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ortensia
2025-03-12 00:25:20
1103文字
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傭リ
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謎時空。自分の姿が人間だと思って居る人外リと無理に自覚させようとは思わない傭。(+ぱぱ。)【1】
ガーテンオブバンバンのバンバンが、聡明な筈なのに自分が人間では無いことに気付いて居無い、って指摘されてるのが感慨深くて…。
こんな絵描いたかしら。
洗面台の上に掛けられた絵に首を傾げる。これを毎朝している気がするが、朝のルーティンだ、何を毎回行って、何がそうじゃないかなど、記憶が取り変わってもおかしくない。それに、それは重要なことじゃない。
出稼ぎの多い男が久々に帰宅しているらしい。小さい体付きのくせ、世界中をぴょんぴょんと飛び回って、普段落ち着きがない。こちらも暇ではない。けれどたまに訪ねてやって、生きていることを確認してやっても良い、それくらいはね。
勝手知ったる男の家は、いつも家主が居るか居ないかくらいの変わり映えしかない。
「おや。」
しかし今回は違った。先方から手荷物、いや失敬、手土産でも持たされたかと思えば、どうも妙だ。
なんだこの奇怪なぬいぐるみは。
そう言えばレオがこの男に会ったと言っていた。一人娘の世話と裁縫の好きな彼の手製だろう。
しかし変わったデザインだ。悪意に綿を詰めたようなみてくれだ。ある種芸術的と言っても良い。彼のセンスは悪くないが、同時に明らかに彼らしくもないデザインだ。
ぬいぐるみとしてデフォルメされてはいるが、ハット迄誂えられた英国紳士風の被服を、骸骨のような細い体が身に纏っている。
細い肢体のどこに綿が詰められているかと言うと、頭部だ。デフォルメが活かされている。
そしてそんな頭部に次いで奇怪なのが左手だ。一見して薄く鋭い爪を構えている。しかししょせんぬいぐるみの持ち物なので、つつけばぐにゃりと柔らかい。しかもこれが左手だけなものだから、そのアシンメトリーが更なる奇妙を演出している。
その左手に、首を傾げる。不便ではないのだろうか。利き手が右だったとしても、普段右手の手作業の多い自分だって、左手で絵の具のパレットを持つのだ。
そうしていると、手土産に持って来てやったイワシのフィッシュパイと睨み合っていた男が、ワインを選び終えてこちらに来た。
「まさか肌身離さず連れ回しているのですか?」
このぬいぐるみはソファに有った。自分の邪魔になるものを置きたがらないこの男には珍しいことだ。するとわざと目の届くところに持ち歩いているのだろう。
揶揄えば思った通りだったので笑う。
「しかしおまえ、こういうみてくれがお好みなんですね。」
「
……
ジャック、そいつをそんなに振り回してやるな。」
「おやまあ。本当に大事になさって。ひょっとして、この子にお名前を付けていたり?」
「名前
……
あー。
……
りっぱー。」
「?へえ。」
ところで、この男がたまにこちらを見詰めて呼ぶ音が、それと同じな気がするが、どうだったかしら。それは重要なことじゃない。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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