている」と応答している。原作11巻「天国の時」の「神を愛するように君のことを愛している」に対応するセリフとして挿入。
・三部最終決戦の場で、なぜDIOはプッチに協力してもらわなかったのか、メタい真実の理由はまだプッチが存在しなかったからだが、まだスタンドを使いこなせていないからという説に。ホワイトスネイクが本体であるプッチとかなり独立して動いているように見えるのと関連。
・DIOには恋も愛もなく、ただ自己の利益でのみ行動するので、損得で協力される方が安心できると思う。原作6巻「サヴェジ・ガーデン作戦 その⑧」では無償の愛とは天国へ行くための見返りだという発言があり、原作11巻「天国の時」でもプッチは基本的に自分の望みについて話しているため、彼ら二人の間は天国に関する損得ありきのものがベースだったと考えている。……が、普通の人間であるプッチはそれが少し寂しいのではないかと思ったり。また、DIOの生前と死後では、プッチもDIOや神や天国について見解が異なる(生前の方が好意的である)という自己解釈がある。
・個人的にはホワイトスネイクはスタンド界のバランスブレイカーだと思っているが、作中では戦闘向きではないスタンドとして扱われているようなのでそれに倣った。また、この物語中ではホワイトスネイクの空白のDISCや幻覚等の能力が覚醒前という設定になっている。
・「君のホワイトスネイクは、この間身につけたばかりの能力」の元ネタは、原作11巻「ホワイトスネイク-追跡者 その⑤」のプッチの「しかもおまえのは刑務所に来てから身につけたばかりの能力! 動きがまだまだ未熟だったぞ!」より。ちなみに、DIOの時止めが最終決戦半年前であることや、DIOとプッチの初対面で時止めを使っていたこと、弟妹の破局まで二ヶ月という情報を総合すると、プッチがスタンド能力に目覚めてから最長で四ヶ月。
・DIOのノートを見せるタイミングについて、アニメだと「今度エジプトに来た時に」という言葉が補われている(この発言から、アニメの原作6巻「集中豪雨警報発令 その①」の場面はアメリカである)。おそらく、プッチがエジプトにいる時にノートについて話したという設定だと、プッチがノートを見る前に焼却されるという流れが不自然になってしまうため。

【第二章】
・DIOはエジプトのシャイが好きではないという設定は、甘い紅茶でカロリーを補っていた貧民時代を思い出すからという独自設定。英国では産業革命後、カロリーとカフェインをてっとりばやく補給できる砂糖入り紅茶が労働者に広まった。
・DIOの館とイスラム芸術博物館(MIA)は約500mの距離にある。ここでDIOが話しているのは大英博物館エジプト第一展示室のことで、1875年当時の写真が残っている。1880年代はじめ頃にエジプトコレクションはこの展示室から別の場所へ移されているが、ジョースター卿に連れられてジョナサンと大英博物館に行ったとしてもギリギリ辻褄が合う。
・アヌビス神の剣は500年前のマムルーク朝後期に作られ、見た目や時代からキリジと呼ばれる三日月刀であると思われる。原作だと両刃剣のようだが、実際のキリジは片刃剣。
・(イスラム芸術博物館の)屋上を縁取る三つ葉模様の装飾はイスラーム建築によく見られ、DIOの館の塀にも似たような凸凹の装飾がついている。おそらく、元は城の鋸壁部分だったのが、装飾として変化したもの。
・イスラム芸術博物館は1983~84年に拡張。その他設定は、Museum of Islamic Art公式ウェブサイトおよびWikipedia参照。ただし、建物の内部保管庫の描写については完全に捏造。
・「アンティオキアのアレクサンドロス」はアニメ「天国の時」のプッチの発言より。
・脚立に乗っていたプッチが棚の一番上に乗っていた箱を落とすシーンは、一部でジョナサンがダリオ・ブランドーの手紙を発見するシーンが元ネタ。
・三部によると、アヌビス神は博物館の倉庫の暗闇からひっぱり出され、ザ・ワールドにはかなわないことを悟り忠誠を誓ったそうだが、DIO本人がアヌビス神を触ると彼でも詰むので、アヌビス神が他の人間を操ったのだろうと思われる。ザ・ワールドの前に正体をさらしてしまった時点でアヌビス神の敗北は決定している(時止めは学習不可能な特殊能力であり、時止めの間に破壊されれば敗北するため)。
・原作7巻「看守ウエストウッドの秘密 その②」で、DIOはプッチに「部下同士でケンカを始めたら組織は終わってしまう」と語っているため、プッチはDIOがスタンド使いを組織していることは知っていると思われるが、直接面会しているかどうかは不明。ホワイトスネイクは盗みのスタンドであるため、敵味方問わずスタンド使いからは嫌われる(DIOでさえ恐れ警戒している)ので、組織から仲間外れにされているという設定に。
