これは存在しない『菊一文字』という刀に憧れて審神者を目指し、その刀が創作の中だけのもので顕現する可能性はゼロに近いという現実に絶望したままゆくあてもなく審神者となり、従えている刀剣男士達ともぎくしゃくしたまま本丸の中心にただ存在するだけだった主が、特命調査慶応甲府で一文字則宗との邂逅を果たし少しずつ前を向いていくというのがベースの話です。
『菊一文字』という創作上だけの刀すら己の一部、自らが愛された証だという一文字則宗の在り方に、主はずっと抱き続けてきた憧れとはまた違う感情を持ち始める
…といった感じでラブが進んでいくと思います。
ですので、菊一文字=一文字則宗の解釈が地雷という方はここでさようならした方がよろしいかと。
問題ない方は是非ともさにごぜ本丸の事情を眺めていってくださいな~
【世界観】
審神者が国家資格の職業の世界。
幼等部~高等部まで審神者になる為に教育を受けた者か、または適性があると政府より認められた者だけが審神者になる事を許される。前者は適性試験を受験し合格しなくてはならない。
審神者となるとまず政府より五振の刀の中から一振を選ばされ、その一振と共に自身に割り振られた『本丸』へと赴く事になる。着任よりすぐ各任務にあたり、実践の中で審神者としてのスキルを身に付けていく。
刀剣男士との関係性は審神者によって多少違いはあるが基本的には上司と部下の関係。あくまでも刀剣男士は時間遡行軍と戦うために存在しているため、審神者自身も政府より護身用に拳銃を支給されている。護身用拳銃は旧日本軍が使用していた94式拳銃に対時間遡行軍向けの改良を施したもので、かつて政府が刀剣男士を顕現させる技術を持たなかった時に生み出した技術の残滓である。「貴重な刀を折る羽目になるくらいなら自分の身は自分で守れ」というのが政府の意向。
審神者となった者は政府からの招集以外は本丸のある世界から出る事は基本許されない。
本丸内は現代と変わらない仕様で電化製品も通信機器も最低限完備されているが、電気の概念はない為一部旧式の設備しか使用出来ない事も。
雑誌や新聞やマンガ、ゲームなどの概念も存在するため本丸内での娯楽は充実している。
本丸の設備は母屋に広間、応接室、台所、執務室、審神者寝室、共用浴場(刀用と審神者用でお湯の成分が違うので分かれている)、手入れ部屋、書庫があり、別棟で各刀達の部屋、厠がある。敷地内に畑と馬小屋が併設されている。
本丸と同じ時空世界には福利厚生的なものとして娯楽施設や商業施設が配置された仮想空間の区画があり、政府によって適性試験を受け雇用された人間たちが従事している。各本丸の審神者によって任意に施設の選択と配置ができ、さにごぜ本丸の場合は万屋、薬屋、甘味処、大衆酒場、床屋、仕立屋がある。利用料金は無料。大衆酒場は飲んだくれ同盟の溜まり場。
刀剣男士は顕現後暫くは人間の感覚を初めて覚える事になる為、ある程度のオリエンテーションを経た後任務にあたる(例外:初期刀、監査官や調査官として先に顕現していた者は政府によって指導を受けている為即任務にあたる事が可能)。
五感や三大欲求だけでなく感情も人間と同様であるが、顕現後の刀個人個人のベース人格や来歴によって馴染むスピードは変わってくる。千子村正や一文字則宗など刀工名義の集合体系刀は比較的馴染みが早く、また逸話による人格形成が大きい場合も同様である。
一応肉体は「強化型人造人間」のようなイメージで、外傷の痛みに強く病気にはかからないとされている(刀剣男士しかならない病気とかあってもいいかもしれないとかは考えてます)
特殊な液体の風呂である程度の外傷は直るようになっており、無傷の時は人間用の風呂に入っても大丈夫だが審神者が刀剣男士の風呂に入る事は不可。
身体的な生理現象についても人間同様であり、食べ物も食べるので排泄もするし性的な生理現象もある。内臓の配置や成分も人間と一緒である。
存在すると思われていた刀が学術的権威により存在を否定されると、その刀は顕現する事は無いとされている(今剣は存在自体は確認されている為顕現している)
極稀に学会と政府による顕現可否の改定が行われ、顕現しないと思われていた刀が顕現可能になる事もある。
【主な登場人物】

主(彼、主、審神者)
…29歳。ヘビースモーカー(ラーク12mgロング)。無造作に伸ばした髪を一つに束ね、無精髭を生やし、開襟シャツの前をだらしなく開け、よれたスラックスに便所サンダルが基本スタイル。公の場に出る時だけ髪を整え髭を剃ると別人のような美青年になる。
本丸の執務室にて寝起きしている(実際は別に寝室があるのを面倒くさがって執務室のソファで眠る)。基本何事も適当で真面目さが見受けられず大抵の事は近侍の蜂須賀虎徹に任せているが、実際自分のやるべき仕事は残さずきっちりやる。
