三毛田
2025-03-21 15:39:25
1067文字
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38 18. もうすぐ記念日

38日目
君と恋人になった記念日が

「ふふふ……
「穹。顔が気持ち悪いよ」
 カレンダーを見ながら笑っていると、なのが呆れた声を向けてくる。
「出た。なののノンデリ」
「これくらいじゃノンデリにはならないでしょ?! あいたたた……
 少し叫びながら、俺の頭か背中を叩こうとして手を振り上げたところで、痛そうに顔をしかめる。
「どうしたんだ?」
「体育でバスケしてた時に転んでさ。お尻からいって、叫ぶと痛むんだよ」
「骨にヒビが入ってる可能性もある。星。三月に付き添いを」
「任せて。ほら、なの。お尻さすってあげる」
「星、それはセクハラ〜! せめて手を繋ぐにして〜!」
 集めたプリントとノートを届けてきた丹恒に促され、なのは星と共に帰っていく。そして、まるで嵐が去った後のような静けさが訪れ。
「二人きりだな」
……そうだな」
 こういう時に絶妙な間を開けて頷くのは、照れているから。
「さっきは何の話をしていたんだ」
「俺が、もうすぐお付き合い記念日だからと笑ってたから、顔が気持ち悪いって」
「お前の緩みすぎた顔は、確かに気持ち悪いな」
「丹恒までそういう事言う〜」
「っと。俺たちも帰ろう」
 俺が飛びつくも、丹恒は少しふらついただけ。体幹がしっかりしすぎいる。
 流石だ。
「うん。しゅっぱーつ!」
「はいはい」
 しっかりと鞄を持つと、彼は俺の体を支えて歩き出す。
「大好きだよ、丹恒」
「俺もお前が好きだ」
「ねえ、寄り道して帰ろう?」
「駄目だ。三月たちが病院にいったから、代わりに俺達が夕飯当番だからな」「スーパー寄らなきゃじゃん」
 廊下を歩き、玄関で背中から降りる。
「足りない食材は?」
「パムに確認中だ。スーパーに着くまでには返信があるだろう」
 校門を出てから手を差し出すと、いつもより素直に握ってくれ。
「ひぃん」
「なんだ。嫌なら離してもいいんだ」
「嬉しくて変な悲鳴が出ただけです!」
「そうか。それなら……いい」
 俺に拒絶されるかもと心配していたのか、表情がホッとしたように和らぐ。
 うぐぅ……この人は、事あるごとに俺を魅了する。
「ところでさ。さっきも言ったけど、後数日でお付き合い記念日だからさ、どっか行く?」
「お前とゆっくり過ごしたい」
「そっか。丹恒?」
 俺が頷くと丹恒は足を止めて。
……ある」
「え?」
「お前が、そういう事をしたいなら、準備してあるんだ」
 俺も足を止める。丹恒は耳まで真っ赤にしている。
「い、いいの?」
「ああ。お前が俺とシたいと言ってから、準備してきた」
「じゃあ……お願い」