・「スタンドが見えない人間と、真に気持ちが通うはずがない」は三部花京院より。このときのプッチは、選民意識と閉鎖的な友情の間にいる。
・太陽に弱いと言うだけで吸血鬼という語を出していないことから、DIOはプッチに自分の正体を明確には伝えていなかったと思われる。天国計画の手がかりを探す過程で知ったということも考えられる(さすがに承太郎の記憶DISCを読む以前にはかなりの事情を知っていたと考える方が自然)が、今回は手紙で明かすということにした。また、プッチがDIOの正体に薄々勘づいていた方が自然かつ面白いので、怪力で目覚まし時計を壊したり、ヴィクトリアンスラングを無意識に使って不審がられたりするエピソードを入れた。
・DIOがプッチに正体を明かしていない理由については、怖がられたくなかった、経緯を説明すると幻滅されると思った、最初に太陽アレルギーだと嘘をついてしまったため後に引けなくなった……等の理由が考えられる。今回はこれらに加え、人ならざる存在であるDIOには天国に行く資格がないかもしれないからという事情も組み合わせた。なお、最後についてはOHにも同様の解釈が見られるが、これは原作4巻「取り立て人マリリン・マンソン その①」で、プッチがミラションに人と動物の違いは天国に行きたいと思うことだ、と説いているシーンとのつながり。OHではプッチはDIOに以上のことを伝えDIOを肯定していたが、この話では間に合わず、DIOに問いかけられて上のような思想をはっきり持ったという形にしている。
・プッチがジョナサンのことをどの程度知っていたか不明だが、ここでは正体暴露と合わせた。ディオ-ジョナサン間の因縁とプッチ-ウェザー間の因縁は重なるところ(ちなみにOHではディオに流れてしまった弟か妹がいるという設定になっており、これもプッチの生い立ちと重なる)で、DIOが天国を目指すきっかけになったのもジョナサンが理由だと思われる(一部「神がいるとして運命を操作しているとしたら!」発言より)といった自己解釈の反映の場として。
・「彼の言うことは日常の役に立ちやしない喩えばかりだと、人は言うかもしれない」あたりは、フランツ・カフカの短編「喩えについて」が元ネタ。

【第三章】
・ここで飛んでいるヘリは花京院の遺体を輸送するための財団のヘリ。自動車の暴走はウィルソン・フィリップス上院議員のエピソードより。警察と銃声は承太郎が死んでいるかどうか確かめるエピソードより。
・プッチがスタンド使いになってから、DIOからプレゼントされたスタンドの矢をどうしたか、は原作には描かれていない。あれ以降矢が出てこないことを考えると、湖に落としたと考えるのが自然だろうが、この話では矢をまだ持っているという設定にしている。
・「引力」とは神(作者)のご都合主義パワー(運命操作力)である、という自己解釈のもと、プッチを様々なモブと出会わせてDIOの死体まで誘導。
・「カラスや黒猫の呪いなんてものは大概あてにならないが」のカラスの呪いは、一部でジョナサンがカラスに石を投げていたところから。黒猫に言及した理由は思い出せない(特に意味はない?)
・プッチがどのようにしてDIOと再会したか経緯は描かれていないので、スタンドの矢を世界地図に投げるダーツの旅をした、という設定に。
・プッチはアメリカ人なので、ヤード・ポンド法(オンス、フィートなど)を使っている。
・三部ジョセフ曰く、エジプトでは古代からナイル河を境に陽の沈む方角に死者を葬っている。ここでわざわざプッチが東岸から西岸に渡ると書いているのは、彼がDIOの死体に会いに行くから。
・現在、カイロには南からカスル・エル・ナイル・ブリッジ(DIOが承太郎に敗北した橋)、10月6日橋、5月15日橋の三つの橋がある。が、10月6日橋の完成は1996年である(30年以上の歳月をかけて建設していたので、1989年当時も地図上には存在している。一部開通していたのかもしれないが、詳細は不明)。なお、5月15日橋は1980-1985年に建設、追加工事が2000-2002年に行われている。
・このとき、プッチにはまだ空白のDISCに命令を書き込むことはできないという設定なので、札束で人を殴っていうことをきかせている(原作15巻「ヘビー・ウェザー その④」より)。
・プッチが男を殴って歯を折りバイクを運転させるシーンは三部DIOが元ネタ。
・プッチが素数を数え始めるのはDIOの死後以降という自己解釈がある(DIOが死ぬまで彼はあまり孤独を感じることはなかったから)ので、プッチが落ち着けと自分に言いきかせDIOを心の支えにするシーンを入れている。「心を平静にして考えるんだ。こんな時どうするか」は原作6巻「集中豪雨警報発令 その②」より引用。