酒もそこそこ飲める方で、よく一部の刀剣男士と夕食後にだらだら飲んでいる。
政府から支給された拳銃は改造済みで、勝手に個人ルートで調達した大口径拳銃も無断で使っている。
幼い頃から新選組が好きで審神者を志したのもそれ由来だったが、憧れだった『菊一文字』の顕現の可能性を政府や学会に否定され、更にその事実を知った時には既に彼には審神者になる以外の将来の選択肢は残されていなかったため、やむなく審神者になった経緯がある。その為彼は一文字則宗と出会うまでは一部の刀剣男士達とはあまり上手くいっていなかった。特に沖田総司の刀である加州清光と大和守安定とは無意識下で距離を置いてしまっていた。特命調査慶応甲府をきっかけに各々との溝は埋まり、今ではすっかり信頼関係が出来上がっている。
学生時代はそれなりに女子からモテた。菊一文字の件から自暴自棄で暗い性格になったものの、それでもモテたため女性経験はそれなりにあるが、本気で付き合った相手は一人もいない為今となっては過去の行いをうっすら反省している。
蜂須賀虎徹
…主の初期刀で近侍。本丸の通常の勤めにおいて主の手が回らない所を全て指揮しこなす揺るぎない主の右腕。主があのような人物であるため、新しく顕現した刀達には主について誤解のないように常にフォローを入れている。他の刀達からも慕われており彼も友好的ではあるが、やはり長曾祢虎徹の前では語気が少々荒くなる。
まだ顕現して間も無い頃に主から言われた言葉によって救われた過去から、主が審神者として少々足りていない部分も目を瞑っているし長曾祢虎徹の存在も理解し受け入れる努力をしている(たまにまだケンカ腰になってしまうこともあるが)また、主が審神者になるまでの経緯を唯一知る刀であるため、その過去も汲んで主を支えようと決めている。
一文字則宗(御前)
…特命調査慶応甲府にて監査官として当本丸に派遣され、調査完了後は本丸の一員となった。
見た目に反した好々爺で、出陣や遠征のない時は一日の大半を縁側で過ごしている。甘味も酒も両方好きで、大抵縁側でどちらかを嗜んでいる。しかし酒はさほど強くない。
一文字一家の面々よりも加州清光・大和守安定やその他新選組の面々といる事が多い。他の刀剣男士達とも友好的に接し、彼らの持つ逸話や本丸で今までにあった事を聞くのが好き。
自分が顕現した事で審神者としての自覚を芽生えさせた主の事を好ましく思っており、その好意がいつしか初めて感じる想いへと変わっていく。
加州清光
…割と早い段階から本丸に顕現していたが、当時の主の心情としてなかなか使ってもらえず、主に遠征ばかりで自暴自棄気味であった。だが特命調査にて部隊長に指名され、調査を経た後主自身から聞かされた沖田総司の刀への想いと今までの謝罪を聞いてからは主のために尽力する事を決意する。
他人の感情の起伏に敏感であり、早い段階で主と一文字則宗の互いの気持ちに気付き、それとなく一文字則宗の傍で話を聞いたり助言するようになる。
甘味が好きでよく一文字則宗をそそのかして小豆長光や燭台切光忠に甘味を作らせている。
大般若長光
主と顕現当時から親しい数少ない刀剣男士の一人。主からは「おじさん」と呼ばれている。やたら賭け事に強い。
新参の一文字則宗ともすぐに打ち解け、良き縁側仲間となっている。
主と一文字則宗の恋路の行方を何よりの酒の肴としている。
次郎太刀
主と顕現当時から親しい数少ない刀剣男士の一人。
自ら主・大般若長光・日本号を合わせた四人を「飲んだくれ同盟」と名付けている。
酒の力を借りてありとあらゆる主の情報を聞き出しているため、近侍である蜂須賀虎徹の次に主に詳しいのではと言われている。
日本号
主と顕現当時から親しい数少ない刀剣男士の一人。主の事は主君というよりも飲み友達だと思っている。
大抵次郎太刀と共に主を酒宴の席に引き摺り込んでおり、いつしか主そっちのけで次郎太刀と飲み比べを始めがち。
最近顕現した福島光忠とすったもんだの末恋仲になるがそれはまた別のお話。へし切長谷部からも無自覚な恋愛感情を向けられていたが、本刃同様に一切気付いていない。
長曾祢虎徹
主と顕現当時から親しい数少ない刀剣男士の一人。
「飲んだくれ同盟」には加入していないが主と飲む機会は少なくない。
新選組を愛する主と、実在しないが仲間の一人である一文字則宗の事を密かに気に掛けながら見守っている。
他にも刀剣男士はちょろちょろ皆顔を出しますが登場回数多いのはこの辺になろうかと
新しい設定など増えたらまた続き作ります
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