はなおぼろ
2025-03-05 20:29:15
1846文字
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縁巌覆面作家企画5:Fグループ感想

作品の雰囲気に引っ張られてテンションが上下左右しております。予めご了承ください。

F-1:ミスター継国

 Mr&Mrs.スミスは知っているぞぉ! とは言っても地上波で放送されたのを1回観たきりだけど……と思いながら読み始めたのですが、凄い、朧気だった記憶が蘇ってくる。
 終始作家様の文章化能力の高さが窺えます。日頃から出力を沢山されている方なんじゃないかな。読んでいて映像がすぐ浮かぶ緻密な描写、元ネタから見た文章化の完成度は勿論、的確に縁巌や鬼滅のキャラクター像や設定を織り込んでいて、パロ系二次創作としての完成度が滅茶苦茶高いです。とても尊敬する。
 読後は「映画一本観終わったなぁ!」と思うくらいの満足感でした。戦闘シーンめっちゃカッコよかった~~!



F-2:死がふたりを分かつまで

 私はクロスオーバー先の作品をある程度知っている身でしたが、未履修の人は色々置いてけぼりになるだろうなとは思いました。
 前世の記憶での弟に対する感情や今世の義妹への負い目もあるとはいえ、聖杯戦争に参加する理由が自分ではない人のためであるところに、兄上の根本にある優しさが感じられます。サーヴァントとして召喚された縁壱。隠された本来のクラスが提示された時、納得の腹の中を渦巻く感情と執着心だなと思いました。また嘗て生きたいと願い鬼と成り400年生きた兄上と、臓硯を対峙させるのはなるほどなぁと。
 魔力供給キッスが想定以上に濃厚でテンションが上がりました。



F-3:ジュマンジ

 炭治郎がとても主人公していました。ジュマンジという謎の双六に翻弄されますが、ジャングルで15年過ごしてきた縁壱のなんと頼もしいこと。縁壱と兄上の認識の齟齬がそれは大変なことになっていましたが、双子が自分自身の弱さと寂しさを見つめた15年の月日があってこそ、ジュマンジを終わらせてすべてを元に戻すことが出来たのでしょう。歴史が書き換えられて炭治郎たちの家族も戻ってきて本当に良かったです。
 元映画は観たことが無かったのですが、読後粗筋を調べてきました。スキンシップ追加仕様になっているのは縁巌マジックなのかな。この話のジュマンジは縁壱が最終的に木端微塵にしそう。



F-4:異説・鬼滅の刃

 すげぇスケールの作品が来てしまったよ。
 ゆかりとかつら、ヒノカミ神社と所縁のある二人の剣道少女がクロネコのツキと出会うことで、鬼と対峙するようになる物語。転生物か、はたまた現代鬼狩りかと思っていましたが、どうやら原作世界とは並行世界の模様。鬼が喰らうモノも異なります。正に異説。少女たちは、剣神たる巌勝と縁壱、二神の魂の欠片を(割合こそ違えど)両方持って生まれた、双方の神の巫女みたいな立ち位置……なのでしょうか。誤読していたら恥ずかしい……
 作家様は更に緻密な設定を抱えているとみました。作家様の設定集が読みたいです。



F-5:D.I.K(ドキドキするよなイカした告白)

 タイトルがDAI語、この時点でワクワクが止まりません。
 平安時代では恋心を和歌に託したけれど、令和では二個入りのアイスの餅包みを渡すことで寄越すのだと解釈する部分、作家様の表現力の豊かさと柔軟さを感じて凄く好きです。
 愛してるゲームを口実に、自分への告白の練習を弟にさせてやろうという発想になる兄上、弟からの愛に育まれて健やかに育っていて凄く可愛いです。そして告白(の練習)大成功で無事二人は結ばれたわけですが、来るべき『本番』の意味がすれ違っているエンドと、要所要所で巌勝の都合よく使われている心の中の前世の上司に滅茶苦茶笑顔になりました。



F-6:明鳥は飛び立つのか

 1行目を読んだ時のワイ「どゆこと?」(ソユコト)
 読了後のワイ「これが噂の大高か」(合っているけどソウジャナイ)
 二人の教官から観測される縁巌という、所謂第三者視点の縁巌なわけですが、予科生時代の二人とゴジラの中から巌勝を救出した後の二人を描くことで、二人の関係性の変化が読み取れるが良いですね。宿舎での様子や大沢さんと高見さんの戦闘に出ることに対する価値観の違いなど、戦時を生きた人物を丁寧に描いていて、凄いな、素晴らしいなと感じました。
 それ以上に、これnittimo様への特大ラブコールなんじゃない? と思わなくもないのですが……





 如何に自由に羽ばたけるか、それが創作なんだなと。
 作家の皆様、素晴らしい縁巌作品を生み出して下さり、本当にありがとうございました!