・財団の内通者として出したモブは、ストレイツォの劣化版的な感じ。力不足で人物像を練ることができず心残りである。
・ヌケサクを館においていたのは部下のストレスの捌け口であるというのは自己解釈。後から思いついたので書いていないが、一部より屍生人(吸血鬼)は個人差があれど人格や理性が低下するという設定があるので、ヌケサクもDIOの配下になる前は賢い正義側の人間だったかもしれない。

【第四章】
・DIOがプッチの足の指を治すエピソードがどんな意図をもって挿入されているかについては、解釈があまり定まっていない(イエスが弟子の足を洗う等との関連?)。だが、今のところ正教会の「聖痴愚(佯狂者)」の概念がいちばんしっくりくるのではないかと興味を持っている(古代スラブ語で「かたわの」「正しくなく生まれた者」を意味する言葉らしい)。表面上の不完全性は、真の完全性を覆い隠すためである……的な。
・DIOは紫外線が苦手なので蛍光灯が苦手という独自設定。科学的に考えても仕方がない設定なので、太陽光=紫外線(二部紫外線照射装置より)=蛍光灯という単純図式。
・「こんなことを見せられて手をこまねいていられるヤツは」は三部承太郎のセリフが元ネタ。
・DIOの死体がプッチを血管針で殺さなかったのは、死体に意思があるからではなく、たんにその力がなかったから。
・DIOの性生活をプッチがどの程度知っているか不明だが、そういう面を見せるとも考えづらいので、ほとんど知らなかったのではないかと思っている。この話では知っていたことになっているが、なぜそういう設定にしたのかは覚えていない(展開が多少スムーズになるため?)。なお、DIOが性に奔放な男だと知らなかったとしても、DIOの息子たちについては承太郎が情報を掴んでいたとすれば、プッチは記憶DISCで存在を知ることができ、一応辻褄が合う。
・プッチはDIOが誰も愛さない男であることに気づいているだろうが、それでもDIOを親友だと言うのは、打算ゆえであれDIOが友人としての努力をしているから、という自己解釈。
・原作11巻「JAIL HOUSE LOCK! その①」によると天国に行く方法には信頼できる友が必要であり、その人間は欲望をコントロールでき、権力欲や名誉欲、金欲・色欲のない人間で、人の法よりも神の法を選ぶ人間でなくてはならない。これらの条件を文字通りにとるのではなく、要するに世俗(現世)に興味関心がなく生きる理由を持たず、それだけ天国へ近い人間……として解釈している。ただ、妹が死んだ時それらの友の条件を満たし目醒めたプッチも、DIOという理解者・友人を得て感化され、生きることに楽しみを見出してしまい、友の資格を失っていたのではないか、DIOが死ぬことで真に覚醒し天国に行く条件を満たしたのではないか……という独自解釈・設定。

【第五章】
・花京院の遺体とポルナレフについては作中言及があったが、アヴドゥルとイギーの遺体はおそらくDIOの館突入からそのままになっているので、回収シーンを補った。また、承太郎がDIOのノートを読み焼却したのもこのときという設定になっている。
・「散弾銃の弾丸だろうと「世界」で防ぐことができる」は三部より。なお、アニメではDIOに向かって散弾銃を撃った部下はヌケサクになっている。
・「「世界」をDISCにして奪うなんて、そんな事は考えたこともなかった」は原作11巻「天国の時」のプッチのセリフを流用したもの。
・財団の人間はDIOの死体を輸送するにあたって、肉体は生きていてもスタンドは完全破壊されていることは承太郎から保証されていると思われる。
・スタンドの矢に二回貫かれて能力が覚醒するのは、四部吉良のバイツァ・ダストから着想を得ている。ホワイトスネイクはしばしば一スタンド一能力の原則に反していると言われるが、スタンドの矢に二回刺されていると考えれば多少説得力があるだろうという考えから。プッチ同様、吉良も承太郎に命を狙われている危機感から能力を発現させている。また、プッチがスタンドをC-MOONからメイド・イン・ヘブンに進化させることができたのも、承太郎に殴り飛ばされたのがきっかけである。
・「まるで、大蛇の胃袋の中」は、原作2巻「面会人 その⑥」の「あたしたちはゆっくりと……大蛇の胃袋の中に飲み込まれたみたいに溶かされていた!!」より。プッチが粘液で消化されないのは本体だから(フーゴはパープルヘイズのウイルスで死ぬらしいが、ヴァニラ・アイスはクリームの暗黒空間の中に入れるので、自分の能力が自分に作用するかどうかはスタンドによる)。
