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つぐころね
2360文字
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√Eden
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糸〜Lanka〜
キャラとか設定周り用の習作
―――
目が、醒めた。
たぶん、そう表現をするのに相応しいと思う。
自分がナニモノ⋯否、ナニかは理解している。
お婆から託され幼子がお婆になり、また幼子に託す⋯それは母から娘、姉から妹だったりしたけれど。そんな風に変わりゆきながらも繰り返される長い長いヒトの営みを眺めていたのを覚えている。
そして朧げな最後は好々爺の手に渡り、手入れされてから棚に並べられて。使われなくなった悲しみに暮れながら⋯深く、浅く、眠りを繰り返していた
―――
気がしたのに。
「じっちゃ、これ、ハサミ? しらないカタチしてるよ」
「これこれ、刃物は触るんじゃないよ。⋯⋯ああ、その子はね。とても古い昔の鋏でな、縫い物をするのに使う子だよ」
「じゃあ、ムンニがつかう?」
「そうだね、彼女は刺繍が得意だから、きっと使えるね」
「⋯じっちゃ⋯この子、うらないでね。つーこ、おこづかい、ためてムンニにあげるから」
幼子と、耳に馴染んだ好々爺の声で意識が浮かび上がる。
ムンニ⋯たしか、外つ国の祖母だったか、そんな相手にあげると笑う幼い声に惹かれるように目が覚めると、つられるように自分のカタチを思い出し。ヒトと同じ形をした手を握ったり開いたりしながら、ぼんやりと笑い合う2人を眺めていれば⋯
「んー⋯? じっちゃ、おんなのこー」
幼子が、こちらを見る。
こちら、を?見た⋯?
「かぁいーねー?」
(かわ、いい?)
「うん、とっても」
にこっと、ほころんだ花のように目を細めて笑う幼子は、それが普通だというように受肉していない(はずの)ワタシと言葉を交わす。
「つーこは、つーこだよ。おねえちゃんは、ブルーベリーのジャムみたいにおいしそうね」
(ぶるー⋯べりー?)
「おねえちゃんの、おめめみたいな色してるのよ。甘くてオイシーのよ」
(あまくて、おいしい⋯)
幾度か交わされる言葉達に、好々爺はこちらを目を細め、「ほっほっ」と朗らかに笑い。幼子が向ける視線の先に暫く見つめてから。
「⋯うちの孫娘は、目が良いようだの。どれ、うちのどの品物の付喪神さんかね。もしや、この糸切鋏かい?」
ワタシの本体を手にし、自らを『つーこ』と呼ぶ幼子に答えを求めるようにコテリと首を傾けると。問われた幼子は祖父である好々爺と逆側に首を傾けてから、ワタシをみる。その視線は『そうなの?』と言外に尋ねてきていて。つられるように、ワタシがコクリと頷いてみせると、また花のように笑顔を浮かべて。
「じっちゃ、おねえちゃん、そうだって」
「そうか、そうか⋯付喪神さんだったか。じゃあ、今まで以上に大事にしないとなぁ」
「だいじー、にするっ」
並んでみると笑う目元が良く似た爺と孫は、にこにこと笑いあいながらワタシを丁寧に優しく撫でた。
その時、だった気がする。
まだ薄ぼんやりとしたままだった姿形がハッキリと定まったのは。
それが好々爺や、その孫娘に連なる存在になってみたいと願ったからなのかは分からないけれど⋯鏡に映る自分の姿はニ人に、否、どちらかといえば孫娘に良く似ている気がする。とはいっても、それすら幾久しく前の話だから確かめようもないのだけど。なんて
――
「ねぇ、藍花。お客さん、話しかけたそうにしてるけど⋯いいのかい?」
「⋯⋯⋯ぇ、あ、」
――
手元で自分を映す鏡を覗き込みながら思い耽っていたら、そう声をかけられて我に返る。ぼぅっとしていた『ボク』の顔を覗き込みながら、声をかけてきた美人さん(妙齢男性)は愛らしく首を傾けてきているが⋯⋯うん、可愛い。ではなく。
「お会計でも、質問でも、雑談でも、承りますよ⋯?」
まだ見ぬお客さん(たぶん)へと顔を視線を向けながら、お世辞にも愛嬌があるとは言えない下手くそな笑顔を向ける。そんなボクの横顔に、どこぞの美人さんは楽しげに笑っている気がした。ほっとけ。
日々常々。
初めて好々爺と孫娘に出会った日から遠ざかり続けているけれど。それでも2人から姿容を、『ボク』という個をもらった日から、幾年月が経とうとも。揺蕩いながらボクはボクで在り続ける。
過ぎゆく季節と共に、隣にいる誰かも移り変わりながら。
出会いも別れ含めた数多の縁を撚りあわせた糸みたいな存在、そう意味をこめて付けられた名のままに。今は、ただ『ボク』として年月を重ねていこうと⋯そう思う。
〜終
…
?〜
独り言
…
というか、自分的メモ
どこぞの美人さんは未登録Anker予定の男性(ステシ藍花年齢より年上)
藍花が居候兼雇われ店長をしている骨董屋(建物)の持ち主の孫息子
孫息子氏とは少し年の離れた妹もいて、そちらとも仲良し
設定的なのでいうと
Anker兄妹が出会った頃はまだ心身共に童女の姿だったけれど
二人と共に外見年齢が成長していった為、ステシ上の年齢はそれに準じしている
…
的な?
本人的には自分を年齢カウントをどこから数えるのが若干悩んでいる
本体である糸切鋏は明治~大正時代くらいに作られたもので
呉服関連の家で、祖母から孫へ、親から子へなどと代々引き継がれ、使われ続けていた
丁寧に手入れされてきたので、状態も切れ味もとても良く、まだ使える
藍花の姿形・口調は好々爺の孫娘(つーこ)からの
手芸好きは、姿形の元にやった好々爺の妻からの
お酒好きは、好々爺からの影響
ぶっちゃけて言えば
ハイブリットヘブンで使ってた子のコンバート
ただし本人ではなく、その子を姿・口調を模倣している子
結社含めて見た事あるな
…
?があったら本人です(?)
とりあえず終わり
…
!
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