影喰い
2025-03-16 00:22:34
2608文字
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「或いは、春の陽だまりと共に」あとがき

 
本編の文字数はそんなに多くないが実に情報量がエグい内訳と言い訳。
一部はFGOの要素を含めるですがそのままスルーしても大丈夫的な感じです。

 
・イメージBGM
「深海のリトルクライ」です。
剣視点メインの話なので一部の歌詞が合ってるよなーと思う。

・若旦那について
盈月の儀は不完全な儀式に扱うためルーラーとして召喚された。
アーチャーの時より力が弱くなったみたいが、目的は戦闘ではないため性格も英雄王よりやや賢王(キャスター)寄り。
裁定者の務めを果そうと言うものの、千里眼持ちですでに儀の終末を分かってきた……つまり、剣陣営の二人がすべてを解決する形で終わる。個人的には「盈月を不発のままで終わる」と「この剪定事象が特異点や異聞帯にならない」が若旦那の目的だと思う。(簡単に言うと世界ごとの異変が起こさないつもり)
この前提を踏まえて、まずは剣陣営を生き延びるべき→ヒント提供する形で協力の感じ。

ゲーム的には四章クリアしたあとが大体仕事が終わった、が。
さっきの言った通りに、この若旦那が賢王時期寄りなので、剣以外の才能もある宮本伊織を別の形で留めることになった。
本人が剪定事象であることを承知の上こそ、盈月はどう足掻いても破壊されるので(ここが後で説明する)正直拒んでも構わない。(ただし剣陣営が戦う羽目になった)
ちなみにストーリーに出てきたアレはウルクの大杯でした。ほぼ聖杯と同じ力がある。
裁定者の枠からはみ出さないかぎり、抑止力が大杯の所持を認める。


・伊織くんについて
ほぼセイバー視点のためこいつ何を考えるのか分かりづらいのでここで説明する。
若旦那の提案に対して、妙に直感が働いてこれがもしかしてセイバーと一緒に生きられる道じゃないか?を悟ってからそれを飲み込んだ。しかし最初から言葉にしてできないからあえて濁した。
ただしこれが「盈月の儀がまだ終わらない=日々強きものと戦うことができる」の前提の話で、実際には勝手に終わるものを知ってからメンタルが不安定になっていく。

自分なりの宮本伊織考察まとめを基準にして、起源そのものを抗うには強き精神が必要だった。光・焔みたいに後押しするもの(カヤとか戦ってるセイバーとか)がなくなるため、自分の中でかなり葛藤をしている。当然セイバーとの死合いを受け入れるのもそのため。理屈が通らなくても戦いたい心があるから。

丑御前戦をスルー→界剣の披露がない、武蔵戦をスルー→燕返しの披露がない。
相方の切り札を知らないままで戦うにするのはロマン。

実はこの道(若旦那ルート)を選んだら白鳥の自由を奪うことになることをもう理解した。
それでも独りよがりで左手の傷を残して、自分への罰にして戒める。たとえこれがセイバーを悲しませてもやりきれる。多分今まで書いた話の中では一番ひどい男。
ストーリー以降はセイバーの意に沿って「タケル」呼びを変えた。

余談ですが、盈月の儀では伊織くんだけ令呪は左手にある。それが彼の利き手であり、彼がこの時代の異物の証じゃないかと思っている。その後の生活については、右手で何とかなるはず。一般人の偽装のため右手メインで日常生活のことをこなすとかは大丈夫だと思う。


・セイバーくんについて
察しがいいから若旦那との会話途中もう伊織が自分と生きたいという意志を分かってきた。でも若旦那のしもべになって働くのはちょっと……ということで一番悩んだひと。伊織の本心を知ったものの、途中から彼の精神を徐々にどこから壊れていくのも認識してから、ごまかすを兼ねて戦いの後余った熱を受け入れた。
伊織のことが大好きだから彼に平和な江戸で生きて欲しいが、伊織の自由や夢も否定したくない。しかも善の道を貫きたいため、すべての願いを叶うにはただひとを殺すよりよっぽど難しい。
「一緒に生きたい」の前提として殺さずに済む方法を探して、決断の末に自分を公表した願いを放棄し、界剣の解放で伊織の起源を封印することを決めた。
ただし「人を生かすために戦う」はほとんど江戸にしかできないため、めっちゃ慣れないから伊織を重症に負った。あとこの状態の伊織は厄災に入らないので界剣は十分に力を出さないってこと。
腱を斬ったのは「それしか思わなかった」。剣士の命を殺したのは本望じゃないが仕方ない。

一応型月のヒロイン(?)だから一度莫迦発言をやりたい。ある意味今回の話はかなりらっきょ(※空の境界)へのオマージュ寄り。一生許さない(離さない)的に。
本当の願いは叶ったとはいえ望んだ形ではなかったので本人もかなり複雑な気分。

罪の意識がとても重い。
源を斬ったことが自由を殺すことと等しい、とセイバーはそんな認識している。だから武蔵戦前イベントと違い、何度も真名を呼ばれることを許した。名は一番短い呪いだから。
この後は伊織の左手に一番気を付けるようになる。きみの半分が私に預けようみたいな感じ。


・武蔵ちゃんについて
時間軸的にはFGO(英霊剣豪)(このときはまだ人間)→サムレム→FGO(二部)だから、サーヴァント関連の知識が一通り分かっていた。ルーラーの役割もカルデアを通して理解した。
そのため若旦那との接触はあまりなくても無意味なことではないことを知った。


・この時間軸の盈月の儀の始末
光ルート想定。
正雪先生は自分の情報網から剣陣営が本当に離脱したことを分かってから、一時共闘した狂陣営に決闘を申し込む。が、槍・術陣営(鄭もいるぞ)の乱入より混戦となり、盈月がうちのどれかが手に入れた。
丑御前の解放は盈月の力を得た怪異/偽神と太刀打ちにする形で、暴走に至れないことにする。そして最後にお嬢様の助力で太夫の令呪三画を重ねて、機を伺って神様すら斃れる一撃を放った。

つまり槍・術は消滅、騎は消滅or正雪先生稼働停止より消滅、武蔵ちゃんは他世界線に漂流。個人的に筋が通っている……のはず。
なお、誰かと融合した盈月は爆発しないことを想定している。


・最後に
宣伝のときからずっと「ビター寄り」を言い張るのは、二人とも想いより自分の願いを歪んで、戦って、やがて一緒にいられるようになった。お互いを縛り合ってこその結末は果たしてハッピーエンドと言えるのか?からの考えです。
……軽率な受肉エンドを書けないからこんなに面倒くさいな発展になったことで本当にすまなかった。この辺りについてはものすごく難儀な性格なので、ここまで付き合って誠にありがとうございました。