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ortensia
2025-03-16 15:43:08
1518文字
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傭リ
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ギャンブるパロよーり。探偵(では無い)×ディーラー。
ロンドンのヒッポドロームのことなんて何も知らないの!勿論、ラスベガスのベラージオのこともね!(エマは出ません笑)
出会ったのは賭場だった。
「ブレイシーズをお召しになっては?アナタに似合いそう。」
カードを置いた。
「ブレ
……
?なんだ?」
「サスペンダーのコト。次いでに言い加えると、今言ったのは、さっさとそのオンボロ脱いでわたしの視界を汚すのを可及的速やかに辞めて、ってコト。」
フラッシュドロー。
「あんた、この国の人間じゃ無いな?」
「アナタもでしょう?だから訳してあげたノ。」
「
……
それは君が祖国をおれに教える気は無いってことか?」
席を立つ。揃わなかったのは。
「いいえ。当ててみてよ?ってコトです。」
「
……
ひょっとして、ゲームが好きなのか?」
「じゃなきゃここに居ないでしょう?」
「そうだった。」
思わず顎に手を当てる。
いや違う。違う筈だ。おれは探偵じゃ無い。
「
……
普段はここより上品なカジノでもやってるのか?」
「ストレートに上品な趣味も有りますよ。紅茶とか。」
「?ストレートティーが好きってことか?」
「それはアナタ、ストレートに正直者過ぎません?そんなんでこんなとこ居るんです?」
相手が見遣ったほうに同じく視線を遣ると、丁度客が引いたカードで、ストレートを並べた。
また相手に視線を戻す。ここが似合ってるようにも見えるが、ここに紅茶は似合わない、不思議だ。そう言えば、不思議の国の物語にも、トランプが多いに登場して居たな、活躍して居たかは兎も角。
「あんたは?明日、いやもう今夜か、またここに来るのか?」
「いいえ。わたしはただ、賭場によって味が違うのを楽しみにこちらに伺っただけです。だからもう行きます。」
その高い背を追い掛け無かった。おれは兎じゃ無いから。
勿論探偵でも無い。だが、カジノで計算するとイカサマに成る。読んで良いのはカードじゃ無くて人間の顔、数えて良いのは取らぬ狸の皮算用だけだ。
出会ったのは賭場だった。だが、ここは奴の賭け場では無かったようだ。
ならば奴の狩り場は。
次に出会ったのも賭場だった。
だがおれもあのカジノはとっくに去って居た。
「アラ。今日はサスペンダーをお召しだ?」
「
……
プレイシーズ、なんだろ?」
男は笑ってカードを手に取った。
カードは男の手に良く馴染んで居るように見える。カードのほうから、男に擦り寄るように。
「ここへはどうやって、探偵さん?」
「探偵はもう辞めたんだ。今は用心棒。」
男がこちらに振り向く。
「アラ。じゃああのカジノでも?」
「そうだ。」
「サボってるように見えましたが?」
「あの日は休みだったんだ。」
「今夜は?」
「仕事は明晩からだ。」
「つまり、休日なのに仕事場に居るなんて
……
ただのお客じゃ無いのはお互い様ってことでしたか。」
男はカードを切りながら言った。ここは霧の出る街のカジノだったが。賭場でスモークなんか炊けば、イカサマし放題かも知れん、演出のことは分からん。
「ようこそ。イギリスのベガス、ヒッポドロームへ。」
目の前のディーラーがカードを配り終えて、おどけて両手を広げる。
配られたカードを手に取った。
さて、追い掛けずとも、ツキは来るだろうか。
何回かカードを取り替え、手札を置く。
「フラッシュドロー。アラ、もう上がり?アナタならまだ勝負すると思ったけれど、ジャックを揃えなくて良いの?」
「ああ。おまえがいるだろ。」
「おや。」
得られる筈の金額に、覚えの無いチップが加算される。
「ご安心を、わたしのポケットマネーです。おまえの金で借りられる部屋では、わたしは満足出来無いので。」
そう言うことなら、と渡された金額を全て受け取る。
賭けはここ迄だが、夜はまだ長い。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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