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三毛田
2025-03-26 13:00:04
1070文字
Public
1000字3
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43 03. 意地悪な言葉ばかり選んで
43日目
少しだけ君を困らせたい
「丹恒、口ではそんなこと言ってるけどさ。本当は気持ちいいんだろ?」
「そん、なことっ。んん
……
ないっ」
「ほらほら。気持ちいいなら、素直に認めないと。な?」
「穹、うるさいぞ。黙っておれ」
「はーい」
「あっ! パム、そこはやめてくれっ!! 痛いっ」
「ずっと資料室にこもりきりなお前が悪い!」
ラウンジの床に敷かれたマットレスの上。
パムによる全身マッサージをうけている丹恒の耳元で、ちょっと意地悪く囁くと否定するように首を振る。
でも、凝り固まった箇所を無理矢理ほぐされて悲鳴を上げて。
俺やなのよりは痛みに強いであろう彼が、必死に逃げようともがいては失敗している。
俺? 俺はもう受けた後だ。
痛かった。滅茶苦茶痛かったよ。
直前まで資料室にいたから、丹恒には連日のみんなの悲鳴は届いていなかったのだろう。
だから、パムに誘われおとなしく寝転がった。が、運の尽き。
ほぐしマッサージの後は、悲鳴しか上がらないリンパマッサージが待っている。
それさえ乗り越えれば、お風呂でリラックスして布団でぐっすりだ。
「よし。次のマッサージじゃ」
「丹恒は、パムのマッサージの前じゃクソ雑魚な体って証明されちゃったな。痛い!」
プルプル震える手で上着を持ち、それで俺を叩いてきた。金具が当たって、地味に痛い。
「これ。動くな!」
あの小さな体のどこにそんな力があるのか、パムは丹恒をマットレスへ押し付ける。
「次はリンパマッサージじゃ。丹恒はあちこち滞っているから、楽しみじゃな」
我らの可愛いマスコット兼車掌は、ウキウキ上機嫌な声を出しながら丹恒の体の上を移動していく。
「いっ。ぱ、パムっ。俺が悪かった。やめてくれっ」
「聞かん!」
「うわああっ」
リンパマッサージの激痛による悲鳴が、ラウンジに響いたのだった。
「丹恒、お疲れ様」
俺の部屋の風呂。
浴槽の中に体を沈め、パシャパシャと不機嫌さを隠すことなく尻尾で水面を叩いている。
リラックス効果を期待し、今日の水温は丹恒がいつも入る時より少しだけ高め。
「穹」
「ん?」
「意地悪」
「お前が、俺たちが声をかけた時にラウンジに来なかったからだって。でも、今は気持ちいいだろ?」
頬擦りすると、顔に水をかけられる。
「だいぶ体が軽くなったのは事実だから、少しだけ悔しい」
「たまにはああやって、パムのマッサージを受けような」
「
……
考えておく」
次はヘッドスパでも受けさせるか。あれも気持ちよかったし。
「丹恒」
「なんだ」
「好き」
「俺もだ」
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