もちこ
2025-03-04 08:28:00
745文字
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名前を言いたくなるんだ。どうしようもなく。

パーバソ。廊下で朝のご挨拶。パーシヴァル視点。

彼はいつも着込んでいる。
彼が着てもなおぶかぶかのコートをはためかせ、大きな襟巻きを時折触り、赤が映える海賊の帽子を被り機嫌よく歩いている。

「おはようパーシヴァル」
「おはようございます、バーソロミュー」
「まだ敬語?」
「....おはよう、バーソロミュー」

そう答えると彼は首をかしげ、私の顔を覗き込むような仕草をしていたずらっぽく笑う。

「そう、それでいい。」
「....」

たまに、彼が子どものように見えることがある。大きめの服を着て、廊下を機嫌よく歩き、やんちゃそうに笑うからだろうか。

「パーシヴァル?」
「ああ、いえ。」
「いえ?」
「あ、いや、なんでもないよ。バーソロミュー。」
「ふふ、そうかい?...ねえパーシヴァル、この後一緒に朝食を食べに行かないかい?」
「私と?」
「そう。あ、私は自分の分は自分で取るからね。」
「...なんでまた急に」
「機嫌がいいから!」

ころころとまた笑う。
彼が不機嫌さを振りまいてたところなんて私は見た事がないけれど。だが特に今日は機嫌が良いというわけか。

「うん、それなら一緒に朝食を食べに行こうバーソロミュー。」
「決まったならほら早く!私の好きなサンドイッチはすぐ売り切れてしまうんだ!」

船乗りの手が触れた。
触れたと思っていたら私の手を握りぐいっと引っ張る。

「はやく!」

この人はたまに子どものように...子ども?

「わ、わかりましたから!バーソロミュー!」
「違う!」
「あ、わかったよ!バーソロミュー!」
「それでいいよパーシヴァル!」

袖から少し顔を出す彼の指先がやたら目について、大きな襟で口元が時折隠れるものだから、

「あ...」



だめだ。

私は彼を可愛らしいと思っている。