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らく@創作企画TRPG
2016-10-06 08:29:36
744文字
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【学戦】月雪朧という学生
彼がどういう学生かって?
それを聞いてどうするんだ。次の出陣で救護班の一員としてついてきてくれるらしいのだが、あまりいい評判を聞かない?
ああ、まぁ、たまになぜ仲間でもない学生を助けるのかと詰られているな。
その行為が時に自分の隊すら窮地に追い込むことだって考えられるのに。
そういうとき、彼はなんて答えると思う。
怪我をしていたからだ、と答えるんだよ。
戦場で、これ以上ないほど、くだらない理由だろ。
理解できないとみんな言った。
戦場は、殺し、殺されることが前提だ。戦場は、それが前提の場所なんだ。
助けた学生に殺されるなんて、ざらにあることだ。それをしていい、と彼らは言われている。
それでも、そうだな。
なぜ戦場でだけは人を殺していいと言われるのか。理由を考えたことがあるか。
俺は情けないことだが考えてみても、納得のいく答えが見つからなかった。
殺されたくなければ、殺せと言われる。ときには人を踏みにじる行為すら許される。
それをしていいと言われる理由はなんだ。
自分のために、あるいは国のために、なんなら、恐怖からでもいい、ここでは殺していいことになっている。
理解できないが、そうなっている。
人は、理解できないものを排斥するが、責めない。理解できないものを悪いものだと判断できないからだ。理解していないのだから。
だから、わかりやすい方を特定し、判断し、断定する。
彼の指針はわかりやすい。
怪我をしていたから助けてやりたいと思う。
人としてとても解りやすいだろ?
本当はくだらない理由なんかじゃないんだ。理解できないことでもないんだ。
ただありえないくらい解りやすいだけだ。
だから、否定しやすい。簡単なことだ。
そうだね、だから、彼はそういう学生だよ。
※こちらのテキストは妄言でもあり、フィクションでもあり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
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