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楓花
2025-03-20 13:48:23
Public
GD/真矢うさ 小説
試し書き
タイッツーに置いてたSSS 2025.1.27初出
これはそのうち別バターンで投稿するかもしれない・・・
”爆売れ中!奇跡の書き心地。一度使ったらもう戻れないかも・・・”
会計に行った真矢を待っている間、ふと目に入った大きなポップ。
どうやら新発売らしいペンに興味を引かれて、ふらりとその一角に足を向けた。
ペンってどれもそこまで大きく違うイメージはなかったけど、こんなに絶賛されるなんて、普通のとどれくらい違うんだろ。
やはり開発班としては、新しいものには興味を引かれる。
うずうずと試したくなって、宇崎は置かれていたテスターのペンを手に取った。
既に沢山の文字や絵が書かれた試し書き用の紙に、早速ペンを走らせてみる。
(あ、確かに書きやすいかも)
曲線も滑らかで、するするとした書き心地。
なんだか楽しくなってしまって、調子に乗ってどんどん書き進めていっていると、
「何書いてるの?」
「うわあああ」
突然、後ろから真矢に声をかけられた。
「お、遅かったな」
「ごめん、レジ混んでて」
バクバクとした心臓を落ち着かせながら、宇崎はペンを置いて真矢に向き合った。
すると真矢はチラリと宇崎の後ろへ視線を向け、徐に口を開いた。
「その試し書きの絵、もしかして俺?」
紙の隅っこに小さく描かれた、ポニーテールの人物のイラスト。
それを目ざとく見つけた真矢は、僅かに頬を緩めながら嬉しそうに宇崎を見つめた。
「ち、違っ、これは別に適当に描いただけで」
「うん」
「特にお前を描こうとか、意識してたわけじゃなくて」
「うん」
「
……
ほんとに、違うからな!?」
「うん、わかった。万尋さんが無意識に描いちゃうぐらい、俺のことが常に頭の中にあるってことだよね」
ニッコリと真矢が笑う。
宇崎はぐっと言葉を詰まらせて、それから真っ赤になった顔を隠すように下を向いた。
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