sousakuyamamusume
2025-03-13 11:05:42
3324文字
Public 一次創作
 

赤と白&悪役令息つめあわせパック

メニュー:相方が大怪我して目覚めないのを看病する人~目覚めたときの反応を添えて

赤と白・ロッソの場合

……なんだと?」
「も、申し上げます!ヴァイス・ヴォルフ殿が、事故に巻きこまれて意識不明とのことです!」
 ヴァイスが?意識不明?
「どこだ。」
「え、っと」
「どこだ、と聞いている。」
「帝国の医療院、ですが……ロッソ様?」
 帝国の医療院というと、あそこか。以前ヴァイスに場所を聞いていて良かった。
「今日の予定は全てキャンセルだ。私はヴァイスのそばに居る、何かあれば言うように。」
 死ぬな、ヴァイス。頼む。
 私を、おいていくな。

 怪我自体はたいしたことがない、らしい。そのため、思いのほか早く退院となった。が、未だにヴァイスは目覚める気配がない。
「朝だぞ、ヴァイス。全く、寝坊とはらしくもない。」
 聞こえていないとわかっている。それでも、生きているのならば希望を捨てられない。私も随分甘くなったものだ。
 一日のルーティンは決まり切っている。朝ヴァイスの部屋のカーテンをあける。昼はヴァイスの部屋で可能な限りの仕事をし、一日の終わりにヴァイスの手を借りて自分の頭を撫でる。ただ、その繰り返し。
「今日は天気が良いし暖かい。昼寝日和というやつだ。」
 返事がない事実が、じわじわと私を蝕んでいる。
 ヴァイス。生きていればいいと、確かに思っていたのだが。
……私は、欲張りだ。」

 まぶしい。そして、ぼんやり遠くで、あいつの声が聞こえる。
……ヴァイス。いつまで寝ているつもりなんだ?私が阿漕なことでもすれば怒るために飛び起きてくれるか?はは……できるはずもないことを言うなと、怒られそうだな。」
 聞こえる?
 今まで僕は、何をしていたんだっけ。確か、爆発があって、部下を庇って……
「っ、ぅ」
 思い出してきた。ついでに全身が痛いことも思いだした。
「ヴァイス?どうした、何が」
「慌てすぎだ、ロッソ。随分寝坊したらしいな、僕は……ロッソ?」
 動かしにくい手をなんとか動かして、ロッソの頬にあてた。声もなく泣いているお前の顔初めて見たな……なんて思いながら。
「夢か?」
「ばか、現実だよ。」