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白崎ぼたん
2025-03-12 22:49:50
1120文字
Public
ツイノベ
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好きだからほしかった
甘え切っていた攻め×一生傷になりたい受け
さらに続きました ↓前の話です
この感情に、名前をつけて
https://privatter.me/page/67cee997f1c0b
「攻め!」
攻めはバス乗り場で、うずくまっていた。自分たちの学校が遠くてよかった。そんなことを考える。
攻めは、顔をあげなかった。荒くなった息を、受けは膝に手をついて整えた。
「よかった、おいついて」
「
……
受け?」
攻めは顔をあげる。その頬は、涙でぐちゃぐちゃだった。いつもにこにこ笑ってたのに、そう思うと、痛ましくなる。攻めは、信じられないって顔で、受けを見てる。
「なんで
……
」
その言葉に、受けも少し黙る。なんでだろう。目を伏せて、考える、けど。
「わからない」
「受け」
「けど、このままほうっておくなんて、できなかった」
受けもそこで、黙り込む。攻めは、「なんで」と言った。
「なんで優しくするの?俺
……
」
「攻め」
「受けにずっと、ひどいこと、してたのに
……
それがもう、わかっちゃったのに」
期待させないで。
そう言って、顔を膝にうずめた。受けは、その様子を見て、なんだかどうしようもない気持ちになった。
「
……
俺のこと好き?」
攻めが息を詰める。いつも、即答だったくせに、ここで詰まるなよ。攻めはしゃくりあげて、頷いた。
「好きだよ。ずっと」
「
……
そっか」
受けは、攻めの隣にしゃがみこんだ。でも、なんだか見ていられなくて、自分も膝に顔をうずめる。
「受け」
「俺も好き」
好きみたいだ、まだ、こんなに未練がましく。受けは自嘲した。攻めが顔を上げたのが、気配でわかる。受けは、顔を上げなかった。
「だから、もう傷つきたくない」
「受け」
「もう辛かった。いつかお前が、俺だけ見てくれるって期待するのが」
「
……
俺は、受けだけだよ。受け」
攻めの声は、珍しく戸惑って、涙以外に震えてた。いつも躊躇いなく言ってたのに、ここでも詰まるなよ。場違いに笑いたくなった。
「わかってる」
なのに、声が震えた。受けは躊躇する。ここまで言うこと、ないんじゃないかって思う。けど、言わなくちゃ、きっと心の中でずっとわだかまって消えない。そうだ。自分はわかってた
――
だから。
「でも、お前の中には、幼馴染くんがいつもいた。幼馴染くんじゃなくて、俺のことを思ってほしかった」
あれからずいぶん経ったのに、声は湿るんだな。
とうとう言ってしまった。
俺があんなひどい振り方した理由も、わかっただろうな。こうして思えば、俺は要求も大きいし、恨みがましいな。人の心なんて、人の自由なのにな。それでも、好きだった。どうしてもほしかった。
「だから、ごめん」
「受け」
受けは立ち上がった。まだ、浮かんだ涙を、ぬぐって、来た道を引き返す。
「
――
待って!」
受けは、攻めに抱きしめられていた。
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