11155.
2021-03-27 22:05:50
2061文字
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幼なじみの家で

ウチの子、実と碧と少し蛍の日常を短編で書いてみた。ご近所さんかつ実と碧は同い年。

呟き元はこちら~
https://twitter.com/11155moon/status/1372553149962096642?s=21

幼なじみの家で
 
「お邪魔します~」
 居間で寛いでいると聞き慣れた声が聞こえる。顔を上げるとドアを開けて上がってきた実がいた。いつものようにショートカットの髪は跳ねているままで、まるで男子だよなぁと思いながら碧は応える。
「おう、いらっしゃい~ 今日はどうしたんだ?」
「時間あったから遊びに来た! 蛍さんも居るかな? まだ生も部活で帰ってきてないからもし時間あれば喋れたら良いなって思って」
「蛍はまだ仕事してるよ。今暇してるのは俺くらいかな。そっちも講義早く終わったのか?」
 そうそう~と言いながら、ぽすんと碧の隣に座る。碧は横目に見つつ、立ちながら実に聞く。
「お茶と歌舞伎揚げあるけど要るら?」
「お!いるいる~ ありがとう!」
 お菓子~と待っている実を背に準備をする。よく実や鈴丸くん、すずめちゃんが遊びに来るので家にはお菓子が常備されている。実の家も同じく。
「で、何かあったのか?」
 用意したお茶と歌舞伎揚げを目の前に出しながら話をする。先程の席に座る。実はありがとう!と受け取りながら応える。
「うん? あ、いや特にはないんだけど。この前、蛍さんと結さんが一緒に話をしたって聞いたからどんな感じだったんだろうなって聞けたら聞こうかなって。自分は予定合わなかったからさぁ~
 後は久しぶりに碧の顔見ようかなって!」
 にへへへと笑う実。
「そんなに久しぶりでもないだろ~ まあ、前よりは家で遊ぶことは減ってるけどな」
「流石に大学も別だとなぁ。そっちはどうなん? 理系は難しそうだけど碧なら大丈夫か」
「何とかやってるぞ。支えて貰って進学したからには何がなんでも掴んで卒業するからな。技術は卒業してからだけど経営もちと学んでるわ。んで、実は? 文系だったよな? 歴史系の専攻でレポートとか書いてんの?」
 歌舞伎揚げをボリボリ食べながら応える。
「そんな感じだよ~興味あること調べるのは楽しいけどレポートとなるとやっぱり違ってくるよな。まあ博物館巡りながら取り組めるのは助かるけど」
「相変わらずだなぁ。学割で観れる内に行くのは確かにありだけどな」
「それは本当に思うわ。」
 互いにうんうんと頷いていると、玄関からただいまとの声がする。
「おかえり~」
「おかえりなさい! 蛍さん~!」
「ただいま~! あ、実ちゃんだ! 今日はどうしたの?
 ……っと、その前に先に着替えてくるからちょっと待ってね!」
 大きな機械の修理をしていたからか作業着姿の蛍は手先はもちろん腰まで油汚れが着いていた。碧は了解~と、実もゆっくりで良いから!と返事を返す。
「いつも大変そうだなぁ。でも仕事してる蛍さんは格好いいなぁ」
「文句も言わず、姉ながらすごいとは思うよ。手伝いする様になったけどあそこまで俺はまだ出来ないから教えてもらってるわ」
「へぇー、碧でもそんな感じなんだ。いつも何だかんだいってさらっとこなしてるイメージだったけど」
「そうなるように頑張ってるだけだからな」
「その努力がすごいと思うよ?」
 はいはいと眼鏡を直しながら応える碧を見て、照れ隠しか?と思いながら実は軽く笑う。
「蛍の分も入れるかぁ。お菓子もなくなりそうだし……実、アイス何味が良い?」
「お!良いの? うーん、バニラかチョコで! そして蛍さんのお茶用意するなら手伝うよ!」
「じゃあ、バニラあるからそれな。手伝いも頼むわ」
「それにしてもアイス溶けないか?蛍さん待つんだろ?」
 二人とも用意するため席を立つ。そんな中、何ともない顔で碧が応える。
「今多分シャワー浴びてるだろうけどすぐ出てくると思う。あとカチコチに固まったアイスは少し溶けてるぐらいが上手いからなぁ。蛍の名前入りアイス発見。これで良いか」
 俺はソーダ味~と言いながら冷凍庫を漁る。お茶は確かこの棚と手伝っている実は目の前の幼なじみの手際の良さに改めて感心する。
「なるほど。色んなこと考えてるなぁ」
「そうでも無いよ。家族だからパターン分かるだけだし。コップはこれ使ってな」
 はいよと答える実はお茶を注ぐ。皿にスプーンと用意している頃、碧はそろそろかなと呟くと、近づく足音が聞こえる。
「お待たせ~ あ、アイスだ! ナイス~ありがとうね!」
 シャワーを浴び私服に着替えてきた蛍が居間に戻ってきた。
「はいはい、今お茶と一緒に持ってくから待ってて」
「は~い」
 嬉しそうに返事をする蛍。
……本当に蛍さんのこと見てるよな……まあウチといる時ぐらいは気使わなくて良いからな、碧」
 背中をバシンと叩かれながら、碧は思わず痛っと声が漏れる。
「何もそんな気使ってないぞ、てか力強過ぎだから」
「碧だからそんだけ叩いてんだ! んじゃあ、持ってくぞ~」
 お待ちどうさまと言いながら、実もお茶を出していく。アイスもそれぞれ並び三人で席に着く。この前の結さんはどうだったのかやこれからスマブラしようなど、日が暮れるまでまるで家族のように団欒と話していく。