たくとろ
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ロイリコ新章開幕前の妄想話

PV見てたら我慢できなかったよ…公式だってここまでは流石にやらん…流石に…と思いながら書いてる。でもマジでPVのロイくんジャンピングハグしそうな勢いじゃん!?

⚪︎再会

あの戦いから一年。みんなバラバラになってしまったけど、僕はこの一年間冒険を続けて来た。新しい仲間や力も手に入れて、これならきっともう一度エクスプローラーズとも戦えるはずだ。
気がかりなのは最近、野生のポケモンがラクリウムで暴走していることだ。あの日、パゴゴが全て消し去ったはずなのに、一体どうして
分からないけど、とにかくあの子の力を借りたい。
いや、それ以上にリコに会いたい。



タイカイデンに乗って大空を飛ぶ。セキエイ学園はもうすぐだ。
あれからライジングボルテッカーズのみんなとは一度も連絡をとっていない。もちろんリコとも。
僕の身長もけっこう伸びた。リコ、びっくりするかな。
建物が見えてきた。ひとまず入り口にあれは!!

「みーつけた!!」

僕の言葉と共に彼女は顔を上げた。口を開けて、驚いているみたいだ。

「リコーー!!」
「ロイ!?」

タイカイデンの足から手を離す。全身を大の字にして、リコの元に飛び込む。

ぎゅ。

嬉しい。やっとリコに会えた。勢いよく僕はリコを抱きしめていた。

「え、え、ろ、ロイ!?」

すっかり混乱しているみたいだ。少し間を置いて、リコの肩を押さえながら距離を置いた。真っ赤になった顔に彼女の青い瞳がキラキラと輝いている。

「リコ、会いに来たんだ!!」

ここからまた、僕たちの冒険が始まる。



⚪︎成長とイメチェン

「ロイ、お待たせ」

制服から着替えたリコは一年前とはずいぶん違う格好だ。リコらしい水色のフードは袖が無いけど、インナーを着ているみたいだ。そして、頭の上で束ねた髪が、すごく可愛い。

「ど、どうかな」
「スゴく似合ってるよ!髪型もけっこう変えたんだね」
「うん。けっこう伸びてきたから、冒険に出るならまとめた方が動きやすいと思ったんだ。アンにも手伝ってもらって変じゃないよね?」
「大丈夫、すっごく可愛いよ!」

思わず本音が飛び出した。リコが顔を赤くしてしまっている。そんな顔されるとこっちも恥ずかしい。
しばらく沈黙が続いて、リコが手を叩き、口を開いた。

「あ、あのロイも今の格好、スゴい似合ってる背も伸びてカッコいいね」
「へへ。ありがとう。リコと同じくらいになったかな?」
「そうだねあ、でも」

リコは少し足を出して僕の方に近づくと、ピンと立って頭の上に手を置いた。そのまま手を真っ直ぐ僕の方に出すと、僕のおでこに当たった。

「ロイの方がちょっと高いみたいだね」

どこか寂しいような嬉しいような、そんな笑みをリコは見せた。さっきまでの頬の熱が全部僕の方にきた感じがする。

「ちょっとだけ大人になったかな」
「うん。お互いにね」

そうだ。僕たちは少し成長した。そう思うと、ただ嬉しくて笑顔になった。

「それじゃあ出発しよう」
「うん。私たちの真実を取り戻すために!」

空は青い。あの大空に再びみんなで飛び立つために、僕たちは歩き出した。



⚪︎テント

「よし、今日はこの辺りで野宿しよっか」
「うん」

僕たちは早速テントの設営を始めた。リコはテラスタル研修やラクアを冒険した時のことを懐かしんでいるらしい。でもやっぱり久々だからか、ちょっと手こずっているみたいだ。

「リコ、手伝うよ」
「ありがとうロイ。あれ?ロイはもう終わったの?」
「うん。これでも一年間ずっと旅してたからね!ライジングボルテッカーズの中でも一番上手にテント張れる自信あるよ」
「そっか。なら冒険の間はロイにたくさん頼っちゃおうかな」
「へへ。ドンと来なさい」

なんか、懐かしくて楽しい。リコとこういうなんの気ない話をずっとしたかった。冒険で成長した僕をリコに見てもらいたかった。
この先も、リコと色んなことしたいなあ。
テントを張り終えて、僕らは焚き火を挟んでお話することにした。色んな話をした。この一年、どう過ごしてたか。僕が冒険で見つけたもの、これから二人で見つけたいもの。他のみんなはどうしてるだろう。集まったら何をしよう。たくさん、たくさん、たくさん話している間にすっかり寝ないといけない時間になった。
自分のテントに行こうと思ったら、リコに呼び止められた。

「ロイ」
「どうしたの?」
そっちのテントで一緒に寝てもいいかな?」
!?い、いっしょに!?」

焚き火も消したから、少し離れたところにいるリコの顔は暗くてよく見えない。頷く仕草から、きっと照れているんだろうと分かる。
でも、それは僕も同じだ。急にそんなこと言われて心臓がばくばくだ。

「久々に会えたからせっかくだしほ、ほら、マスカーニャたちはアチゲータたちと一緒に私のテントで!!」
でも」
「お願い!」

リコはこっちに駆け寄って来て、下から目を覗かせる。ずるい。そんな顔されたら断れないじゃないか。

分かった」
「ほんと?ありがとう、ロイ」

ポケモンたちは一緒に寝られるのが嬉しいらしい。ルカリオもリコのポケモンたちとご飯の間に仲良くなったみたいだし、安心できそうだ。
僕もリコと寝られるのは嬉しいと言えば嬉しい。でも、隣でリコが寝るなんて、心臓がもつだろうか。

「それじゃあ、おやすみ」
「うん、おやすみ」

一人用のテントの中はそんなに広くない。ポケモンと一緒には入れても、人二人入るとけっこう狭い。
だから、これだけ近い距離で寝袋が並ぶのも仕方ない。

「ねえ、ロイ」
「なに?」
「ありがとう、迎えに来てくれて」

リコは僕の方を向いてニコリと笑った。僕が何も言わないでいると、そのまま続ける。

「この一年、ずっと寂しかった。みんなに連絡をとっていいのかも分からなくてだから、ロイが来てくれてすっごく嬉しかったんだ。本当にありがとう、ロイ」
「リコこっちこそありがとう。君にずっと会いたかったから、また一緒に冒険できることが、僕は嬉しくてたまらないよ」

リコの頬がまた少し赤くなった。でも、彼女は朗らかに微笑む。リコのこういう顔が、好きだ。

「ロイこのままもうしばらくお話してもいいかな?」
「いいよ。夜更かししちゃおう」

再び始まった冒険の最初の夜は、ドキドキとワクワクで詰まっていた。