三毛田
2025-03-22 22:16:03
1066文字
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39 19. 甘い束縛

39日目
甘い誘惑も束縛も君次第

「たーんこ。ね、縛っていいか?」
「仕方ないな。跡が残らないようにするなら構わない」
「ありがとう」
「イヤイヤ。あんたらそれでいいの?!」
 そう言われると思って、持っていた長いタオルで丹恒の片腕を太ももに縛り付ける。
 俺たちのやり取りに、なのは驚いたように声を上げ。
「俺から離れられないように、色んなこといっぱいしようかな〜。って思ってるけど。これはそのうちの一つだしさ」
「丹恒。嫌なら嫌って拒絶しないと、穹の事だから調子に乗るよ?」
……穹に束縛されるのであれば、俺は嫌だとはあまり思わない」
「それじゃあ、はっきり言わせて。ラウンジで、そういうことするなー!」
 キーンと耳に来たものの、パムも同じように何度も頷いている。
 丹恒を抱え上げ、部屋へと戻りベッドへ下ろす。
「丹恒、手首だけに変えるね」
「ああ」
 腕と太ももを繋いでいたものを解き、それで手首をまとめて縛り直す。
「胸が強調されてエッチだな」
「穹」
「ごめんって。でも、俺、丹恒のことそういう目で見てるからさ」
「それは知っている」
「うん」
「欲を抱いているのだろう?」
「そう」
 そして、丹恒が思っているよりも歪な感情も同時に。
 束縛して、部屋に閉じ込めて。俺以外を見ないようにして欲しい。
 でも、彼の知識欲を止めることは出来ないから、実際にそんなことは出来ないし、しない。多分。
 俺だって、好奇心を抑えられない時があるのだから。
「きちんと同意を得て、こういうことをするのはまだ理性があると言えるだろう」
「嫌だったら、断っていいから」
「タオルでこうやって縛るのは、お前の優しさだと思っている」
「うん」
「ただ」
「ただ?」
「人前ではやらない方がいい。人の好みはそれぞれだが、合う合わなうがある」
「うん」
「こうしてお前の部屋で二人きりの時であれば、俺は構わない」
「ありがとう。うん。今日は満足したから解くな」
「そうか」
 頷いて、俺の動きを目で追う。
 タオルを外すと、手首を動かして具合を確かめて。
「丹恒、好き」
「そうだろうな」
「いつも付き合ってくれてありがとう」
……好きでなければ、お前の特殊な趣味嗜好に付き合わない」
「っ。こ、恋人になってください」
「考えておこう」
 ポンポンと頭を優しく撫でられ。見上げると、優しく微笑んでいる。
 この場になのがいたら、確実に『あんたたち、恋人じゃなかったの!?』と叫ばれているだろう。
 丹恒とお付き合いできるまで、粘るつもりではある。
 諦めは悪いから。