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らく@創作企画TRPG
2017-06-24 00:31:12
960文字
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【学戦】触らぬ神に祟りなし【和角綴と谷風キリアン】
あいつはあたまがおかしい。
谷風キリアンは、傷を負うことも厭わずに刀ひとつで敵を斬り倒していく、小さな少年を遠目に見て思った。
まるで自分は死なないとでも思っているかのような戦い方だった。
確かにあの拠点を制圧しろという命令は出た。
出たが、それは身を捨ててまでするほどのものだろうか。
もっと効率的に、もっと被害が少なく、もっと簡単な方法を取るべきではないのか。
谷風は、照準を合わせながらそう思った。
あたまがおかしいんじゃないか。
和角綴は前方から流れる爆風のそよ風を頬に受けながら呆然とその場に突っ立った。
「任務完了しました」
端正に見える顔立ちが、無感動にそう告げる。
確かにあの拠点を制圧しろという命令は出た。
出たが、しかし、制圧と壊滅では、違うのではないか。
敵の拠点をバズーカで壊滅させた本人は、些細な違いだと言わんばかりの無表情で悠然とそこに立っている。
「
……
ああ、ご苦労だった」
今回の部隊長が、何を言っていいかわからない表情で、何とも言えない声で頷いた。
***
いかに他人の情報を切り捨ててきた綴でも、彼が一つ下の学年であり、英国人であるという情報はバズーカのインパクトとともに割り込んできた。
いたく久方ぶりに他人への好奇心(と呼んでいいのか謎だが)を刺激されたが、すぐに受け流した。
今回は異例の人数合わせだったが、これから関わることはないだろう。
そう踏んだ。
それなのに。
数日経ったある日。
前線で無理をしすぎて頭が回っていなかった。
人気がなくなるまで誰もいないところで息を整え、重い足取りで隠れ場所に辿りつく。
べったりと血の付いたブレザーを脱ぎ、ネクタイを緩め、ワイシャツを一気に剥ぎ取ったところでガタタッと物音がした。
疲労で極限まで鈍りきった頭で、億劫そうに振り向けば、着替え途中で隠れたが思わず驚いて出てきてしまったと見える、あれがいた。
「
…………
」
長い長い沈黙が落ち、二人は見つめ合った。
そして、ひとつ頷き合い、特に何事も反応することなく、普段通りに着替え、身なりを整え、それはもう普段通りにその場を後にして解散した。
【触らぬ神に祟りなし】
アウリさんのところの谷風キリアンくん(@kartanlukija )お借りしました。
※こちらのテキストは妄言でもあり、フィクションでもあり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
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