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千聖
2025-03-12 08:28:24
2584文字
Public
腐ロセカ
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お熱いものが苦手
参将です。
猫舌将校だったらギャップで可愛いなぁって思って書きました。
大臣の元から引き抜き
…
助け出して貰って正式に将校殿の部下になることが決まった時、なぜか付き合うことになった。
もともと大臣の元にいなければ全然寝返られるくらいには将校の容姿がどストライクだった。
所作完璧。容姿完璧。威厳完璧。
そういう人を組み敷いた時どんな顔をするかと思うとゾクゾクする。
しかも嫌がらせで冷めきった紅茶を出した時も部下がいたからか全く動じず飲みきるというかっこよさもあった。
けれどお付き合いもしましたからね。
優しさを込めて温かい紅茶をお出ししますよ。
なんと事前にカップを温めるという優しさまで加えて。
「将校殿、紅茶です」
「ありがとう」
ふわっと微笑まれて参謀も悪くないなと思ったがカップに手を伸ばした将校殿は触れた瞬間ピクっと指を震わせたきり手を引っこめてしまった。
(適温で用意したのに
…
もしかして好みのフレーバーじゃなかった?しかし給湯室にあるフレーバーは、全て将校殿が手配しているものだからそんなわけ
…
)
すると少しムスッとした顔で、
「今日は機嫌が悪いのか?」
と聞いてきた。
(んん?どうみても機嫌が悪そうなのは将校殿。しかもちょっとむくれてる顔が可愛い
…
他の部下には見せないでくださいよ)
「なんのことかわからないのですが
…
」
「
…
別にいい」
本当にさっぱりだ。けれどその答えもすぐに分かった。
ある程度置かれた紅茶に再度手をのばされた時。
確認するように指の背で触れて問題ないと確認し、口につけたとき。
「っち!!!!」
「????」
「うぅ
…
オレはなにかしてしまっただろうか」
部下の前では私と毅然とした態度をしている将校だが恋人として素の将校はオレが一人称である。
「なにか不備がありましたか?」
「あつい
…
」
「あつい??え?」
「いつもは冷めた紅茶だろう?」
あぁ。と納得いった。普段は冷めきった紅茶を注いで渡していたからその感覚で触ったり飲んだりすれば確かに熱いだろう。
「すみません。嫌がらせだったので
…
けれどもうあなたは私の恋人ですので。そんな嫌がらせは辞めようかと
…
」
「嫌がらせ?」
「まさか何も思っていなかったのですか?」
「オレ用にわざわざ冷ましてくれていたのかと
…
」
「まさかあなた
…
猫舌なんですか?」
「むぅ
…
悪いか?」
今の構図は執務机に座った将校を立った自分が見下ろしている。完全なる上目遣い
…
。
(うっ
…
可愛い)
2人きりになるとどうしてこの人はこんなに甘えたのような態度になるのだろうか。
心臓に悪い。
「けれど
…
熱いものなんて私がいない間も出続けていましたよね?どうされていたんですか?」
「会食とかの時は先に水を口に含んでいた
…
」
「な、なかなか高度な技ですね」
…
というかそこまでして食べてたのか。
「参謀が入れてくれてた紅茶はちょうど良かったんだ。なぜオレが熱いものが苦手だと分かったのかと思っていたが
…
」
「ではアイスティーに入れ替えましょう。まだ入れたてなのでこれは熱いんです」
氷を取りに向かおうとしたら、
「いや、冷たいものは好きではないのでその気遣いは無用だ」
冷えた紅茶と冷たい紅茶
…
何が違うのだろう。
「むっ
…
そういえばこの後は撮影会だったな。コートを羽織った方が良いだろうか」
「あっ、あぁ
…
そうですね」
将校殿は以前の森の民との事で昇格をしている。
役職は変わらないが階級が上がったことにより以前の軍服からコートを纏った服装が正装に変わった。
撮影会とは広報誌のようないわゆる役職付きの顔を写真付きで紹介するものだった。
撮影会は将校の執務室でもいいかと思っていたが部下よりもっとここの建物が分かるところにしましょうと書庫で撮影することに。
時間になって書庫に向かえばそこには紅茶。しかも熱々の。
「どういう事だ?」
「将校殿!参謀殿、お疲れ様です!」
部下数名が気づくと敬礼をする。
「今回のコンセプト的にやはり将校殿をいかにかっこよく撮るかと議案しまして!!ここに立って頂き紅茶を持ってこう、蔑む感じでお願いします!」
「ん?あぁ?」
将校殿もやはり理解しておらずとりあえず言われた通りに立って紅茶を渡されそうになる。が、熱かったのだろう。あの人猫舌に加えて猫手なんですね。
おっと、部下に断りを入れて手袋を嵌めましたね。しかも正装だからとか言いくるめて。その手袋は軍からの支給品でなければ正装でもない。階級お祝いに妹君に貰った品だと嬉しそうに言っていましたよね。
なんとか撮影は無事に終わり紅茶も入れたてなので飲んで大丈夫ですと撮影を終えた部下達は部屋を後にする。まぁ、私が居るので紅茶の片付け等はしますけれども
…
それにしてもこの人何しているんだろう。
書庫の椅子にちょこんと座ってフーフーとカップを冷ましている。
「撮影にも時間かかりましたし
…
もう冷めているのでは?」
「まだ少し熱いんだ」
失礼と1口飲めばぬるい
…
。
「充分ぬるいですが
…
」
「なっ!?勝手に口をつけるな!!そ、それとオレにはまだ熱いんだ!」
プクっと頬を膨らませて可愛らしい。
少し意地悪してみましょうか。
「今更間接キスくらいで恥ずかしがっているんですか?」
「ち、違う!違うからな!」
えーい!うるさい!と紅茶を口に含めばあつい!と舌を差し出す。
「あふかった
…
」
(全く熱くないんですけどね)
「それで
…
なぜ舌をだしたままなんです?」
「やけどひた
…
けがだ
…
」
「はぁ
…
?」
「けがはなめるといいのだろう?」
「あぁ
…
そうです
…
ね!?え?」
火傷した所を舐めろと言っているのだろうか?それはもうキスでは
…
しかも濃厚なべろちゅー
…
。
「はやくひろ」
「っ
…
文句は受け付けませんからね」
なんだかんだやってはいけなかったなと後に後悔するのだった。
そんなキスをして止まれるわけがなかったし、何よりノリノリの将校殿の煽りのせいで結局そのままなし崩しにしてしまった。
終わったあとの将校殿の勝ち誇った顔は忘れられないだろう。
「ふん!流石にあの温度では火傷はせん!」
「貴方
…
そんなに私に抱かれたかったんですか
…
」
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