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三毛田
2025-03-05 19:38:11
1081文字
Public
1000字3
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22 02. まず最初に何をする?
22日目
君と二人で何をしようか
22 02. まず最初に何をする?
『丹恒、好きです! 俺と恋人になってください!』
図書室から昇降口へと向かう廊下の途中。
俺は立ち止まり、丹恒へ向かって手を伸ばしながら頭を下げ、思いを告げた。
グラウンドからの喧騒は遠く、二人だけの世界。のはず。
一瞬指先が触れて、引っ込められ。
『俺で、いいのか』
『丹恒がいいんだ。丹恒じゃきゃ、意味がないんだ』
不安そうに俺を見つめる瞳。
安心させるために、中途半端な位置にある手を握る。
『好きだ』
眼鏡の向こう、灰緑の瞳が揺れ。
微かに震える手が、握り返される。
『お前からの好意は、嬉しい。でも、俺は
……
』
『丹恒は、丹恒だ。他の人間とは違う。俺が知っているのは、今目の前に居る、お前だけ。誰が何と言おうと、俺の好きな人は、丹恒だ』
はく。と、何かを告げようとした唇は、空気だけを吐き出し。
『よろしく頼む』
泣きそうな顔で、彼は微笑み。
握り合っていた手をそっと解き、俺は彼を抱きしめたのだった。
「明日は、待ちに待った、初めてのデートです」
放課後の図書室。二人で並びながらコソコソと告げると、丹恒もコソコソと返してくれる。
「どこ行きたい?」
「お前の家でも、俺の家でもいい」
「丹恒の家って、姫子の所じゃん。絶対なのが突撃してくるから、却下だよ」
「なら、お前の家だな。スーパーに行って、色々買ってきて、ゆっくり過ごす。それは駄目だろうか?」
そう問いかけられ、
「駄目、じゃない」
と答えるのがやっと。
『始めてのデート? 恋人って黒髪の子よね? 人見知り? それなら、みんなを連れて一泊旅行に行ってくるわ。朝食から翌日の夕飯まで君一人で用意するハンデがあるけど、お膳立てしてあげる』
そう、育ての親であるカフカに言われたのを思い出してしまった。
きっと彼女は、外でデートではなく、お家デートになるとわかっていたのだろう。
「そ、それじゃあさ。泊まらない? 明日から、みんな居ないんだ」
「迷惑に、ならないか」
「全然。あの家で一人って寂しいからさ」
「
……
外泊は、初めてだ」
「嫌じゃないなら、だけど」
「友人の家に泊まるという経験を、クラスの人間がしているのを聞いて、少しだけ羨ましかった」
「うん」
「だから、今、穹から提案されて、嬉しいと思ったんだ」
「そっか。急な話でごめん」
「それは構わない。姫子さんやヴェルトさんにも『一応外泊の用意をしておきなさい』とか、『姫子の言う通りだ。穹の家に行く可能性も考慮して、用意をしておくといい』などと言われたんだ」
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