Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
三毛田
2025-03-10 21:55:24
1096文字
Public
Clear cache
27 07. 目が合う度に
27日目
君を好きになる
27 07. 目が合う度に
ふと視線を向けると、彼もまたこちらを見ていて。
形のいい指はそっと唇へと当てられる。
静かにしていろという合図なので、大人しく口にしようとした言葉を飲み飲む。
「疲れた〜」
「お疲れ様」
折り紙大学の、共通授業を終えて大きく伸び。
たまにしかピノコニーに来ないから、こういう講義しか受けられない。
まあ、単位が足りなくて落第とかそういうのは、俺達には関係ないから自由に受けられるのは魅力的だけど。
「丹恒はこの後、ハーモニー学部の?」
「ああ。その予定だ」
「俺はどうしようかな
……
」
「学部の講義に行けばいい」
「って思ってたけどさぁ。次、ないんだよ」
そう。ついさっきの時間のと連続の講義なのだ。
つまり、さっきの時間から受けていないと駄目なやつ。
「一緒に行くか?」
「ううん。他の人に迷惑をかけたくないから、図書館に行くかか夢境をブラついてるよ」
「そうか」
「終わったら、連絡して。迎えに行くから」
「わかった。それじゃあ」
丹恒の手の甲をそっと撫で、別れる。
照れた彼に背中を叩かれる前に、さっさと逃げるが吉。
大学の図書館に寄ってみるけれど、特に読みたいものはないなあって。
夢境の歴史の本とかあったら、メモに書き写しても許されそうなら書いて持って帰りたいところ。
でも、駄目そうなんだよなぁ。
図書館を後にして、夢境へ。
お菓子を買ったり、アイスを食べながらぶらつく。
ここは相変わらず、表面だけは理想郷のようだ。
そうじゃないことを知っているのは、サンデーと対立して彼を打ち負かしたからだろう。
「ん。連絡だ」
最後の一口を放り入れ、大学へ。
「丹恒、お待たせ」
「そんなに待っていない。俺も今来たところだ」
待ち合わせ場所へ来て、ぱちっと目が合う。
そうやって彼と目が合うたびに、嬉しくなって。
たまに胸が高鳴る。
「どうする? 夢境を歩いてみるか?」
「たまにはいいかもな。案内を頼む」
「任せて!」
手を取って、歩き出す。
歩きながら、そっと指を絡め。
ドリームリーフを最後に、俺のわかる範囲で歩きながら案内する。
「スラーダはどう?」
「まあまあだな」
「仙舟のお茶の方が好き?」
「かもしれない」
「じゃあ、帰る前に仙舟に寄って買って帰ろうか」
「お前がいいのであれば」
「もう。そこは、もう少しわがままを言ってもいいんだから」
俺が頬を膨らませると、彼は微笑むだけ。
「丹恒」
「お前とこうして一緒にいられるだけで、俺は幸せだ」
「そういう言い方は、ズルいってば」
「そうか?」
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内