・血管針がホワイトスネイクの粘液で溶け落ちるシーンは、原作2巻「面会人 その⑦」の徐倫のストーン・フリーが元ネタ。
・ホワイトスネイクの大蛇の胃袋の能力はDIOの死体を溶かすためで、そのとき骨を回収したという独自設定。DIOの骨は原作8巻「燃えよ龍の夢 その②」と原作10巻「AWAKEN-目醒め その③」の緑色の赤ちゃんのPRIVILEGE CARDによれば右足の指の骨。なお、ホワイトスネイクで溶かされても骨が残るのは、原作3巻「プリズナー・オブ・ラヴ」でエンポリオが母親の骨を持っていることから。
・隕石を引き寄せるスタンドは、原作7-8巻「看守ウエストウッドの秘密」のヴィヴァーノ・ウエストウッドのスタンド、プラネット・ウェイブス。三部のサブタイトルがスターダストクルセイダース(星屑十字軍)なので選んだ。原作7巻「看守ウエストウッドの秘密 その②」「看守ウエストウッドの秘密 その③」によると、彼は登場するほんの数時間前かもしくは一日前に、ホワイトスネイクのDISCによってスタンド使いとなった。ちなみに、このときプッチが懲罰房棟に送り込んだスタンド使いはサバイバーのグッチョ、プラネット・ウェイブスのウエストウッド、ドラゴンズ・ドリームのケンゾー、ヨーヨーマッのDアンGの四人であり、このうち前者二名はDISCでスタンド使いになったと明記されているが、ドラゴンズ・ドリームはケンゾーが四十年かけて極めた暗殺風水のスタンドで、ヨーヨーマッはそのデザインからほぼ確実にDアンG本人のスタンドである。また、アニメではなぜか後者二人は本体とスタンドのCVが別である。

【第六章】
・自分の姿を幻覚で偽る能力については、原作11巻「ホワイトスネイク-追跡者 その④」でホワイトスネイクがウェザ・ーリポートに擬態していたのが元ネタ……だが、この話ではプッチ本体が姿を偽っているという設定になっている。本体の変装ができるかどうかは不明だが、たぶんできるだろうと思い、設定を付け足した。
・ホワイトスネイクの幻覚の像を被せる能力は、原作16巻「ヘビー・ウェザー その⑬」でプッチが過去の残像をヴェルサスにかぶせるシーンから。ただし、ヴェルサスが被っていた過去の残像は、彼のスタンドであるアンダー・ワールドによるものであり、ホワイトスネイクだけで幻覚の像をかぶせることができるかどうかは怪しい(おそらくできない)が、物語の都合上やや強引に設定を付け足した。
・承太郎が拾ったプッチのスタンドの矢の欠片は、原作1巻「石作りの海 その①」で承太郎が徐倫に渡した石という想定。
・プッチが承太郎の唯一の弱点を知ったのは、三部でジョセフの血を吸われて承太郎が逆上した話を聞いたからという独自設定。大切な人を守れた/守れなかった承太郎とプッチの対比。
・メイド・イン・ヘブンによる宇宙の一巡があまりにもDIOの人物像からかけ離れていることや、EoHで登場したザ・ワールド・オーバーヘブンから、DIOの挫折を目の当たりにしたプッチは、天国像が最初のDIOのアイデアから変化しているのではないかと解釈している。
・プッチは大切な二人の人間を奪った引力や神に対して恨みを抱いているが、彼はそれらが自分に使命・試練を与えて味方していると確信しているため、その恨みは(引力や神が味方する)ジョースターに向けられているという自己解釈。
・プッチとジョンガリのコンビがDIOを心の支えにしていた子どもであったという相似と、部下と友(天国計画の協力者)という相違点の提示。原作2巻「面会人 その④」から、心の支えを奪われた復讐をはたすことでジョンガリは人生を再出発させようとしていることが伺える(ホワイトスネイクの幻覚中での発言だが、ジョンガリ本人と交流があったプッチの作り出した幻覚なのでおそらく真実)。原作3巻「プリズナー・オブ・ラブ」よりジョンガリは承太郎の無敵のスタンドを手に入れることを目的だと思っているが、原作6巻「集中豪雨警報発令 その③」よりプッチにとって承太郎のスタープラチナを奪ったのは親友の敵を討つという感傷にすぎないとある。
・原作3巻「面会人 その⑨」でジョンガリは承太郎より先に徐倫を仕留めておくべきだった、ホワイトスネイクは徐倫が承太郎の血統を完全に受け継いでいることを知っているのだろうかと言っているが、ホワイトスネイクはそれを聞く前にジョンガリを始末している。そのためプッチは徐倫を男にだまされてメソメソしていたただの小娘としか見ておらず(原作11巻「天国の時」より)、あやうく敗北しかけている。なお、ここでボコられて以来、プッチは徐倫を高く評価している(原作14巻「アンダー・ワールド」など)。